サブクエリと組み合わせてSQLAlchemyで最大値を取得する方法

2024-07-27

SQLAlchemyにおける最大値取得関数

このフレームワークでは、funcモジュールを用いて、max()関数など様々なSQL関数を呼び出すことができます。

基本的な使い方

from sqlalchemy import func

# テーブル定義
class User(Base):
    __tablename__ = "users"
    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(50))
    age = Column(Integer)

# 最大年齢の取得
session = Session()
max_age = session.query(func.max(User.age)).scalar()
print(f"最大年齢: {max_age}")

# 結果
# 最大年齢: 40

特定条件での最大値取得

# 20歳以上の最大年齢の取得
max_age = session.query(func.max(User.age)).filter(User.age >= 20).scalar()
print(f"20歳以上の最大年齢: {max_age}")

# 結果
# 20歳以上の最大年齢: 35

サブクエリとの組み合わせ

# 各ユーザーの年齢の最大値を取得
max_age_per_user = session.query(User.id, func.max(User.age)).group_by(User.id).all()

for row in max_age_per_user:
    print(f"ユーザーID: {row.id}, 最大年齢: {row.age}")

# 結果
# ユーザーID: 1, 最大年齢: 40
# ユーザーID: 2, 最大年齢: 35
  • func.max()は、NULL値も考慮します。NULL値を除外したい場合は、filter()と組み合わせてcoalesce()関数を使う必要があります。
  • 複数の列の最大値を取得したい場合は、tuple()を用いて列名を指定できます。
  • scalar()メソッドは、結果を単一の値として取得します。
  • 特定の状況での最大値取得方法を知りたい
  • SQLAlchemyについてもっと詳しく知りたい



from sqlalchemy import create_engine, Table, MetaData, Column, Integer, String

# エンジンの作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")

# メタデータとテーブルの定義
metadata = MetaData()
users = Table("users", metadata,
              Column("id", Integer, primary_key=True),
              Column("name", String(50)),
              Column("age", Integer))

# セッションの作成
session = sessionmaker(bind=engine)()

# 最大年齢の取得
max_age = session.query(func.max(users.age)).scalar()

# 結果の出力
print(f"最大年齢: {max_age}")

# セッションのクローズ
session.close()
# 20歳以上の最大年齢の取得
max_age = session.query(func.max(users.age)).filter(users.age >= 20).scalar()

# 結果の出力
print(f"20歳以上の最大年齢: {max_age}")
# 各ユーザーの年齢の最大値を取得
max_age_per_user = session.query(users.id, func.max(users.age)).group_by(users.id).all()

# 結果の出力
for row in max_age_per_user:
    print(f"ユーザーID: {row.id}, 最大年齢: {row.age}")
  • テーブル "users" は、事前に作成しておく必要があります。
  • 上記のコードは、SQLite3データベースを使用しています。他のデータベースを使用する場合は、接続文字列を変更する必要があります。

実行方法

  1. 上記のコードをファイルに保存します。
  2. Pythonでファイルを



from sqlalchemy.orm import column_property

class User(Base):
    __tablename__ = "users"
    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(50))
    age = Column(Integer)

# 最大年齢の仮想属性を作成
@column_property(age)
def max_age(self):
    return session.query(func.max(User.age)).filter(User.id == self.id).scalar()

# 使用例
user = session.query(User).first()
print(f"最大年齢: {user.max_age}")

@hybrid_propertyデコレータ

from sqlalchemy.ext.hybrid import hybrid_property

class User(Base):
    __tablename__ = "users"
    id = Column(Integer, primary_key=True)
    name = Column(String(50))
    age = Column(Integer)

# 最大年齢の仮想属性を作成
@hybrid_property
def max_age(self):
    return session.query(func.max(User.age)).filter(User.id == self.id).scalar()

# 使用例
user = session.query(User).first()
print(f"最大年齢: {user.max_age}")

SQL関数直接呼び出し

# 最大年齢の取得
max_age = session.execute("SELECT MAX(age) FROM users").scalar()

# 結果の出力
print(f"最大年齢: {max_age}")

各方法の比較

方法メリットデメリット
func.max()シンプルで分かりやすいサブクエリとの組み合わせが難しい
column_property()サブクエリを隠蔽できるコードが冗長になる
@hybrid_propertycolumn_propertyよりコードが簡潔SQLAlchemy 1.4以降が必要
SQL関数直接呼び出し最も柔軟性がある他の方法より分かりにくい

sqlalchemy



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