MySQL データ結合をマスター!INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOINの違いと使い分け

2024-07-27

MySQL: ジョイントの種類を分かりやすく解説

MySQL には、複数のテーブルからデータを結合する様々なジョイントの種類があります。それぞれのジョイントは、異なる状況で異なる使い方がされます。 この記事では、MySQL における主要なジョイントの種類と、それぞれの使用方法について説明します。

ジョイントの種類

MySQL には、以下の主要なジョイントの種類があります。

  • INNER JOIN: 両方のテーブルから一致する行のみを返します。最も一般的なジョイントです。
  • LEFT JOIN: 左側のテーブルからすべての行を返します。一致する行があれば、右側のテーブルから対応する行も返します。
  • FULL JOIN: 両方のテーブルからすべての行を返します。一致する行も、一致しない行も返します。
  • CROSS JOIN: 両方のテーブルからすべての行を笛型結合します。すべての行がすべての行と結合されます。

各ジョイントの使用方法

それぞれのジョイントの種類は、以下の方法で使用できます。

  • INNER JOIN:
SELECT *
FROM table1
INNER JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
  • LEFT JOIN:
SELECT *
FROM table1
LEFT JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
  • RIGHT JOIN:
SELECT *
FROM table1
RIGHT JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
  • FULL JOIN:
SELECT *
FROM table1
FULL JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
  • CROSS JOIN:
SELECT *
FROM table1
CROSS JOIN table2;

以下の例は、customers テーブルと orders テーブルを結合する方法を示しています。

-- INNER JOIN

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

このクエリは、customers テーブルと orders テーブルで customer_id が一致するすべての行を返します。

-- LEFT JOIN

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
LEFT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

このクエリは、customers テーブルのすべての行を返します。一致する orders テーブルの行があれば、その行も返します。

-- RIGHT JOIN

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
RIGHT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
-- FULL JOIN

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
FULL JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

このクエリは、customers テーブルと orders テーブルのすべての行を返します。一致する行も、一致しない行も返します。

-- CROSS JOIN

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
CROSS JOIN orders;

このクエリは、customers テーブルのすべての行と orders テーブルのすべての行を笛型結合します。すべての行がすべての行と結合されます。




INNER JOIN

-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、顧客の名前と注文情報 (注文 ID と注文日) を取得する

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

LEFT JOIN

-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、すべての顧客情報を取得し、注文情報があれば一緒に取得する

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
LEFT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

RIGHT JOIN

-- orders テーブルと customers テーブルを結合して、すべての注文情報を取得し、顧客情報があれば一緒に取得する

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM orders
RIGHT JOIN customers
ON orders.customer_id = customers.customer_id;

FULL JOIN

-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、すべての顧客情報と注文情報を取得する

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
FULL JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

CROSS JOIN

-- customers テーブルと orders テーブルを笛型結合して、すべての顧客情報とすべての注文情報を取得する

SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
CROSS JOIN orders;



  • NATURAL JOIN: 両方のテーブルで同じ名前とデータ型の列がある場合に、その列を基に自動的に結合するジョイントです。
  • STRAIGHT JOIN: 順序を保って結合するジョイントです。これは、通常、INNER JOIN と同じように使用されますが、INNER JOIN はオプティマイザによって順序が変更される可能性があるため、まれに使用されます。
  • USING JOIN: 両方のテーブルで同じ名前の列がある場合に、その列を基に結合するジョイントです。これは、NATURAL JOIN と似ていますが、NATURAL JOIN はデータ型も一致する必要がありますが、USING JOIN はデータ型が一致していなくても使用できます。

ジョイントのヒント

  • 適切なジョイントの種類を選択することは重要です。間違ったジョイントの種類を選択すると、不要な行が返されたり、必要な行が返されなかったりする可能性があります。
  • 結合条件を明確に定義する必要があります。結合条件が曖昧だと、予期しない結果になる可能性があります。
  • 複数のテーブルを結合する場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。複数のテーブルを結合すると、クエリの処理速度が遅くなる可能性があります。

mysql join



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