データ結合の壁を超えよう!INNER JOINとOUTER JOINを使い分けるためのヒント

2024-04-04

SQLにおけるINNER JOINとOUTER JOINの違い

INNER JOINOUTER JOIN は、JOINの種類の中でも特に重要なものです。

INNER JOINOUTER JOIN の主な違いは、結合する行の条件です。

INNER JOIN は、結合するテーブル同士で共通する行のみを抽出します。 一方、OUTER JOIN は、共通する行だけでなく、共通しない行も含めて抽出することができます。

図:INNER JOINとOUTER JOINの比較

種類結合条件抽出される行
INNER JOIN両方のテーブルで共通する行共通する行のみ
OUTER JOIN一方のテーブルまたは両方のテーブルで共通する行共通する行と、共通しない行

INNER JOIN は、関連するテーブルから共通するデータを取得する際に使用します。 例えば、顧客情報と注文情報を結合して、顧客の注文履歴を取得するような場合に INNER JOIN を使用します。

OUTER JOIN には、以下の種類があります。

  • LEFT OUTER JOIN:左側のテーブルのすべての行と、右側のテーブルで一致する行を抽出します。
  • FULL OUTER JOIN:両方のテーブルのすべての行を抽出します。

以下の例では、customers テーブルと orders テーブルを結合します。

-- 顧客情報と注文情報を結合する

-- INNER JOIN
SELECT *
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- LEFT OUTER JOIN
SELECT *
FROM customers
LEFT OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- RIGHT OUTER JOIN
SELECT *
FROM customers
RIGHT OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- FULL OUTER JOIN
SELECT *
FROM customers
FULL OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

INNER JOIN の場合は、customers テーブルと orders テーブルで共通するIDを持つ行のみが抽出されます。

一方、LEFT OUTER JOIN の場合は、customers テーブルのすべての行が抽出され、orders テーブルで一致する行があればその情報も表示されます。

FULL OUTER JOIN の場合は、customers テーブルと orders テーブルのすべての行が抽出され、一致する行と一致しない行がすべて表示されます。

それぞれの違いを理解して、目的に合った結合方法を選択することが重要です。




-- テーブル定義

CREATE TABLE customers (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255)
);

CREATE TABLE orders (
  id INT PRIMARY KEY,
  customer_id INT,
  product VARCHAR(255)
);

-- データ挿入

INSERT INTO customers (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO customers (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');

INSERT INTO orders (id, customer_id, product) VALUES (1, 1, 'Product A');
INSERT INTO orders (id, customer_id, product) VALUES (2, 2, 'Product B');

-- INNER JOIN

SELECT *
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- 結果

| id | name | id | customer_id | product |
|---|---|---|---|---|
| 1 | John Doe | 1 | 1 | Product A |
| 2 | Jane Doe | 2 | 2 | Product B |

-- LEFT OUTER JOIN

SELECT *
FROM customers
LEFT OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- 結果

| id | name | id | customer_id | product |
|---|---|---|---|---|
| 1 | John Doe | 1 | 1 | Product A |
| 2 | Jane Doe | NULL | NULL | NULL |

-- RIGHT OUTER JOIN

SELECT *
FROM customers
RIGHT OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- 結果

| id | name | id | customer_id | product |
|---|---|---|---|---|
| 1 | John Doe | 1 | 1 | Product A |
| 2 | Jane Doe | 2 | 2 | Product B |

-- FULL OUTER JOIN

SELECT *
FROM customers
FULL OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

-- 結果

| id | name | id | customer_id | product |
|---|---|---|---|---|
| 1 | John Doe | 1 | 1 | Product A |
| 2 | Jane Doe | 2 | 2 | Product B |
| NULL | NULL | 3 | NULL | NULL |



図を用いる

INNER JOINとOUTER JOINの比較図: https://www.w3schools.com/sql/sql_join_inner.asp

表を用いる

種類結合条件抽出される行
INNER JOIN両方のテーブルで共通する行共通する行のみ
OUTER JOIN一方のテーブルまたは両方のテーブルで共通する行共通する行と、共通しない行

例を用いる

例えば、顧客情報と注文情報を結合するような場合、以下のようになります。

INNER JOIN

SELECT *
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

このクエリは、顧客情報と注文情報で共通するIDを持つ行のみを抽出します。

SELECT *
FROM customers
LEFT OUTER JOIN orders
ON customers.id = orders.customer_id;

このクエリは、顧客情報のすべての行を抽出します。注文情報で一致する行があれば、その情報も表示されます。

類似概念を用いる

INNER JOINとOUTER JOINは、数学の集合論における「共通部分」と「和集合」に似た概念です。

  • INNER JOINは、共通部分に相当します。

メタファーを用いる

例えば、INNER JOINは「共通の趣味を持つ人同士の集まり」に例えることができます。

一方、OUTER JOINは「ある条件に合致する人全員のリスト」に例えることができます。

対話形式で説明する

例えば、以下のような対話形式で説明することができます。

回答者: INNER JOINは、関連するテーブルから共通するデータを取得する際に使用します。OUTER JOINは、関連するテーブルから共通するデータだけでなく、共通しないデータも含めて取得する際に使用します。

このように、対話形式で説明することで、学習者が理解しやすいように説明することができます。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。


sql join inner-join


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