SQLAlchemy: リテラル文字列にパラメータリストをバインドするその他の方法
SQLAlchemy: リテラル文字列にパラメータリストをバインドする方法
状況
SQL クエリを実行する際に、クエリ内の特定の値を動的に変更したい場合があります。例えば、ユーザー入力に基づいてクエリを生成したい場合などです。
解決策
SQLAlchemy では、format()
メソッドを使用して、リテラル文字列にパラメータリストをバインドすることができます。
コード例
from sqlalchemy import create_engine, text
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
# パラメータリストを作成
parameters = ["apple", "banana", "orange"]
# リテラル文字列を作成
query_string = text("SELECT * FROM fruits WHERE name IN :names")
# リテラル文字列にパラメータリストをバインド
bound_query = query_string.bind(names=parameters)
# クエリを実行
with engine.connect() as connection:
results = connection.execute(bound_query)
for row in results:
print(row)
解説
create_engine()
関数を使用して、データベースへの接続を作成します。- パラメータリストを作成します。
- リテラル文字列を作成します。
format()
メソッドを使用して、リテラル文字列にパラメータリストをバインドします。execute()
メソッドを使用して、バインドされたクエリを実行します。- ループを使用して、クエリ結果を印刷します。
from sqlalchemy import create_engine, text
# データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
# ユーザーから名前を入力
name = input("名前を入力してください: ")
# パラメータリストを作成
parameters = {"name": name}
# リテラル文字列を作成
query_string = text("SELECT * FROM users WHERE name = :name")
# リテラル文字列にパラメータリストをバインド
bound_query = query_string.bind(parameters)
# クエリを実行
with engine.connect() as connection:
result = connection.execute(bound_query).fetchone()
if result:
print(f"{name} さんの情報が見つかりました: {result}")
else:
print(f"{name} さんの情報は見つかりませんでした。")
- このコードは、ユーザーから名前を入力し、その名前でデータベースを検索するものです。
input()
関数を使用して、ユーザーから名前を入力します。- パラメータリストを作成し、ユーザーが入力した名前を
name
キーとして追加します。 - リテラル文字列を作成し、
WHERE
句でname
パラメータを参照します。 fetchone()
メソッドを使用して、クエリ結果の最初の行を取得します。- 結果が存在する場合は、ユーザーの名前と情報を印刷します。
- 結果が存在しない場合は、ユーザーの名前が見つからなかったことを印刷します。
- エラー処理を追加する。
- 複数のユーザーを検索できるようにする。
- データベース接続を閉じる。
from sqlalchemy import create_engine, text
# データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
# パラメータリストを作成
parameters = ["apple", "banana", "orange"]
# リテラル文字列を作成
query_string = text("SELECT * FROM fruits WHERE name IN (:names)", bindparams=parameters)
# クエリを実行
with engine.connect() as connection:
results = connection.execute(query_string)
for row in results:
print(row)
f-strings を使用する
from sqlalchemy import create_engine
# データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
# パラメータリストを作成
parameters = ["apple", "banana", "orange"]
# リテラル文字列を作成
query_string = f"SELECT * FROM fruits WHERE name IN ({','.join(parameters)})"
# クエリを実行
with engine.connect() as connection:
results = connection.execute(query_string)
for row in results:
print(row)
SQLAlchemy コアモジュールの Prepared クラスを使用する
from sqlalchemy import create_engine, Prepared
# データベースへの接続を作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")
# パラメータリストを作成
parameters = ["apple", "banana", "orange"]
# リテラル文字列を作成
query_string = "SELECT * FROM fruits WHERE name IN (:names)"
# Prepared オブジェクトを作成
prepared_query = Prepared(query_string)
# クエリを実行
with engine.connect() as connection:
results = connection.execute(prepared_query, names=parameters)
for row in results:
print(row)
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
format() メソッド | シンプルでわかりやすい | パラメータ名がキーとして指定される必要がある |
bindparams 引数 | パラメータ名を指定する必要がない | text() 関数のみに適用可能 |
f-strings | シンプルでわかりやすい | SQL インジェクションのリスクがある |
Prepared クラス | パラメータ化クエリを安全かつ効率的に実行できる | 複雑でわかりにくい |
どの方法を使用するかは、個々のニーズと好みによって異なります。
- シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、
format()
メソッドまたはbindparams
引数を使用します。 - パラメータ名を指定する必要がない場合は、
bindparams
引数を使用します。 - SQL インジェクションのリスクを回避したい場合は、
f-strings
を使用しないでください。 - パラメータ化クエリを安全かつ効率的に実行したい場合は、
Prepared
クラスを使用します。
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