UPDATEステートメント、JOIN、ストアドプロシージャ...MySQLで複数行をまとめて更新する3つの方法

2024-04-04

MySQLで複数行をまとめて更新する方法

方法1:UPDATEステートメントのIN条件

この方法は、更新したい行のIDなどをIN条件で指定する方法です。

UPDATE テーブル名
SET カラム名1 =1, カラム名2 =2
WHERE id IN (1, 2, 3);

上記の例では、idが1、2、3の行のカラム名1値1カラム名2値2に更新します。

この方法は、WHERE条件とCASE式を組み合わせて、条件に合致する行を個別に更新する方法です。

UPDATE テーブル名
SET カラム名1 = CASE id
    WHEN 1 THEN '値1'
    WHEN 2 THEN '値2'
    ELSE 'その他'
END,
カラム名2 = '共通値'
WHERE 条件;

上記の例では、idが1の場合はカラム名1値1idが2の場合は値2、それ以外の場合はその他に更新します。カラム名2はすべての行で共通値に更新されます。

この方法は、別のテーブルとJOINして、条件に合致する行を更新する方法です。

UPDATE テーブル名 t1
INNER JOIN テーブル名2 t2 ON t1.id = t2.id
SET t1.カラム名1 = t2.カラム名2
WHERE t2.条件;

上記の例では、テーブル名2条件に合致するテーブル名1カラム名1テーブル名2カラム名2に更新します。

上記3つの方法のどれを選択するかは、更新したい行の条件やデータ量によって異なります。

  • 少数の行を更新する場合は、方法1が簡単です。
  • 条件が複雑な場合は、方法2が柔軟に対応できます。

それぞれの方法の特徴を理解して、状況に合った方法を選択してください。

補足

  • 上記の例は基本的なものです。必要に応じて、さまざまな条件やオプションを追加できます。
  • MySQLのバージョンによって、利用可能な機能や構文が異なる場合があります。詳細はMySQLのドキュメントを参照してください。



-- テーブル employees の id 1, 2, 3 の役職を "マネージャー" に更新

UPDATE employees
SET 役職 = 'マネージャー'
WHERE id IN (1, 2, 3);

方法2:WHERE条件とCASE式

-- テーブル products の 価格 が 1000 円以上の商品を 20% 値上げ

UPDATE products
SET 価格 = 価格 * 1.2
WHERE 価格 >= 1000;
-- テーブル orders の ステータス が "未発送" の注文を、
-- テーブル customers の 顧客ランク に応じて割引率を適用して更新

UPDATE orders o
INNER JOIN customers c ON o.customer_id = c.id
SET o.割引率 = c.顧客ランク * 0.1
WHERE o.ステータス = '未発送';

補足

例えば、WHERE条件に複数の条件を指定したり、UPDATEするカラムに式を指定したりすることができます。

詳細はMySQLのドキュメントを参照してください。




MySQLで複数行をまとめて更新するその他の方法

方法4:LOAD DATA INFILE

この方法は、CSVファイルなどの外部ファイルからデータをインポートして、テーブルのデータを更新する方法です。

LOAD DATA INFILE 'data.csv'
INTO TABLE テーブル名
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
IGNORE 1 ROWS;

上記の例では、data.csvファイルからデータをテーブル名テーブルにインポートします。

  • FIELDS TERMINATED BY ',' は、CSVファイルのフィールド区切り文字をカンマに指定しています。
  • IGNORE 1 ROWS は、最初の1行を無視することを指定しています。

方法5:ストアドプロシージャ

この方法は、ストアドプロシージャを作成して、複数行の更新処理をまとめて実行する方法です。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE update_procedure()
BEGIN
    UPDATE テーブル名
    SET カラム名1 =1, カラム名2 =2
    WHERE 条件;
END //

DELIMITER ;

CALL update_procedure();

上記の例では、update_procedureというストアドプロシージャを作成して、テーブル名テーブルのデータを更新します。

ストアドプロシージャは、複雑な処理をまとめて実行できるため、コードの簡潔化や処理速度の向上に役立ちます。

方法6:トリガー

この方法は、特定の操作が行われた際に自動的に実行されるトリガーを作成して、複数行の更新処理を実行する方法です。

DELIMITER //

CREATE TRIGGER update_trigger
BEFORE UPDATE ON テーブル名
FOR EACH ROW
BEGIN
    UPDATE テーブル名
    SET カラム名1 =1, カラム名2 =2
    WHERE id = OLD.id;
END //

DELIMITER ;

上記の例では、update_triggerというトリガーを作成して、テーブル名テーブルのデータが更新される前に、カラム名1カラム名2を更新します。

トリガーは、データ更新時の整合性を保つために役立ちます。

上記の方法以外にも、MySQLで複数行をまとめて更新する方法があります。


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