SQLAlchemy ORMで動的に作成されたスキーマにオブジェクトをマッピングする方法

2024-07-27

SQLAlchemy ORM - 動的に作成されたスキーマにオブジェクトをマッピング

SQLAlchemy ORMは、オブジェクト指向プログラミング(OOP)を使用してデータベースとのやり取りを可能にするツールです。このチュートリアルでは、動的に作成されたスキーマにオブジェクトをマッピングする方法について説明します。

前提条件

  • Python 3
  • SQLAlchemy
  • Declarative ベースの ORM マッピング

手順

  1. ベースクラスの作成
from sqlalchemy import Column, Integer, String
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base

Base = declarative_base()

class MyModel(Base):
    __tablename__ = 'my_table'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String)
  1. 動的なスキーマの作成
from sqlalchemy import create_engine

engine = create_engine('sqlite:///database.sqlite')

# テーブルが存在しない場合は作成
Base.metadata.create_all(engine)

# 動的に列を追加
MyModel.__table__.add_column(Column('age', Integer))
  1. オブジェクトのマッピング
# オブジェクトを作成
obj = MyModel(name='John Doe', age=30)

# セッションを作成
from sqlalchemy.orm import sessionmaker

Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

# オブジェクトを保存
session.add(obj)
session.commit()

# オブジェクトを取得
obj = session.query(MyModel).first()

# オブジェクトの属性にアクセス
print(obj.name)  # 'John Doe'
print(obj.age)  # 30

ポイント

  • Declarative ベースの ORM マッピングを使用する必要があります。
  • 動的に列を追加するには、add_column() メソッドを使用します。
  • オブジェクトを保存するには、セッションを使用する必要があります。
  • SQLAlchemy ORM は、複雑なデータベース操作を簡略化できる強力なツールです。
  • 動的に作成されたスキーマを使用すると、柔軟で拡張性の高いアプリケーションを開発できます。



from sqlalchemy import Column, Integer, String
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base

Base = declarative_base()

class MyModel(Base):
    __tablename__ = 'my_table'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String)

def create_engine():
    return create_engine('sqlite:///database.sqlite')

def create_table(engine):
    Base.metadata.create_all(engine)

def add_column(engine):
    MyModel.__table__.add_column(Column('age', Integer))

def save_object(engine, name, age):
    session = sessionmaker(bind=engine)()

    obj = MyModel(name=name, age=age)
    session.add(obj)
    session.commit()

def get_object(engine):
    session = sessionmaker(bind=engine)()
    return session.query(MyModel).first()

def main():
    engine = create_engine()
    create_table(engine)
    add_column(engine)

    save_object(engine, 'John Doe', 30)

    obj = get_object(engine)
    print(obj.name)  # 'John Doe'
    print(obj.age)  # 30

if __name__ == '__main__':
    main()
  • このコードは、上記のチュートリアルで説明した例を実装しています。
  • create_engine() 関数は、データベースへの接続を作成します。
  • create_table() 関数は、テーブルを作成します。
  • add_column() 関数は、テーブルに列を追加します。
  • save_object() 関数は、オブジェクトをデータベースに保存します。
  • get_object() 関数は、データベースからオブジェクトを取得します。
  • main() 関数は、コードを実行します。

実行方法

  1. このコードをファイルに保存します。
  2. Python でファイルをインポートします。
  3. main() 関数を呼び出します。

出力

John Doe
30



動的に作成されたスキーマにオブジェクトをマッピングする方法

@hybrid_property デコレータ

@hybrid_property デコレータを使用して、動的に計算される属性を作成できます。

from sqlalchemy.ext.hybrid import hybrid_property

@hybrid_property
def full_name(self):
    return f'{self.name} {self.age}'

MapperExtension

MapperExtension を使用して、マッピングにカスタムロジックを追加できます。

from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy.orm import MapperExtension

Base = declarative_base()

class MyExtension(MapperExtension):
    def __init__(self, mapper):
        self.mapper = mapper

    def before_insert(self, mapper, connection, instance):
        # 動的な属性を設定
        instance.age = 30

Base.add_extension(MyExtension)

class MyModel(Base):
    __tablename__ = 'my_table'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String)

event.listen()

event.listen() を使用して、マッピングイベントにリスナーを追加できます。

from sqlalchemy import event

@event.listens_for(MyModel, 'before_insert')
def before_insert(mapper, connection, instance):
    # 動的な属性を設定
    instance.age = 30

どの方法を使用するべきか

使用する方法は、要件によって異なります。

  • シンプルなケースでは、@hybrid_property デコレータが最も簡単です。
  • より複雑なロジックが必要な場合は、MapperExtension または event.listen() を使用できます。

sqlalchemy



SQLAlchemy.sql と Declarative ORM を使って Python で SQL クエリを構築する方法

SQLAlchemy. sql は、SQLAlchemy ORM とは別に、SQL クエリを構築するための Pythonic なツールを提供します。Declarative ORM と組み合わせて使用することで、SQL クエリをより柔軟かつ動的に生成することができます。...


SQLAlchemyで`LargeBinary`、`Binary`、`BLOB`型を使用してバイナリデータを保存する方法

SQLAlchemyでバイナリデータを使用するには、いくつかの方法があります。LargeBinary 型を使用するLargeBinary 型は、データベースに保存できる最大サイズのバイナリデータを表します。この型を使用するには、以下のようにコードを書きます。...


SQLAlchemyでdeclarative_baseクラスとsessionmakerクラスを組み合わせる

engine. execute() メソッドを使うtext() 関数を使うengine. execute() メソッドは、SQLクエリを直接実行するのに最もシンプルな方法です。ファイルの内容を読み込み、execute() メソッドに渡すことで、ファイルの内容をSQLクエリとして実行できます。...


中間テーブルの謎を解き明かす!SQLAlchemyで多対多リレーションシップを自在に操る

方法1:オブジェクトの追加関連付けたいオブジェクトを作成します。一方のオブジェクトの属性として、もう一方のオブジェクトを追加します。変更内容をコミットします。この方法は、シンプルで分かりやすいのが特徴です。以下は、この方法の例です。方法2:中間テーブルへの直接挿入...


SQLAlchemy におけるメタデータのその他の使用方法

メタデータは、データベースとの接続を確立する前に、または後で作成することができます。メタデータを作成するには、sqlalchemy. MetaData() オブジェクトを作成します。メタデータは、以下のような様々な目的に使用することができます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



エンティティキャッシュでデータベースへのアクセスを減らす:SQLAlchemyのエンティティキャッシュ機能

クエリキャッシュSQLAlchemyは、発行されたSQLクエリとその結果を内部的にキャッシュできます。これは、同じクエリが繰り返し実行される場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。エンティティキャッシュSQLAlchemyは、エンティティオブジェクトとその関連オブジェクトをキャッシュできます。これは、エンティティが頻繁にアクセスされる場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。


SQLAlchemyチュートリアル:`query`と`query.all`を使ってデータを取得しよう

SQLAlchemyでは、データベース操作を行うための様々な機能が提供されています。その中でも、queryとquery. allは、データの取得に頻繁に使用されるメソッドです。この解説では、queryとquery. allの違いを明確にし、ループ処理におけるそれぞれの影響について説明します。


pg_transaction_status() 関数を使用した PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作の確認

PostgreSQL トランザクションにおいて、コミットされていない保留中の操作を確認することは、デバッグやトラブルシューティングを行う際に役立ちます。ここでは、SQLAlchemy を使用して PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作を確認する方法を、分かりやすく日本語で解説します。


Python でデータベースとやり取りする: SQLAlchemy 外部方言チュートリアル

外部方言は、SQLAlchemy に新しいデータベースバックエンドを追加するためのプラグインです。 外部方言は、SQLAlchemy コアとデータベースとの間の橋渡し役として機能します。外部方言を書くには、以下の手順が必要です。データベースとの接続


SQLAlchemyでBLOBデータを専用ストレージサービスに格納する

この例では、SQLAlchemyを使用して、データベースに画像ファイルを格納する方法を紹介します。Imageクラスは、データベースのimagesテーブルに対応するエンティティクラスです。id属性は、主キーです。name属性は、画像ファイルの名前です。