LOAD DATA INFILE vs INSERT INTO ... SELECT:大量データ挿入の比較

2024-04-02

MySQL、MariaDBにおける複数行挿入の速度比較:単一挿入 vs 一括挿入

結論: 状況によって異なります。

詳細:

単一挿入 (Multiple Single INSERTs)

  • INSERT文を1行ずつ実行する方式
  • メリット:
    • エラー発生時の影響範囲が小さい
    • 処理の進捗状況を逐一確認できる
  • デメリット:
    • 処理速度が遅くなる可能性がある
    • トランザクション処理に不向き

一括挿入 (One Multiple-row INSERT)

  • 1つのINSERT文で複数行を挿入する方式

速度比較

一般的には、一括挿入の方が単一挿入よりも処理速度が速くなります。しかし、以下の条件下では単一挿入の方が速くなる場合があります。

  • 挿入するデータ量が非常に少ない
  • 複雑なデータ型やインデックスを使用している
  • ネットワーク帯域幅が制限されている

最適な方法は、挿入するデータ量、データ型、インデックス、ネットワーク帯域幅、処理速度などの条件を考慮する必要があります。

その他の考慮事項

  • バッファリング: MySQLとMariaDBは、INSERT文の実行前にデータをバッファリングする可能性があります。バッファリングは、一括挿入のパフォーマンスを向上させる可能性があります。
  • ロック: 一括挿入は、単一挿入よりも多くのロックを取得する可能性があります。これは、競合が発生する可能性を高め、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。

複数行挿入を行う際には、単一挿入と一括挿入のそれぞれメリットとデメリットを理解し、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。




INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...) VALUES (値1, 値2, ...);

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...) VALUES (値1, 値2, ...);

...

一括挿入

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...) VALUES
(値1, 値2, ...),
(値3, 値4, ...),
...;
-- テーブル名: users
-- カラム名: id, name, email

INSERT INTO users (id, name, email) VALUES
(1, 'John Doe', '[email protected]'),
(2, 'Jane Doe', '[email protected]'),
(3, 'Peter Smith', '[email protected]'),
...;

実行方法

上記のサンプルコードは、MySQLまたはMariaDBのクライアントツールを使用して実行できます。




複数行挿入を行うその他の方法

LOAD DATA INFILE ステートメントを使用して、CSVファイルなどの外部ファイルからデータを直接挿入することができます。この方法は、大量のデータを挿入する場合に有効です。

LOAD DATA INFILE 'ファイルパス'
INTO TABLE テーブル名
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(カラム名1, カラム名2, ...);

INSERT INTO ... SELECT ステートメントを使用して、別のテーブルからデータを挿入することができます。

INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
SELECT カラム名1, カラム名2, ...
FROM 別のテーブル名;

ストアドプロシージャを使用して、複数行挿入を処理することができます。ストアドプロシージャは、繰り返し実行される複雑な処理をカプセル化するのに役立ちます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE 複数行挿入 (
  IN パラメータ11,
  IN パラメータ22,
  ...
)
BEGIN

  INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...)
  VALUES (パラメータ1, パラメータ2, ...);

  ...

END //

DELIMITER ;

CALL 複数行挿入 (値1, 値2, ...);
  • MySQL 8.0 リファレンスマニュアル :: 13.

mysql insert mariadb


データベース管理者のための必須知識:MySQLDumpの高度なテクニック

mysqldump は MySQL データベースのバックアップを取るためのコマンドラインツールです。デフォルトでは、mysqldump は実行中にテーブルをロックします。これはデータの一貫性を保つために必要ですが、同時に他のユーザーがテーブルにアクセスできなくなるため、問題になることがあります。...


【保存版】MySQLの接続情報を徹底解説! コマンドからツールまで

SHOW GLOBAL STATUS コマンドは、MySQL サーバ全体のグローバルなステータス情報を表示します。このコマンドに LIKE '%connect%' オプションを指定することで、接続情報に関連するステータス変数を絞り込むことができます。...


サブクエリ、GROUP BY、ウィンドウ関数... グループ内のデータ並べ替えの3つの方法

MySQL では、GROUP BY クエリで結果をグループ化し、集計関数を使用して各グループの統計情報を計算できます。通常、GROUP BY の後に ORDER BY を使用して、グループ化された結果を並べ替えます。しかし、GROUP BY の前に ORDER BY を使用すると、各グループ内の データを並べ替えることができます。これは、グループ内のデータの傾向やパターンを分析する場合に役立ちます。...


もう迷わない!MySQLで重複データを完全削除:初心者でもできる4つの方法

方法1:DELETE句とWHERE句を使用するこれは、最も基本的な方法です。DELETE句とWHERE句を組み合わせて、削除する行を指定します。例:このクエリは、商品テーブルから商品名がリンゴであるすべての行を削除します。方法2:NOT IN句を使用する...


サーバサイドカーソルでパフォーマンスを向上させる

MariaDBで関数内にカーソルを使用すると、複雑なクエリや処理をより効率的に実行できます。このチュートリアルでは、MariaDBの関数内でカーソルを使用する方法を、以下のステップで説明します。ステップ 1: 接続とカーソルの作成まず、MariaDBデータベースに接続し、カーソルを作成する必要があります。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



MySQL エラー 1153 - パケットが 'max_allowed_packet' バイトを超えました:原因と解決方法

このエラーは、クライアントからサーバーへ送信されたパケットサイズが、サーバー設定 max_allowed_packet で許容される最大サイズを超えた場合に発生します。原因このエラーが発生する主な原因は、以下の2つです。クライアントから送信されるデータ量が、max_allowed_packet の設定値を超えている。


SQL Server: 複数 INSERT vs 単一 INSERT & 複数 VALUES - パフォーマンス徹底比較

SQL Server でデータを挿入する場合、一般的に 2 つの方法があります。複数の INSERT ステートメントを使用する単一の INSERT ステートメントと複数の VALUES を使用するどちらの方法がパフォーマンス面で優れているのかは、状況によって異なります。