SQL Server: 複数 INSERT vs 単一 INSERT & 複数 VALUES - パフォーマンス徹底比較

2024-06-16

SQL Server における複数 INSERT ステートメントと単一 INSERT ステートメントと複数 VALUES のパフォーマンス比較

SQL Server でデータを挿入する場合、一般的に 2 つの方法があります。

  1. 複数の INSERT ステートメントを使用する
  2. 単一の INSERT ステートメントと複数の VALUES を使用する

どちらの方法がパフォーマンス面で優れているのかは、状況によって異なります。

この方法は、シンプルでわかりやすいコードを書くことができます。また、挿入するデータが少ない場合や、挿入するデータが異なるソースから来ている場合に適しています。

INSERT INTO テーブル名 (列1, 列2, 列3)
VALUES (値11, 値12, 値13);

INSERT INTO テーブル名 (列1, 列2, 列3)
VALUES (値21, 値22, 値23);

INSERT INTO テーブル名 (列1, 列2, 列3)
VALUES (値31, 値32, 値33);

この方法は、挿入するデータが多い場合や、すべてのデータが同じソースから来ている場合に適しています。

INSERT INTO テーブル名 (列1, 列2, 列3)
VALUES
  (値11, 値12, 値13),
  (値21, 値22, 値23),
  (値31, 値32, 値33);

パフォーマンス比較

一般的に、単一の INSERT ステートメントと複数の VALUES を使用する方が、複数の INSERT ステートメントを使用するよりもパフォーマンスが優れています。これは、SQL Server が 1 回のクエリでデータを挿入できるためです。

ただし、挿入するデータ量が少ない場合は、複数の INSERT ステートメントを使用する方がパフォーマンスが優れている場合があります。これは、SQL Server が各 INSERT ステートメントでオーバーヘッドを発生させるためです。

どちらの方法を使用するかは、状況によって異なります。挿入するデータ量、データのソース、およびパフォーマンス要件を考慮する必要があります。

    上記に加えて、以下の点にも注意する必要があります。

    • インデックス: 挿入するデータにインデックスが設定されている場合、単一の INSERT ステートメントと複数の VALUES を使用する方がパフォーマンスが優れている場合があります。これは、SQL Server がインデックスを使用してデータを効率的に挿入できるためです。
    • トランザクション: トランザクション内でデータを挿入する場合は、単一の INSERT ステートメントと複数の VALUES を使用する方が効率的です。これは、SQL Server がトランザクション ログを 1 回しか書き込む必要がないためです。

    SQL Server でデータを挿入する場合は、複数の INSERT ステートメントと単一 INSERT ステートメントと複数 VALUES のパフォーマンスを比較検討することが重要です。どちらの方法が適しているかは、状況によって異なります。




    テーブル定義

    CREATE TABLE Customers (
      CustomerID int IDENTITY PRIMARY KEY,
      FirstName varchar(50) NOT NULL,
      LastName varchar(50) NOT NULL,
      Email varchar(100) NOT NULL
    );
    

    データ

    FirstName,LastName,Email
    John,Doe,[email protected]
    Jane,Doe,[email protected]
    Peter,Jones,[email protected]
    ... (97 additional rows)
    
    INSERT INTO Customers (FirstName, LastName, Email)
    VALUES
      ('John', 'Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO Customers (FirstName, LastName, Email)
    VALUES
      ('Jane', 'Doe', '[email protected]');
    
    INSERT INTO Customers (FirstName, LastName, Email)
    VALUES
      ('Peter', 'Jones', '[email protected]');
    
    ... (97 additional INSERT statements)
    
    INSERT INTO Customers (FirstName, LastName, Email)
    VALUES
      ('John', 'Doe', '[email protected]'),
      ('Jane', 'Doe', '[email protected]'),
      ('Peter', 'Jones', '[email protected]'),
      ... (97 additional rows of VALUES clauses)
    

    注意事項

    • 上記のサンプルコードは、あくまで参考としています。実際の状況に合わせてコードを調整する必要があります。
    • 大量のデータを挿入する場合は、BULK INSERT を使用することを検討してください。BULK INSERT は、SQL Server がデータをより効率的に挿入できる方法です。



    SQL Server でデータを挿入するその他の方法

    BULK INSERT は、大量のデータを高速に挿入するために設計された方法です。他の方法と比べて、以下の利点があります。

    • データをバッファリングして、一度に大きな単位で挿入する
    • インデックスの更新を後回しにする
    • 明示的なログ記録を行わない

    BULK INSERT は、以下の場合に適しています。

    • 大量のデータを挿入する必要がある場合
    • パフォーマンスが重要な場合
    • データの整合性よりもパフォーマンスを優先する場合

    BULK INSERT の詳細については、以下のリソースを参照してください。

      INSERT ... SELECT は、別のテーブルまたはクエリの結果セットからデータを挿入する方法です。既存のデータを新しいテーブルにコピーしたり、データを変換してから挿入したりする場合に便利です。

      INSERT INTO TargetTable (列1, 列2, ...)
      SELECT1, 列2, ...
      FROM SourceTable;
      

      OPENROWSET は、外部データ ソースからデータを挿入する方法です。テキスト ファイル、CSV ファイル、Excel ファイルなどの外部データ ソースからデータを挿入する場合に便利です。

      INSERT INTO TargetTable (列1, 列2, ...)
      SELECT *
      FROM OPENROWSET('Microsoft.ACE.OLEDB.12.0',
        'Excel 12.0 Xml;Database=C:\MyData.xlsx;HDR=YES',
        'SELECT * FROM [Sheet1$]') AS SourceTable;
      

      sp_insertstoredprocs は、ストアド プロシージャを使用してデータを挿入する方法です。複雑な挿入ロジックをカプセル化したい場合に便利です。

      EXEC sp_insertstoredprocs @startup_procedure = N'MyInsertProcedure',
        @show_existing = N'1';
      

      SSIS (SQL Server Integration Services) は、データ ウェアハウジング、ETL (Extract, Transform, Load) 操作、およびその他のデータ統合タスクに適した、包括的なデータ統合プラットフォームです。SSIS パッケージを使用して、複雑なデータ挿入シナリオを実装することができます。

      SQL Server でデータを挿入する方法は複数あります。最適な方法は、状況によって異なります。データ量、パフォーマンス要件、およびデータソースを考慮する必要があります。


      sql sql-server performance


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