SQL BETWEEN オペレータでスマート検索! サンプルコード満載でわかりやすく解説
SQL BETWEEN 非包含 オペレータの使い方
SQL BETWEEN オペレータは、指定した範囲内の値を持つレコードを抽出するために使用されます。デフォルトでは、範囲の両端の値を含む結果が返されますが、NOT BETWEEN オペレータを組み合わせることで、範囲の両端の値を除外した結果を取得することができます。
文法
SELECT * FROM table_name
WHERE column_name BETWEEN lower_bound AND upper_bound;
例
以下の例では、employees
テーブルから給与が 20,000 円から 30,000 円未満の従業員のみを抽出します。
SELECT * FROM employees
WHERE salary BETWEEN 20000 AND 30000;
非包含範囲の取得
範囲の両端の値を除外するには、NOT BETWEEN オペレータを使用します。
SELECT * FROM employees
WHERE salary NOT BETWEEN 20000 AND 30000;
このクエリは、給与が 20,000 円未満または 30,000 円以上の従業員をすべて返します。
SQL Server 2008 での注意点
SQL Server 2008 以前のバージョンの場合、NOT BETWEEN オペレータは非効率的に動作する場合があります。このような場合は、代わりに以下のクエリを使用することを検討してください。
SELECT * FROM employees
WHERE salary < 20000 OR salary > 30000;
このクエリは、NOT BETWEEN オペレータよりも高速に実行される可能性があります。
- BETWEEN オペレータは、数値、文字列、および日付に対して使用できます。
- 範囲の境界値は、定数、式、または列を参照できます。
- 複数の列に対して BETWEEN オペレータを使用するには、AND 演算子を使用する必要があります。
SELECT * FROM employees
WHERE salary BETWEEN 20000 AND 30000;
SELECT * FROM employees
WHERE salary NOT BETWEEN 20000 AND 30000;
例3:名前がAから始まる従業員かつ年齢が30歳未満の従業員を抽出
SELECT * FROM employees
WHERE name LIKE 'A%' AND age < 30;
例4:注文日が2023年1月1日から2023年12月31日までの注文を抽出
SELECT * FROM orders
WHERE order_date BETWEEN '2023-01-01' AND '2023-12-31';
例5:製品IDが100から200までの製品情報と、その製品を注文した顧客情報を抽出
SELECT p.product_id, p.product_name, c.customer_id, c.customer_name
FROM products p
JOIN orders o ON p.product_id = o.product_id
JOIN customers c ON o.customer_id = c.customer_id
WHERE p.product_id BETWEEN 100 AND 200;
>= と <= を組み合わせる
最も単純な方法は、>=
と <=
を組み合わせて範囲条件を指定する方法です。
SELECT * FROM employees
WHERE salary >= 20000 AND salary <= 30000;
このクエリは、BETWEEN 20000 AND 30000
と同じ結果を返します。
IN 句を使用する
範囲の境界値が複数ある場合は、IN
句を使用することができます。
SELECT * FROM employees
WHERE salary IN (20000, 21000, 22000, 23000, 24000, 25000, 26000, 27000, 28000, 29000, 30000);
サブクエリを使用する
より複雑な範囲条件を指定する場合は、サブクエリを使用することができます。
SELECT * FROM employees
WHERE salary IN (
SELECT salary FROM salary_ranges
WHERE range_name = '20000-30000'
);
このクエリは、salary_ranges
テーブルに定義された '20000-30000' という範囲に該当する給与を持つ従業員をすべて抽出します。
CASE 式を使用する
SELECT * FROM employees
WHERE CASE
WHEN salary >= 20000 AND salary <= 25000 THEN '20000-25000'
WHEN salary >= 25001 AND salary <= 30000 THEN '25001-30000'
ELSE 'その他'
END = '20000-30000';
このクエリは、給与が 20,000 円から 25,000 円の従業員を '20000-25000' グループに、給与が 25,001 円から 30,000 円の従業員を '25001-30000' グループに分類し、それぞれグループに属する従業員のみを抽出します。
適切な方法の選択
使用する方法は、状況によって異なります。
- 範囲の境界値が 2 つの場合、
BETWEEN
オペレータまたは>=
と<=
を組み合わせる方法が最もシンプルです。
パフォーマンス
使用する方法は、パフォーマンスにも影響を与える可能性があります。
- 一般的に、
BETWEEN
オペレータは他の方法よりも高速に実行されます。 IN
句は、範囲の境界値が少ない場合に高速に実行されます。- サブクエリと
CASE
式は、最もパフォーマンスが低くなります。
- 上記以外にも、範囲条件を指定する方法はいくつかあります。
- 使用するデータベースによっては、独自の範囲条件指定方法を提供している場合があります。
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