SQLAlchemy で Oracle DB と column_property を使用してハイブリッド属性で計算値を定義する方法

2024-07-27

SQLAlchemy で Oracle DB と column_property を使用する

Oracle DBcolumn_property を組み合わせる場合、いくつかの追加の考慮事項があります。

ケース式を使用する

Oracle DB では、CASE 式を使用して、条件に基づいてさまざまな値を返すことができます。これは、column_property で計算値を定義する場合に役立ちます。

from sqlalchemy import Column, Integer, case

class MyTable(Base):
    frequency = Column(Integer)
    time = column_property(
        case(
            (MyTable.frequency == 1), 'Hourly',
            (MyTable.frequency == 2), 'Daily',
            (MyTable.frequency == 3), 'Weekly',
        )
    )

上記の例では、time プロパティは、frequency カラムに基づいて "Hourly"、"Daily"、または "Weekly" のいずれかの値を返します。

ハイブリッド属性を使用する

より複雑な計算ロジックが必要な場合は、hybrid_property デコレータを使用できます。これにより、column_property とともに setter と getter メソッドを定義することができます。

from sqlalchemy import Column, Integer, hybrid_property

class MyTable(Base):
    frequency = Column(Integer)

    @hybrid_property
    def time(self):
        if self.frequency == 1:
            return calculate_hourly_time(self.data)
        elif self.frequency == 2:
            return calculate_daily_time(self.data)
        elif self.frequency == 3:
            return calculate_weekly_time(self.data)
        else:
            raise ValueError("Invalid frequency")

    @time.setter
    def time(self, value):
        raise NotImplementedError("time is not writable")

上記の例では、time プロパティは、frequency カラムに基づいてさまざまな計算関数を使用して値を返します。setter メソッドは、time プロパティを書き込み不可能にするために実装されていません。

パフォーマンスの考慮事項




from sqlalchemy import Column, Integer, case

class MyTable(Base):
    frequency = Column(Integer)
    time = column_property(
        case(
            (MyTable.frequency == 1), 'Hourly',
            (MyTable.frequency == 2), 'Daily',
            (MyTable.frequency == 3), 'Weekly',
        )
    )
from sqlalchemy import Column, Integer, hybrid_property

class MyTable(Base):
    frequency = Column(Integer)

    @hybrid_property
    def time(self):
        if self.frequency == 1:
            return calculate_hourly_time(self.data)
        elif self.frequency == 2:
            return calculate_daily_time(self.data)
        elif self.frequency == 3:
            return calculate_weekly_time(self.data)
        else:
            raise ValueError("Invalid frequency")

    @time.setter
    def time(self, value):
        raise NotImplementedError("time is not writable")
  • time プロパティの setter メソッドは、NotImplementedError 例外をスローするように実装されています。これは、time プロパティを書き込み不可能にするためです。実際のアプリケーションでは、必要に応じてこのメソッドを実装して、time プロパティの値を更新できるようにすることができます。
  • calculate_hourly_timecalculate_daily_time、および calculate_weekly_time 関数は、実際のアプリケーションで実装する必要があります。これらの関数は、データベースから取得したデータを使用して、時間値を計算する必要があります。



CREATE OR REPLACE VIEW my_view AS
SELECT
    id,
    frequency,
    CASE
        WHEN frequency = 1 THEN 'Hourly'
        WHEN frequency = 2 THEN 'Daily'
        WHEN frequency = 3 THEN 'Weekly'
        ELSE NULL
    END AS time
FROM my_table;

上記の例では、my_view というビューが作成されます。このビューには、idfrequency、および time の 3 つのカラムが含まれています。time カラムは、frequency カラムに基づいて計算されます。

トリガーを使用する

column_property の代わりに、トリガーを使用して計算値を定義することができます。これは、データが更新されたときに自動的に計算値を更新する必要がある場合に役立ちます。

CREATE OR REPLACE TRIGGER my_trigger
BEFORE UPDATE ON my_table
FOR EACH ROW
BEGIN
    NEW.time = CASE
        WHEN NEW.frequency = 1 THEN 'Hourly'
        WHEN NEW.frequency = 2 THEN 'Daily'
        WHEN NEW.frequency = 3 THEN 'Weekly'
        ELSE NULL
    END;
END;

上記の例では、my_trigger というトリガーが作成されます。このトリガーは、my_table テーブルの行が更新される前に実行されます。トリガーは、time カラムを frequency カラムに基づいて更新します。

ストアドプロシージャを使用する

column_property の代わりに、ストアドプロシージャを使用して計算値を定義することができます。これは、複雑な計算ロジックが必要な場合や、複数のテーブルからのデータにアクセスする必要がある場合に役立ちます。

CREATE OR REPLACE PROCEDURE calculate_time(
    frequency IN NUMBER,
    data IN VARCHAR2
)
RETURN VARCHAR2
AS
BEGIN
    IF frequency = 1 THEN
        RETURN calculate_hourly_time(data);
    ELSIF frequency = 2 THEN
        RETURN calculate_daily_time(data);
    ELSIF frequency = 3 THEN
        RETURN calculate_weekly_time(data);
    ELSE
        RETURN NULL;
    END IF;
END calculate_time;

上記の例では、calculate_time というストアドプロシージャが作成されます。このプロシージャは、frequency パラメータと data パラメータを受け取ります。frequency パラメータは、計算する時間の種類を指定します。data パラメータは、計算に使用されるデータです。プロシージャは、time 値を返します。

  • ストアドプロシージャは、複雑な計算ロジックが必要な場合や、複数のテーブルからのデータにアクセスする必要がある場合に適しています。
  • トリガーは、データが更新されたときに自動的に計算値を更新する必要がある場合に適しています。
  • ビューは、単純な計算値を定義する場合に適しています。
  • ビュー、トリガー、およびストアドプロシージャの使用には、それぞれ独自の利点と欠点があります。実際のアプリケーションでは、要件に基づいて最適な方法を選択する必要があります。

sqlalchemy



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