alias() 関数でテーブルや列にエイリアスを設定する方法
SQLAlchemy における alias() の使い方
エイリアスの設定方法
エイリアスを設定するには、alias()
関数にテーブルや列の名前を渡します。例えば、users
テーブルに u
というエイリアスを設定するには、次のように記述します。
from sqlalchemy import alias
u = alias(users)
エイリアスを設定したら、SELECT クエリ内でそのエイリアスを使用してテーブルや列を参照することができます。例えば、users
テーブルの name
と email
カラムを、エイリアス u
を使って取得するには、次のように記述します。
from sqlalchemy import select
query = select([u.name, u.email])
# クエリの実行
results = session.execute(query)
エイリアスは、様々な場面で役立ちます。以下に、いくつかの使用例を紹介します。
- テーブル名の衝突を避ける
異なるスキーマに同じ名前のテーブルがある場合、エイリアスを使用して衝突を避けることができます。
- 列名を短縮する
長い列名の場合、エイリアスを使用して短縮することができます。
- SELECT クエリを分かりやすくする
エイリアスを使用して、SELECT クエリを分かりやすくすることができます。
alias()
関数は、テーブルや列にエイリアスを設定するための便利な関数です。エイリアスを使用することで、SELECT クエリをより分かりやすく、読みやすくすることができます。
- 上記の解説は、SQLAlchemy のバージョン 1.4 をベースにしています。
from sqlalchemy import MetaData, Table, alias
# 異なるスキーマに同じ名前のテーブルがある場合
metadata = MetaData()
users_table_1 = Table('users', metadata, schema='schema_1')
users_table_2 = Table('users', metadata, schema='schema_2')
# エイリアスを使用して衝突を避ける
u1 = alias(users_table_1)
u2 = alias(users_table_2)
# SELECT クエリ
query = select([u1.name, u2.email])
# クエリの実行
# ...
from sqlalchemy import MetaData, Table, alias
# 長い列名の場合
metadata = MetaData()
users_table = Table('users', metadata,
columns=[
Column('first_name', String(255)),
Column('last_name', String(255)),
])
# エイリアスを使用して列名を短縮する
u = alias(users_table)
# SELECT クエリ
query = select([u.first_name, u.last_name])
# クエリの実行
# ...
from sqlalchemy import MetaData, Table, alias
# SELECT クエリを分かりやすくする
metadata = MetaData()
users_table = Table('users', metadata,
columns=[
Column('id', Integer, primary_key=True),
Column('name', String(255)),
Column('email', String(255)),
])
# エイリアスを使用してSELECTクエリを分かりやすくする
u = alias(users_table)
# SELECT クエリ
query = select([
u.id.label('user_id'),
u.name.label('full_name'),
u.email,
])
# クエリの実行
# ...
ラムダ式
ラムダ式を使用して、エイリアスを設定することができます。例えば、users
テーブルの name
と email
カラムを、ラムダ式を使って取得するには、次のように記述します。
from sqlalchemy import select
query = select([
lambda: users.name.label('full_name'),
users.email,
])
# クエリの実行
# ...
コラムオブジェクトの属性
Column
オブジェクトには name
属性があり、この属性を使用してエイリアスを設定することができます。例えば、users
テーブルの name
と email
カラムを、Column
オブジェクトの属性を使って取得するには、次のように記述します。
from sqlalchemy import select
query = select([
users.c.name.label('full_name'),
users.c.email,
])
# クエリの実行
# ...
テーブルオブジェクトの属性
from sqlalchemy import select
query = select([
users.columns['name'].label('full_name'),
users.columns['email'],
])
# クエリの実行
# ...
どの方法を使うべきか
どの方法を使うべきかは、状況によって異なります。
- 既存の
Column
オブジェクトやTable
オブジェクトを使用している場合は、それらの属性を使用してエイリアスを設定するのが効率的です。 - より複雑なエイリアスを設定する場合は、ラムダ式を使うのがおすすめです。
- シンプルなエイリアスを設定する場合は、
alias()
関数を使うのが最も簡単です。
sqlalchemy