サンプルコード:STUFF関数とFOR XML PATH句の使い方

2024-04-02

SQL Serverにおける「How Stuff and 'For Xml Path'」の仕組み

この解説では、SQL Serverにおける「STUFF」関数と「FOR XML PATH」句の仕組みについて、分かりやすく日本語で説明します。これらの機能は、複数の行のデータを1つの行に結合したり、XML形式でデータを出力したりする際に役立ちます。

STUFF関数は、指定された文字列の中で、特定の位置に別の文字列を挿入するために使用されます。構文は以下の通りです。

STUFF(@str, @start, @length, @replace)
  • @str: 置換対象となる文字列
  • @start: 置換開始位置
  • @length: 置換する文字列の長さ
  • @replace: 挿入する文字列

以下の例では、STUFF関数を使用して、カンマで区切られた名前のリストを作成します。

SELECT STUFF((SELECT FirstName + ', '
                FROM Person
                FOR XML PATH('')), 1, LEN(', '), '') AS NameList

このクエリは、Personテーブルからすべての名前を取得し、カンマで区切って1つの文字列に結合します。

FOR XML PATH句は、データをXML形式で出力するために使用されます。構文は以下の通りです。

SELECT ...
FOR XML PATH('...')
  • ...: 出力する列

以下の例では、FOR XML PATH句を使用して、PersonテーブルのデータをXML形式で出力します。

SELECT *
FROM Person
FOR XML PATH('root')

このクエリは、Personテーブルのすべての列をXML形式で出力します。

STUFF関数とFOR XML PATH句を組み合わせることで、複雑なXML構造を生成することができます。

SELECT STUFF((SELECT FirstName + 
                '<Email>' + Email + '</Email>'
                FROM Person
                FOR XML PATH('')), 1, LEN('<Email>'), '') AS PersonList

STUFF関数とFOR XML PATH句は、SQL Serverにおける強力な機能です。これらの機能を理解することで、さまざまなデータ処理を行うことができます。




サンプルコード1: カンマで区切られた名前のリストを作成する

USE AdventureWorks2019;

DECLARE @names VARCHAR(MAX);

SELECT @names = STUFF((SELECT FirstName + ', '
                        FROM Person
                        FOR XML PATH('')), 1, LEN(', '), '');

SELECT @names;

サンプルコード2: PersonテーブルのデータをXML形式で出力する

USE AdventureWorks2019;

SELECT *
FROM Person
FOR XML PATH('root');
USE AdventureWorks2019;

DECLARE @personList VARCHAR(MAX);

SELECT @personList = STUFF((SELECT FirstName + 
                            '<Email>' + Email + '</Email>'
                            FROM Person
                            FOR XML PATH('')), 1, LEN('<Email>'), '');

SELECT @personList;

サンプルコード4: FOR XML PATH句を使用して、属性と子要素を持つXML構造を生成する

USE AdventureWorks2019;

SELECT 
    FirstName AS [@FirstName],
    LastName AS [@LastName],
    Email AS Email
FROM Person
FOR XML PATH('Person');
USE AdventureWorks2019;

SELECT 
    p.FirstName AS [@FirstName],
    p.LastName AS [@LastName],
    o.OrderDate AS OrderDate
FROM Person p
INNER JOIN SalesOrderHeader o ON p.BusinessEntityID = o.CustomerID
FOR XML PATH('Customer');

このコードは、PersonテーブルとSalesOrderHeaderテーブルを結合し、顧客の名前、姓、注文日をXML形式で出力します。

これらのサンプルコードは、STUFF関数とFOR XML PATH句の使い方を理解するのに役立ちます。




複数行を1つの行に結合する他の方法

方法1: STRING_AGG関数

STRING_AGG関数は、複数の文字列を1つの文字列に結合するために使用されます。構文は以下の通りです。

STRING_AGG(column_name, separator)
  • column_name: 結合する列
  • separator: 連結文字
SELECT STRING_AGG(FirstName, ', ') AS NameList
FROM Person;

方法2: GROUP BY句

GROUP BY句を使用して、グループごとにデータを結合することができます。構文は以下の通りです。

SELECT column_name, 
       GROUP_CONCAT(column_name, separator) AS CombinedColumn
FROM table_name
GROUP BY column_name;

以下の例では、GROUP BY句を使用して、部門ごとに名前のリストを作成します。

SELECT Department, 
       GROUP_CONCAT(FirstName, ', ') AS NameList
FROM Person
GROUP BY Department;

方法3: FOR XML PATH句

FOR XML PATH句を使用して、複数の行を1つの行に結合することができます。

SELECT STUFF((SELECT FirstName + ', '
                FROM Person
                FOR XML PATH('')), 1, LEN(', '), '') AS NameList
  • 複数の行を単純に1つの文字列に結合したい場合は、STUFF関数またはSTRING_AGG関数が適しています。
  • グループごとにデータを結合したい場合は、GROUP BY句が適しています。
  • より複雑なXML構造を生成したい場合は、FOR XML PATH句が適しています。

sql sql-server for-xml-path


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