UNIQUE制約 vs PRIMARY KEY制約:2つの列の組み合わせに一意制約を追加する際の比較
SQL Serverで2つの列の組み合わせに一意制約を追加する方法
方法1:UNIQUE制約を使用する
UNIQUE制約は、テーブル内の各行が、指定された列の組み合わせにおいて一意であることを保証します。
ALTER TABLE テーブル名 ADD CONSTRAINT 制約名 UNIQUE (列名1, 列名2);
例:
ALTER TABLE 顧客情報 ADD CONSTRAINT 顧客ID_商品ID_UQ UNIQUE (顧客ID, 商品ID);
この例では、顧客情報
テーブルに顧客ID_商品ID_UQ
という名前の一意制約を追加しています。この制約により、顧客ID
と商品ID
の組み合わせが重複することはなくなります。
方法2:PRIMARY KEY制約を使用する
PRIMARY KEY制約は、テーブル内の各行が一意であることを保証します。複合主キーを使用することで、2つの列の組み合わせを一意にすることができます。
ALTER TABLE テーブル名 ADD CONSTRAINT 制約名 PRIMARY KEY (列名1, 列名2);
ALTER TABLE 注文情報 ADD CONSTRAINT 注文ID_商品ID_PK PRIMARY KEY (注文ID, 商品ID);
どちらの方法を使用するべきか?
どちらの方法を使用するべきかは、状況によって異なります。
- 2つの列の組み合わせが常に一意である必要がある場合は、PRIMARY KEY制約を使用するのが一般的です。
- 2つの列の組み合わせが、一部の状況でのみ一意である必要がある場合は、UNIQUE制約を使用するのが一般的です。
注意事項
- 一意制約を追加する前に、テーブルに重複データがないことを確認する必要があります。
- 一意制約を追加すると、テーブルへのデータ挿入や更新のパフォーマンスが低下する可能性があります。
-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客情報 (
顧客ID INT NOT NULL,
商品ID INT NOT NULL,
名前 VARCHAR(50) NOT NULL,
);
-- 一意制約追加
ALTER TABLE 顧客情報 ADD CONSTRAINT 顧客ID_商品ID_UQ UNIQUE (顧客ID, 商品ID);
-- データ挿入
INSERT INTO 顧客情報 (顧客ID, 商品ID, 名前) VALUES (1, 100, '山田太郎');
INSERT INTO 顧客情報 (顧客ID, 商品ID, 名前) VALUES (2, 200, '佐藤花子');
INSERT INTO 顧客情報 (顧客ID, 商品ID, 名前) VALUES (1, 100, '田中一郎'); -- エラー発生
-- データ確認
SELECT * FROM 顧客情報;
このコードを実行すると、顧客ID
と商品ID
の組み合わせが重複しているため、最後のINSERT文はエラーになります。
-- テーブル作成
CREATE TABLE 注文情報 (
注文ID INT NOT NULL,
商品ID INT NOT NULL,
数量 INT NOT NULL,
);
-- 複合主キー追加
ALTER TABLE 注文情報 ADD CONSTRAINT 注文ID_商品ID_PK PRIMARY KEY (注文ID, 商品ID);
-- データ挿入
INSERT INTO 注文情報 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 100, 10);
INSERT INTO 注文情報 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (2, 200, 20);
INSERT INTO 注文情報 (注文ID, 商品ID, 数量) VALUES (1, 100, 30); -- エラー発生
-- データ確認
SELECT * FROM 注文情報;
他の方法
方法3:CHECK制約を使用する
CHECK制約は、列の値が特定の条件を満たしていることを保証します。
ALTER TABLE テーブル名 ADD CONSTRAINT 制約名 CHECK (条件);
ALTER TABLE 顧客情報 ADD CONSTRAINT 顧客ID_商品ID_UQ CHECK (顧客ID <> 0 AND 商品ID <> 0);
方法4:UNIQUEインデックスを使用する
CREATE UNIQUE INDEX 制約名 ON テーブル名 (列名1, 列名2);
CREATE UNIQUE INDEX 顧客ID_商品ID_UQ ON 顧客情報 (顧客ID, 商品ID);
- CHECK制約は、データの整合性を保証するものではありません。
- UNIQUEインデックスは、一意制約よりもパフォーマンスが優れています。
sql sql-server