その他の解決方法
.NET、SQLite、ELMAH で発生する "Could not load file or assembly 'System.Data.SQLite'" エラーの解決方法
.NET Framework を使用して SQLite データベースにアクセスするアプリケーションで、ELMAH エラーロギングを使用している場合、"Could not load file or assembly 'System.Data.SQLite'" というエラーが発生する可能性があります。
原因
このエラーは、以下のいずれかの原因で発生します。
-
System.Data.SQLite.dll アセンブリが見つからない
アプリケーションに必要なアセンブリがインストールされていない、または正しく配置されていない可能性があります。
-
アセンブリのバージョンが一致しない
-
32 ビットと 64 ビットの混在
解決方法
以下の方法でエラーを解決できます。
System.Data.SQLite.dll のインストールと配置
NuGet パッケージマネージャーを使用して、System.Data.SQLite.dll アセンブリをインストールします。
- Visual Studio のソリューションエクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、「NuGet パッケージの管理」を選択します。
- 検索ボックスに「System.Data.SQLite」と入力し、検索結果から「System.Data.SQLite.Core」を選択します。
- 「インストール」ボタンをクリックして、アセンブリをインストールします。
手動インストールの場合
- ダウンロードしたファイルを、アプリケーションと同じフォルダーに配置します。
アセンブリのバージョンの確認
確認方法
- Visual Studio でアプリケーションを開き、ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリックします。
- 「プロパティ」を選択し、「参照」タブを開きます。
- 「System.Data.SQLite.dll」を選択して、「プロパティ」ウィンドウを開きます。
- 「ファイルのバージョン」を確認します。
ELMAH で使用している System.Data.SQLite.dll のバージョンを確認するには、以下の方法があります。
- ELMAH の設定ファイル (web.config または app.config) を開きます。
<errorLog>
要素内の<providers>
要素を確認します。type
属性の値が "SQLiteErrorLogProvider" である要素を見つけ、connectionString
属性の値を確認します。- 接続文字列には、
Data Source=
の後に SQLite データベースファイルのパスが指定されています。そのパスの直後に;Version=***
という形式でバージョン情報が指定されている場合があります。
バージョン情報が一致していない場合は、以下のいずれかの方法で解決できます。
- 「プラットフォーム」を確認します。
ELMAH が実行されているビット数は、以下の方法で確認できます。
- IIS で Web サイトのプロパティを開きます。
- 「アプリケーションプール」タブを選択します。
- ELMAH を実行しているアプリケーションプールを選択して、「詳細設定」ボタンをクリックします。
- アプリケーションを、ELMAH が実行されているビット数と同じビット数でビルドします。
- ELMAH を、アプリケーションと同じビット数で実行するように設定します。
上記の解決方法で問題が解決しない場合は、以下の方法を試してください。
- アプリケーションの構成ファイル (app.config) を確認し、
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<configuration>
<configSections>
<section name="elmah" type="Elmah.Configuration.ElmahSection, Elmah" />
</configSections>
<elmah>
<errorLog type="SQLiteErrorLogProvider, Elmah"
connectionString="Data Source=|DataDirectory|\elmah.db;Version=3" />
</elmah>
</configuration>
コードファイル: Default.aspx.cs
using System;
using System.Data.SQLite;
using System.Web;
using System.Web.UI;
using Elmah;
public partial class _Default : Page
{
protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
{
try
{
// SQLite データベースに接続
using (var connection = new SQLiteConnection("Data Source=|DataDirectory|\database.db"))
{
connection.Open();
// データベース操作を実行
connection.Close();
}
}
catch (Exception ex)
{
// エラーを ELMAH で記録
ErrorSignal.FromCurrentContext().Raise(ex);
}
}
}
このコードは、以下の内容を示しています。
App.config
ファイルには、ELMAH の設定が記述されています。errorLog
要素で、SQLite エラーロギングプロバイダ (SQLiteErrorLogProvider
) を指定しています。connectionString
属性で、SQLite データベースファイルへの接続文字列を指定しています。
Default.aspx.cs
ファイルには、SQLite データベースへのアクセスと、ELMAH でのエラーロギングを行うコードが記述されています。Page_Load
メソッドで、try-catch
ブロックを使用して、データベース操作を実行しています。- エラーが発生した場合、
ErrorSignal.FromCurrentContext().Raise(ex)
メソッドを使用して、ELMAH でエラーを記録しています。
注意事項
- このコードはサンプルであり、実際のアプリケーションでは必要に応じて修正する必要があります。
- SQLite データベースファイルへの接続文字列は、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
- ELMAH の設定は、実際の環境に合わせて変更する必要があります。
アプリケーションと ELMAH のログファイルを
イベントビューアーの確認
Windows イベントビューアーで、アプリケーションと ELMAH に関するエラーメッセージを確認します。
.net sqlite elmah