LINQ to SQLにおけるInner Joinの構文について(日本語)

2024-09-09

LINQ to SQLは、C#やVB.NETなどの.NET言語からSQLデータベースにアクセスするためのオブジェクトリレーショナルマッパー(ORM)です。その中で、Inner Joinは、2つのテーブルを共通フィールドに基づいて結合する操作です。

基本的な構文

var query = from table1 in dbContext.Table1
            join table2 in dbContext.Table2 on table1.CommonField equals table2.CommonField
            select new { table1.Property1, table2.Property2 };

構文解説

  1. from table1 in dbContext.Table1:

    • dbContextは、データベースへの接続を表すオブジェクトです。
    • Table1は、結合する最初のテーブルです。
  2. join table2 in dbContext.Table2 on table1.CommonField equals table2.CommonField:

    • join table2 in dbContext.Table2: 2つ目のテーブルTable2を結合します。
    • on table1.CommonField equals table2.CommonField: 2つのテーブルの共通フィールド(ここではCommonField)を比較して、結合条件を指定します。
  3. select new { table1.Property1, table2.Property2 }:

    • 結合された結果から、必要なプロパティ(ここではProperty1Property2)を新しい匿名型として選択します。

var query = from order in dbContext.Orders
            join customer in dbContext.Customers on order.CustomerID equals customer.CustomerID
            select new { order   .OrderID, customer.CustomerName };

この例では、OrdersテーブルとCustomersテーブルをCustomerIDフィールドで結合し、注文のIDと顧客の名前を取得します。

備考

  • ラムダ式を用いて、より簡潔に書くこともできます。
    var query = dbContext.Orders.Join(dbContext.Customers,
                                     order => order.CustomerID,
                                     customer => customer.CustomerID,
                                     (order, customer) => new { order.OrderID, customer.CustomerName });
    
  • 複数のテーブルを結合することもできます。



LINQ to SQL 結合解説(日本語)

Inner Joinの例

// 2つのテーブル(OrdersとCustomers)をCustomerIDフィールドで結合する
var query = from order in dbContext.Orders
            join customer in dbContext.Customers on order.CustomerID equals customer.CustomerID
            select new { order   .OrderID, customer.CustomerName };

// 結合結果を出力
foreach (var item in query)
{
    Console.WriteLine($"OrderID: {item.OrderID}, CustomerName: {item.CustomerName}");
}
  • from order in dbContext.Orders: Ordersテーブルからデータを取得します。
  • join customer in dbContext.Customers on order.CustomerID equals customer.CustomerID: Customersテーブルと結合し、両テーブルのCustomerIDフィールドが一致するレコードのみを選択します。
  • select new { order.OrderID, customer.CustomerName }: 結合された結果から、OrderIDCustomerNameプロパティを取得し、新しい匿名型を作成します。
  • foreachループ: 結合結果をループで処理し、各レコードの情報をコンソールに出力します。

実行結果

OrderID: 1, CustomerName: John Doe
OrderID: 2, CustomerName: Jane Smith
OrderID: 3, CustomerName: Michael Johnson

ラムダ式による表現

var query = dbContext.Orders.Join(dbContext.Customers,
                                 order => order.CustomerID,
                                 customer => customer.CustomerID,
                                 (order, customer) => new { order.OrderID, customer.CustomerName });
  • ラムダ式を使用することで、より簡潔な表現が可能になります。
  • Left Join: 左側のテーブルのすべてのレコードを結合し、右側のテーブルの対応するレコードがない場合はnullを返す。



メソッドチェーンによる結合

var query = dbContext.Orders.Join(dbContext.Customers,
                                 order => order.CustomerID,
                                 customer => customer.CustomerID,
                                 (order, customer) => new { order.OrderID, customer.CustomerName });
  • この方法は、メソッドチェーンを使用して結合を表現します。
  • Joinメソッドは、2つのシーケンスを結合するためのメソッドです。
  • 第1引数に結合する右側のシーケンス、第2引数に左側のシーケンスの結合キーセレクタ、第3引数に右側のシーケンスの結合キーセレクタ、第4引数に結果の要素を生成するためのセレクタを指定します。

GroupJoinによる結合

var query = dbContext.Orders.GroupJoin(dbContext.Customers,
                                      order => order.CustomerID,
                                      customer => customer.CustomerID,
                                      (order, customerGroup) => new { order.OrderID, Customers = customerGroup });
  • この方法は、複数の右側のレコードが1つの左側のレコードに関連付けられる場合に使用します。
  • GroupJoinメソッドは、左側のシーケンスの各要素に対して、右側のシーケンスから関連する要素のグループを生成します。

LINQ to SQLのクエリ構文とメソッドチェーンの比較

  • クエリ構文: より読みやすく、SQLに近い構文で記述できます。
  • メソッドチェーン: より柔軟性があり、複雑なクエリを記述する場合に便利です。

c# .net sql



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