SQLAlchemy でデータベースエンジンを極める!データベース固有属性の活用術
SQLAlchemy でデータベース固有属性を使用する
データベース固有属性 は、特定のデータベースエンジンでのみ使用できる SQLAlchemy の機能です。これらの属性を使用して、データベース固有の機能にアクセスしたり、データベースとのやり取りを最適化したりできます。
データベース固有属性を使用する例
エンジン固有のオプションを設定する
from sqlalchemy import create_engine
# PostgreSQL エンジンを使用する
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database", echo=True)
# PostgreSQL エンジン固有のオプションを設定する
engine.dialect.postgresql_use_decimal_lexicon = True
データベース固有の関数を使用する
from sqlalchemy import Column, String, func
# PostgreSQL エンジンを使用する
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database", echo=True)
# PostgreSQL の `gen_random_uuid()` 関数を使用する
class User(Base):
__tablename__ = "users"
id = Column(String(36), primary_key=True, default=func.gen_random_uuid())
name = Column(String(255), nullable=False)
from sqlalchemy import Column, TIMESTAMP
# PostgreSQL エンジンを使用する
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database", echo=True)
# PostgreSQL の `TIMESTAMP` データ型を使用する
class Event(Base):
__tablename__ = "events"
id = Column(Integer, primary_key=True)
start_time = Column(TIMESTAMP, nullable=False)
end_time = Column(TIMESTAMP, nullable=False)
注意事項
from sqlalchemy import create_engine, Column, Integer, String, Text
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy.dialects.sqlite import JSON
Base = declarative_base()
class User(Base):
__tablename__ = "users"
id = Column(Integer, primary_key=True)
name = Column(String(255), nullable=False)
address = Column(Text)
preferences = Column(JSON) # SQLite の JSON データ型を使用する
engine = create_engine("sqlite:///users.db")
Base.metadata.create_all(engine)
説明
preferences
列は、SQLite のJSON
データ型を使用して、JSON データを格納します。User
テーブルは、id
,name
,address
,preferences
という 4 つの列を持ちます。- このコードは、
users.db
という名前の SQLite データベースを作成します。
- データベース固有属性を使用すると、コードが特定のデータベースエンジンに依存するため、移植性が低くなる可能性があります。
- SQLite は JSON データ型をネイティブにサポートしていますが、他のデータベースエンジンではサポートされていない場合があります。
データベース固有属性以外の方法
SQLAlchemy の拡張機能を使用する
SQLAlchemy には、特定のデータベースエンジン用の拡張機能がいくつか提供されています。これらの拡張機能を使用すると、データベース固有の機能にアクセスしたり、データベースとのやり取りを最適化したりできます。
例:
mysql-connector-python
拡張機能は、MySQL エンジン用の追加機能を提供します。psycopg2-extras
拡張機能は、PostgreSQL エンジン用の追加機能を提供します。
SQLAlchemy は、データベースとのやり取りのさまざまな段階で実行されるイベントフックを提供します。これらのイベントフックを使用して、データベース固有のロジックを実装できます。
after_commit
イベントフックは、コミットが完了した後に実行されます。before_execute
イベントフックは、クエリが実行される前に実行されます。
ローネイティブ SQL を使用する
どうしても SQLAlchemy で目的を達成できない場合は、ローネイティブ SQL を使用する
- セキュリティ上のリスクがあるため、ローネイティブ SQL を使用する場合は、十分に注意する必要があります。
- ローネイティブ SQL を使用すると、コードがデータベースエンジンに依存するため、移植性が低くなります。
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