TINYINT(1) vs BOOLEAN: MySQLでブール値を格納するデータ型

MySQLでブール値を格納するデータ型

• TINYINT(1): 1バイトの整数型で、0または1の値を格納できます。
• BOOLEAN: TRUEまたはFALSEの値を格納できます。

どちらのデータ型を使用しても、ブール値を格納することはできますが、それぞれ異なる特性があります。

TINYINT(1) の特性

• 小さいサイズでメモリを節約できる。
• 他の整数型と比較や演算を行うことができる。
• 0以外の値はすべてTRUEとして扱われる。

BOOLEAN の特性

• 読みやすく、理解しやすい。
• TRUEとFALSEの2つの値のみを扱える。
• 他のデータ型との比較や演算を行うには、暗黙的な変換が必要になる。

一般的には、以下の条件に基づいてデータ型を選択することをおすすめします。

• メモリ使用量を節約したい場合は、TINYINT(1) を使用する。
• 読みやすさを重視する場合は、BOOLEAN を使用する。
• 他のデータ型との比較や演算を行う必要がある場合は、TINYINT(1) を使用する。

その他の注意点

• MySQL 8.0以前では、BOOLEAN 型は TINYINT(1) のエイリアスとして扱われていました。
• MySQL 8.0以降では、BOOLEAN 型は独立したデータ型として扱われます。
• 古いバージョンの MySQL と互換性を保つ必要がある場合は、TINYINT(1) を使用することをおすすめします。

-- テーブルの作成

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  is_active TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 0,
  is_admin BOOLEAN NOT NULL DEFAULT FALSE,
  PRIMARY KEY (id)
);

-- データの挿入

INSERT INTO users (is_active, is_admin) VALUES (1, TRUE);
INSERT INTO users (is_active, is_admin) VALUES (0, FALSE);

-- データの取得

SELECT * FROM users;

-- 更新

UPDATE users SET is_active = 1 WHERE id = 1;
UPDATE users SET is_admin = TRUE WHERE id = 2;

-- 削除

DELETE FROM users WHERE id = 1;

このコードは、users というテーブルを作成し、is_active と is_admin という2つの列を定義しています。

• is_active 列は TINYINT(1) 型で、ユーザーがアクティブかどうかを示します。
• is_admin 列は BOOLEAN 型で、ユーザーが管理者かどうかを示します。

コードを実行すると、users テーブルに2つのレコードが挿入されます。

• 1つ目のレコードは、is_active 列が1、is_admin 列がTRUEに設定されています。

その後、コードは users テーブルからデータを取得し、更新し、削除します。

このサンプルコードは、MySQL でブール値を格納する方法を理解するのに役立ちます。

MySQLでブール値を格納する他の方法

BIT 型は、1ビットから64ビットまでのビット列を格納できるデータ型です。

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  is_active BIT NOT NULL DEFAULT 0,
  PRIMARY KEY (id)
);

この例では、is_active 列を BIT 型として定義しています。

BIT 型は、TINYINT(1) 型よりもさらに少ないメモリを使用できます。

ENUM 型は、列に格納できる値のリストを定義できるデータ型です。

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  is_active ENUM('0', '1') NOT NULL DEFAULT '0',
  PRIMARY KEY (id)
);

この例では、is_active 列を ENUM 型として定義し、0 と 1 という2つの値を許可しています。

ENUM 型は、ブール値だけでなく、その他の有限個の値を格納する場合にも使用できます。

CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  is_active SET('active', 'inactive') NOT NULL DEFAULT 'inactive',
  PRIMARY KEY (id)
);

SET 型は、複数の値を同時に格納する場合に使用できます。

その他の方法

上記以外にも、以下のような方法でブール値を格納することができます。

• VARCHAR(1) 型を使用して、'0' または '1' という文字列を格納する。
• INT 型を使用して、0 または 1 という数値を格納する。

これらの方法は、TINYINT(1) 型や BOOLEAN 型よりも効率が低くなります。

• その他の有限個の値を格納したい場合は、ENUM 型を使用する。
• 複数の値を同時に格納したい場合は、SET 型を使用する。