パフォーマンスを向上させる!MySQLとMariaDBの変数チューニング

2024-04-02

MySQLとMariaDBで複数の変数をフィルタリングして表示する方法

特定の条件に合致する複数の変数を表示する

SHOW VARIABLESコマンドにLIKEオプションを組み合わせることで、特定の条件に合致する複数の変数を表示することができます。例えば、以下のコマンドは、名前がinnodbで始まるすべての変数を表示します。

SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%';

また、WHERE句を使って、さらに条件を絞り込むこともできます。例えば、以下のコマンドは、名前がinnodbで始まり、値がONであるすべての変数を表示します。

SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%' WHERE Value = 'ON';

複数の変数をまとめて表示する

SHOW VARIABLESコマンドにINオプションを組み合わせることで、複数の変数をまとめて表示することができます。例えば、以下のコマンドは、innodb_buffer_pool_sizeinnodb_log_file_sizeinnodb_flush_log_at_trx_commitの3つの変数を表示します。

SHOW VARIABLES IN ('innodb_buffer_pool_size', 'innodb_log_file_size', 'innodb_flush_log_at_trx_commit');

以下の例は、SHOW VARIABLESコマンドを使って、いくつかの変数を表示する方法を示しています。

# すべての変数を表示する
SHOW VARIABLES;

# 名前が`innodb`で始まるすべての変数を表示する
SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%';

# 名前が`innodb`で始まり、値が`ON`であるすべての変数を表示する
SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%' WHERE Value = 'ON';

# `innodb_buffer_pool_size`、`innodb_log_file_size`、`innodb_flush_log_at_trx_commit`の3つの変数を表示する
SHOW VARIABLES IN ('innodb_buffer_pool_size', 'innodb_log_file_size', 'innodb_flush_log_at_trx_commit');

SHOW VARIABLESコマンドは、MySQLとMariaDBのサーバー設定変数の値を表示するのに役立ちます。LIKEオプションとWHERE句を組み合わせることで、特定の条件に合致する複数の変数を表示することができます。また、INオプションを使って、複数の変数をまとめて表示することもできます。




すべての変数を表示する

SHOW VARIABLES;

名前がinnodbで始まるすべての変数を表示する

SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%';

名前がinnodbで始まり、値がONであるすべての変数を表示する

SHOW VARIABLES LIKE 'innodb%' WHERE Value = 'ON';

innodb_buffer_pool_size、innodb_log_file_size、innodb_flush_log_at_trx_commitの3つの変数を表示する

SHOW VARIABLES IN ('innodb_buffer_pool_size', 'innodb_log_file_size', 'innodb_flush_log_at_trx_commit');

出力例

# すべての変数を表示する

+------------------------+-------------------+
| Variable_name          | Value              |
+------------------------+-------------------+
| auto_increment_increment | 1                 |
| auto_increment_offset    | 1                 |
| back_log                | 80                |
| binlog_cache_size       | 32768             |
| binlog_format           | ROW               |
| ...                     | ...               |

# 名前が`innodb`で始まるすべての変数を表示する

+------------------------+-------------------+
| Variable_name          | Value              |
+------------------------+-------------------+
| innodb_buffer_pool_size | 134217728        |
| innodb_data_file_path   | ibdata1:12M:autoextend |
| innodb_file_per_table   | ON                |
| innodb_flush_log_at_trx_commit | 1                 |
| ...                     | ...               |

# 名前が`innodb`で始まり、値が`ON`であるすべての変数を表示する

+------------------------+-------------------+
| Variable_name          | Value              |
+------------------------+-------------------+
| innodb_file_per_table   | ON                |
| innodb_flush_log_at_trx_commit | 1                 |
| innodb_log_compressed   | ON                |
| innodb_support_xa       | ON                |
| ...                     | ...               |

# `innodb_buffer_pool_size`、`innodb_log_file_size`、`innodb_flush_log_at_trx_commit`の3つの変数を表示する

+------------------------+-------------------+
| Variable_name          | Value              |
+------------------------+-------------------+
| innodb_buffer_pool_size | 134217728        |
| innodb_log_file_size    | 52428800         |
| innodb_flush_log_at_trx_commit | 1                 |
  • 上記のサンプルコードは、MySQL 8.0とMariaDB 10.5で動作確認済みです。
  • 出力内容は、環境によって異なる場合があります。



SHOW VARIABLESコマンド以外で複数の変数を表示する方法

INFORMATION_SCHEMAデータベースには、VARIABLESテーブルというテーブルがあり、すべてのサーバー設定変数が格納されています。このテーブルをクエリすることで、複数の変数を表示することができます。

SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.VARIABLES;

# 名前が`innodb`で始まるすべての変数を表示する
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.VARIABLES WHERE Variable_name LIKE 'innodb%';

# 名前が`innodb`で始まり、値が`ON`であるすべての変数を表示する
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.VARIABLES WHERE Variable_name LIKE 'innodb%' AND Value = 'ON';

# `innodb_buffer_pool_size`、`innodb_log_file_size`、`innodb_flush_log_at_trx_commit`の3つの変数を表示する
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.VARIABLES WHERE Variable_name IN ('innodb_buffer_pool_size', 'innodb_log_file_size', 'innodb_flush_log_at_trx_commit');

スクリプトを使用する

MySQLとMariaDBには、mysqlコマンドラインツールやphpMyAdminなどの管理ツールが付属しています。これらのツールを使って、スクリプトを実行することで、複数の変数を表示することができます。

例えば、以下のスクリプトは、innodb_buffer_pool_sizeinnodb_log_file_sizeinnodb_flush_log_at_trx_commitの3つの変数を表示します。

# mysqlコマンドラインツールを使用する場合

mysql -uroot -p -e "SELECT @@innodb_buffer_pool_size, @@innodb_log_file_size, @@innodb_flush_log_at_trx_commit;"

# phpMyAdminを使用する場合

1. phpMyAdminにログインします。
2. 左側のメニューから「データベース」を選択します。
3. データベース一覧から「information_schema」を選択します。
4. テーブル一覧から「VARIABLES」を選択します。
5.SQLクエリ」タブに以下のクエリを入力します。

```sql
SELECT * FROM VARIABLES WHERE Variable_name IN ('innodb_buffer_pool_size', 'innodb_log_file_size', 'innodb_flush_log_at_trx_commit');
  1. 「実行」ボタンをクリックします。

### まとめ

`SHOW VARIABLES`コマンド以外にも、複数の変数を表示する方法はいくつかあります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。

### 参考資料

* MySQL SHOW VARIABLES documentation: [https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/show-variables.html](https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/show-variables.html)
* MariaDB SHOW VARIABLES documentation: [https://mariadb.com/kb/en/show-variables/](https://mariadb.com/kb/en/show-variables/)
* INFORMATION_SCHEMA VARIABLES table documentation: [無効な URL を削除しました]

mysql mariadb


INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOINの違いを理解して使い分ける

このチュートリアルでは、MySQLデータベースで、複数のテーブルから同じ構造のデータを選択する方法について説明します。前提条件MySQLデータベースへのアクセス権基本的なSQL構文の知識使用するテーブルこのチュートリアルでは、以下の2つのテーブルを使用します。...


MySQLで複合主キーを活用してデータ整合性とクエリのパフォーマンスを向上させる

MySQLでは、複数の列を組み合わせた複合主キーを作成することができます。複合主キーは、テーブル内のデータを一意に識別するために使用されます。利点複合主キーを使用すると、以下の利点があります。データの整合性を向上させることができます。関連するデータレコードを効率的に検索することができます。...


Sequelize を使った Node.js での結合クエリの実行方法 - サンプルコード集

このチュートリアルでは、Sequelize を使用して Node. js で結合クエリを実行する方法を説明します。 以下のトピックを扱います。基本的な結合構文INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOIN、および FULL OUTER JOIN...


MySQL/MariaDB でストアドプロシージャとユーザー定義関数を使ってフロー結果を累積する

この方法は、サブクエリを使用して、前のレコードの累積値を取得し、現在のレコードに足すことで累積値を計算します。このクエリは、transactions テーブルのすべてのレコードを id 順に処理し、各レコードの transaction_amount と、そのレコードまでの累積 transaction_amount を計算します。...


【MySQL互換性注意】MariaDBでANY_VALUE()関数が使えない理由と解決策

MariaDBはMySQLと互換性のあるオープンソースのデータベース管理システムですが、一部のMySQLの機能はサポートされていません。その一つが、集計関数ANY_VALUE()です。この解説では、MariaDBでANY_VALUE()関数が使用できない理由と、代替案について分かりやすく説明します。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



UPDATEステートメント、JOIN、ストアドプロシージャ...MySQLで複数行をまとめて更新する3つの方法

方法1:UPDATEステートメントのIN条件この方法は、更新したい行のIDなどをIN条件で指定する方法です。上記の例では、idが1、2、3の行のカラム名1を値1、カラム名2を値2に更新します。この方法は、WHERE条件とCASE式を組み合わせて、条件に合致する行を個別に更新する方法です。


MySQL CONCAT関数 vs GROUP_CONCAT関数:複数行を連結する際の使い分け

MySQLで複数の行を1つのフィールドに連結することは、いくつかの方法で可能です。ここでは、代表的な方法であるCONCAT関数とGROUP_CONCAT関数の2つについて解説します。CONCAT関数は、複数の文字列を連結するために使用されます。複数の行を連結するには、GROUP BY句と結合して使用します。


TINYINT(1) vs BOOLEAN: MySQLでブール値を格納するデータ型

TINYINT(1): 1バイトの整数型で、0または1の値を格納できます。BOOLEAN: TRUEまたはFALSEの値を格納できます。どちらのデータ型を使用しても、ブール値を格納することはできますが、それぞれ異なる特性があります。TINYINT(1) の特性


知らなかったでは済まされない!MySQLのDATETIMEとTIMESTAMPの落とし穴

答え: どちらを使用するかは、以下の要件によって異なります。格納したい日時範囲DATETIME: 1000-01-01 00:00:00 から 9999-12-31 23:59:59. 999999 までTIMESTAMP: 1970-01-01 00:00:01 から 2038-01-19 03:14:07 まで


GROUP BY句とROW_NUMBER()関数で重複レコードを見つける

COUNT()関数とGROUP BY句を使うこの方法は、特定の列の値が同じレコードをグループ化し、グループ内のレコード数をカウントすることで、重複レコードを見つけます。例usersテーブルに、name列とemail列がある場合、name列に重複するレコードを見つけるには、次のようなSQLクエリを使用します。


pt-online-schema-changeツールを使ってibdata1ファイルを安全に縮小する方法

そこで今回は、ibdata1ファイルを縮小/パージする方法について解説します。方法1:MySQLコマンドラインツールを使用するMySQLサーバーを停止します。以下のコマンドを実行して、ibdata1ファイルのサイズを確認します。以下のコマンドを実行して、データベースを再起動します。


MySQL: phpMyAdminを使ってユーザーを作成し、権限を付与する方法

このチュートリアルでは、MySQLデータベースに対する全ての権限をユーザーに付与する方法を解説します。対象者MySQLデータベースを管理するユーザーユーザー権限の管理方法を理解したいユーザー前提条件MySQLサーバーがインストールされている


MySQLでAUTO_INCREMENTをリセットする方法!3つの方法を徹底解説

そこで今回は、MySQLでAUTO_INCREMENTをリセットする方法について、3つの方法を詳しく解説します。TRUNCATEを使うTRUNCATEは、テーブル内のデータをすべて削除するコマンドです。AUTO_INCREMENTカラムもリセットされます。


ALTER TABLE ステートメントで複数の列を追加する

MySQLで既存のテーブルに、特定の列の後に複数の列を追加するには、ALTER TABLE ステートメントを使用します。このステートメントには、ADD オプションを使用して、新しい列を定義することができます。手順接続したいデータベースに接続します。


MySQL クライアントライブラリを使ってSQLファイルをインポートする方法

必要なものMySQL サーバーがインストールされていることコマンドラインツールへのアクセスインポートする SQL ファイル手順ターミナルを開きます Windows では、スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト」と入力して Enter キーを押します。 Mac では、Spotlight 検索を使用して「ターミナル」を検索し、開きます。