Python でネットワークインフラストラクチャを管理:SQLAlchemy を使った VLAN 情報のモデリング

2024-07-27

SQLAlchemy を使った VLAN ID リストとポート・サーキット間の関係モデリング

このチュートリアルでは、SQLAlchemy を使ってポートとサーキット上の VLAN ID リストをモデル化し、それらの関係を表現する方法を説明します。

データモデル

まず、以下のデータモデルを定義します。

from sqlalchemy import Column, Integer, String, ForeignKey
from sqlalchemy.orm import relationship

Base = declarative_base()


class Port(Base):
    __tablename__ = 'ports'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    vlan_ids = relationship('VLAN', backref='port')


class VLAN(Base):
    __tablename__ = 'vlans'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer)
    port_id = Column(Integer, ForeignKey('ports.id'))


class Circuit(Base):
    __tablename__ = 'circuits'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    ports = relationship('Port', backref='circuit')

説明

  • Port テーブルは、ポートの名前と、そのポートに関連付けられている VLAN のリストを格納します。
  • VLAN テーブルは、VLAN ID と、その VLAN が属するポート ID を格納します。
  • Circuit テーブルは、サーキットの名前と、そのサーキットに属するポートのリストを格納します。

関係

  • PortVLAN テーブルは、port_id 外部キーを使用して多対多関係を形成します。

コード例

以下のコードは、データモデルを作成し、データベースに格納する方法を示しています。

from sqlalchemy import create_engine

engine = create_engine('sqlite:///database.db')
Base.metadata.create_all(engine)

使用方法

データモデルを定義したら、以下のコードのように使用できます。

from sqlalchemy.orm import sessionmaker

Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

port = Port(name='eth0')
vlan1 = VLAN(vlan_id=10, port=port)
vlan2 = VLAN(vlan_id=20, port=port)

circuit = Circuit(name='default')
circuit.ports.append(port)

session.add(port)
session.add(vlan1)
session.add(vlan2)
session.add(circuit)

session.commit()



from sqlalchemy import create_engine
from sqlalchemy.ext.declarative import declarative_base
from sqlalchemy import Column, Integer, String, ForeignKey
from sqlalchemy.orm import relationship

Base = declarative_base()


class Port(Base):
    __tablename__ = 'ports'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    vlan_ids = relationship('VLAN', backref='port')


class VLAN(Base):
    __tablename__ = 'vlans'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer)
    port_id = Column(Integer, ForeignKey('ports.id'))


class Circuit(Base):
    __tablename__ = 'circuits'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    ports = relationship('Port', backref='circuit')


# データベース接続
engine = create_engine('sqlite:///database.db')

# テーブル作成
Base.metadata.create_all(engine)

# セッション作成
Session = sessionmaker(bind=engine)
session = Session()

# ポートと VLAN の作成
port = Port(name='eth0')
vlan1 = VLAN(vlan_id=10, port=port)
vlan2 = VLAN(vlan_id=20, port=port)

# サーキットとポートの関連付け
circuit = Circuit(name='default')
circuit.ports.append(port)

# データベースへのコミット
session.add(port)
session.add(vlan1)
session.add(vlan2)
session.add(circuit)
session.commit()

# データベースからデータの取得
fetched_ports = session.query(Port).all()
for port in fetched_ports:
    print(f"ポート: {port.name}")
    for vlan in port.vlan_ids:
        print(f"  VLAN ID: {vlan.vlan_id}")

fetched_circuits = session.query(Circuit).all()
for circuit in fetched_circuits:
    print(f"サーキット: {circuit.name}")
    for port in circuit.ports:
        print(f"  ポート: {port.name}")
  1. create_engine() 関数を使って、データベースへの接続を確立します。
  2. declarative_base() 関数を使って、基本クラスを作成します。
  3. Column オブジェクトを使って、テーブルの各カラムを定義します。
  4. relationship() オブジェクトを使って、テーブル間の関係を定義します。
  5. create_all() メソッドを使って、テーブルをデータベースに作成します。
  6. sessionmaker() 関数を使って、セッションを作成します。
  7. Port オブジェクトを作成し、名前と VLAN ID リストを設定します。
  8. VLAN オブジェクトを作成し、VLAN ID と関連付けられているポートを設定します。
  9. Circuit オブジェクトを作成し、名前とポートリストを設定します。
  10. add() メソッドを使って、オブジェクトをセッションに追加します。
  11. commit() メソッドを使って、セッションの変更をデータベースにコミットします。
  12. query() メソッドを使って、PortCircuit テーブルからデータをクエリします。
  13. 取得したデータに対して、ポート名、VLAN ID、サーキット名を出力します。
  • このコードは、SQLite データベースを使用しています。他のデータベースを使用する場合は、接続 URL を変更する必要があります。



junction テーブルを使用して、多対多関係を表現することができます。この方法は、関係が複雑な場合に役立ちます。

from sqlalchemy import Column, Integer, String, ForeignKey
from sqlalchemy.orm import relationship

Base = declarative_base()


class Port(Base):
    __tablename__ = 'ports'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))


class VLAN(Base):
    __tablename__ = 'vlans'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer)


class PortVLAN(Base):
    __tablename__ = 'port_vlans'

    port_id = Column(Integer, ForeignKey('ports.id'), primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer, ForeignKey('vlans.id'), primary_key=True)


class Circuit(Base):
    __tablename__ = 'circuits'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    ports = relationship('Port', backref='circuit')
  • PortVLAN テーブルは、port_idvlan_id を結合キーとする多対多関係を表します。
  • この方法を使用すると、ポートと VLAN の間に追加の属性を格納することができます。

secondary オプションを使用する

secondary オプションを使用して、多対多関係を定義することができます。この方法は、junction テーブルを作成する必要がなく、コードを簡潔にすることができます。

from sqlalchemy import Column, Integer, String, ForeignKey
from sqlalchemy.orm import relationship

Base = declarative_base()


class Port(Base):
    __tablename__ = 'ports'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    vlan_ids = relationship('VLAN', secondary='port_vlans')


class VLAN(Base):
    __tablename__ = 'vlans'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer)


class PortVLAN(Base):
    __tablename__ = 'port_vlans'

    port_id = Column(Integer, ForeignKey('ports.id'), primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer, ForeignKey('vlans.id'), primary_key=True)


class Circuit(Base):
    __tablename__ = 'circuits'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    ports = relationship('Port', backref='circuit')
  • vlan_ids 属性は、secondary オプションを使用して PortVLAN テーブルを参照します。
  • この方法を使用すると、junction テーブルを明示的に定義する必要がなくなります。

backref オプションを使用して関係を双方向にする

backref オプションを使用して、関係を双方向にすることができます。これにより、関連するオブジェクトをより簡単に取得することができます。

from sqlalchemy import Column, Integer, String, ForeignKey
from sqlalchemy.orm import relationship

Base = declarative_base()


class Port(Base):
    __tablename__ = 'ports'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    vlan_ids = relationship('VLAN', backref='ports')


class VLAN(Base):
    __tablename__ = 'vlans'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    vlan_id = Column(Integer)
    ports = relationship('Port', backref='vlan')


class Circuit(Base):
    __tablename__ = 'circuits'

    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(255))
    ports = relationship('Port', backref='circuit')
  • ports 属性は、backref オプションを使用して Port テーブルを参照します。
  • この方法を使用すると、VLAN オブジェクトから関連するポートを取得することができます。

sqlalchemy



SQLAlchemy.sql と Declarative ORM を使って Python で SQL クエリを構築する方法

SQLAlchemy. sql は、SQLAlchemy ORM とは別に、SQL クエリを構築するための Pythonic なツールを提供します。Declarative ORM と組み合わせて使用することで、SQL クエリをより柔軟かつ動的に生成することができます。...


SQLAlchemyで`LargeBinary`、`Binary`、`BLOB`型を使用してバイナリデータを保存する方法

SQLAlchemyでバイナリデータを使用するには、いくつかの方法があります。LargeBinary 型を使用するLargeBinary 型は、データベースに保存できる最大サイズのバイナリデータを表します。この型を使用するには、以下のようにコードを書きます。...


SQLAlchemyでdeclarative_baseクラスとsessionmakerクラスを組み合わせる

engine. execute() メソッドを使うtext() 関数を使うengine. execute() メソッドは、SQLクエリを直接実行するのに最もシンプルな方法です。ファイルの内容を読み込み、execute() メソッドに渡すことで、ファイルの内容をSQLクエリとして実行できます。...


中間テーブルの謎を解き明かす!SQLAlchemyで多対多リレーションシップを自在に操る

方法1:オブジェクトの追加関連付けたいオブジェクトを作成します。一方のオブジェクトの属性として、もう一方のオブジェクトを追加します。変更内容をコミットします。この方法は、シンプルで分かりやすいのが特徴です。以下は、この方法の例です。方法2:中間テーブルへの直接挿入...


SQLAlchemy におけるメタデータのその他の使用方法

メタデータは、データベースとの接続を確立する前に、または後で作成することができます。メタデータを作成するには、sqlalchemy. MetaData() オブジェクトを作成します。メタデータは、以下のような様々な目的に使用することができます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



エンティティキャッシュでデータベースへのアクセスを減らす:SQLAlchemyのエンティティキャッシュ機能

クエリキャッシュSQLAlchemyは、発行されたSQLクエリとその結果を内部的にキャッシュできます。これは、同じクエリが繰り返し実行される場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。エンティティキャッシュSQLAlchemyは、エンティティオブジェクトとその関連オブジェクトをキャッシュできます。これは、エンティティが頻繁にアクセスされる場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。


SQLAlchemyチュートリアル:`query`と`query.all`を使ってデータを取得しよう

SQLAlchemyでは、データベース操作を行うための様々な機能が提供されています。その中でも、queryとquery. allは、データの取得に頻繁に使用されるメソッドです。この解説では、queryとquery. allの違いを明確にし、ループ処理におけるそれぞれの影響について説明します。


pg_transaction_status() 関数を使用した PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作の確認

PostgreSQL トランザクションにおいて、コミットされていない保留中の操作を確認することは、デバッグやトラブルシューティングを行う際に役立ちます。ここでは、SQLAlchemy を使用して PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作を確認する方法を、分かりやすく日本語で解説します。


Python でデータベースとやり取りする: SQLAlchemy 外部方言チュートリアル

外部方言は、SQLAlchemy に新しいデータベースバックエンドを追加するためのプラグインです。 外部方言は、SQLAlchemy コアとデータベースとの間の橋渡し役として機能します。外部方言を書くには、以下の手順が必要です。データベースとの接続


SQLAlchemyでBLOBデータを専用ストレージサービスに格納する

この例では、SQLAlchemyを使用して、データベースに画像ファイルを格納する方法を紹介します。Imageクラスは、データベースのimagesテーブルに対応するエンティティクラスです。id属性は、主キーです。name属性は、画像ファイルの名前です。