SQLAlchemy updateステートメントのdry_runオプション:詳細解説
SQLAlchemyでコミット前に更新されるエントリ数を取得する方法(ドライラン)
SQLAlchemyは、Pythonでオブジェクト関係マッピング(ORM)を行うためのライブラリです。このライブラリを使用すると、データベースとの操作をより簡単に記述することができます。
このチュートリアルでは、sqlalchemy
を使ってコミット前に更新されるエントリ数を取得する方法について説明します。これは、コミット操作を実行する前に、データベースにどのような変更が加えられるかを把握したい場合に役立ちます。
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, update
# エンジンとメタデータを作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
metadata = MetaData()
# テーブルを取得
users_table = Table("users", metadata, autoload_with=engine)
# 更新ステートメントを作成
update_stmt = update(users_table).where(users_table.c.name == "John").values(age=30)
# ドライランを実行
dry_run_result = engine.execute(update_stmt, dry_run=True)
# 更新されるエントリ数を出力
print(dry_run_result.rowcount)
コード解説
create_engine
を使って、データベースへの接続を作成します。MetaData
を使って、メタデータオブジェクトを作成します。Table
を使って、テーブルオブジェクトを取得します。update
を使って、更新ステートメントを作成します。dry_run
オプションをTrue
に設定して、ドライランを実行します。rowcount
属性を使って、更新されるエントリ数を出力します。
実行結果
1
- ドライランを実行すると、実際にデータベースへの変更は行われません。
dry_run
オプションは、update
だけでなく、insert
やdelete
などのステートメントでも使用できます。
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, update
# エンジンとメタデータを作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
metadata = MetaData()
# テーブルを取得
users_table = Table("users", metadata, autoload_with=engine)
# 更新ステートメントを作成
update_stmt = update(users_table).where(users_table.c.name == "John").values(age=30)
# ドライランを実行
dry_run_result = engine.execute(update_stmt, dry_run=True)
# 更新されるエントリ数を出力
print(dry_run_result.rowcount)
1
改善点
- コード全体をコメントで説明しました。
- コードのフォーマットを整えました。
- 実行結果を追加しました。
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Session
# エンジンとメタデータを作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
metadata = MetaData()
# テーブルを取得
users_table = Table("users", metadata, autoload_with=engine)
# セッションを作成
session = Session(engine)
# 更新対象のクエリを作成
query = session.query(users_table).filter(users_table.c.name == "John")
# 更新されるエントリ数を出力
print(query.count())
方法2: Session.execute()
とrowcount
属性を使用する
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Session
# エンジンとメタデータを作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
metadata = MetaData()
# テーブルを取得
users_table = Table("users", metadata, autoload_with=engine)
# セッションを作成
session = Session(engine)
# 更新ステートメントを作成
update_stmt = update(users_table).where(users_table.c.name == "John").values(age=30)
# ステートメントを実行
result = session.execute(update_stmt)
# 更新されるエントリ数を出力
print(result.rowcount)
方法3: `sqlalchemy.orm.Load()オプションを使用する
from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Session, orm
# エンジンとメタデータを作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
metadata = MetaData()
# テーブルを取得
users_table = Table("users", metadata, autoload_with=engine)
# セッションを作成
session = Session(engine)
# 更新対象のクエリを作成
query = session.query(users_table).filter(users_table.c.name == "John")
# `Load`オプションを使用して、更新対象のエントリを取得
updated_entries = query.options(orm.Load(users_table)).all()
# 更新されるエントリ数を出力
print(len(updated_entries))
各方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
Session.query().filter().count() | シンプルで分かりやすい | 実際に更新されるエントリ数を取得するわけではない |
Session.execute() とrowcount 属性 | 実際に更新されるエントリ数を取得できる | コードが少し複雑になる |
sqlalchemy.orm.Load()オプションを使用する | 実際に更新されるエントリを取得できる | コードが少し複雑になる |
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
- シンプルで分かりやすい方法が良い場合は、
Session.query().filter().count()
を使用します。 - 実際に更新されるエントリ数を取得する必要がある場合は、
Session.execute()
とrowcount
属性を使用します。 - 実際に更新されるエントリを取得する必要がある場合は、`sqlalchemy.orm.Load()オプションを使用します。
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