MySQL データ結合をマスター!INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOINの違いと使い分け
MySQL: ジョイントの種類を分かりやすく解説
MySQL には、複数のテーブルからデータを結合する様々なジョイントの種類があります。それぞれのジョイントは、異なる状況で異なる使い方がされます。 この記事では、MySQL における主要なジョイントの種類と、それぞれの使用方法について説明します。
ジョイントの種類
MySQL には、以下の主要なジョイントの種類があります。
- INNER JOIN: 両方のテーブルから一致する行のみを返します。最も一般的なジョイントです。
- LEFT JOIN: 左側のテーブルからすべての行を返します。一致する行があれば、右側のテーブルから対応する行も返します。
- FULL JOIN: 両方のテーブルからすべての行を返します。一致する行も、一致しない行も返します。
- CROSS JOIN: 両方のテーブルからすべての行を笛型結合します。すべての行がすべての行と結合されます。
各ジョイントの使用方法
それぞれのジョイントの種類は、以下の方法で使用できます。
- INNER JOIN:
SELECT *
FROM table1
INNER JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
- LEFT JOIN:
SELECT *
FROM table1
LEFT JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
- RIGHT JOIN:
SELECT *
FROM table1
RIGHT JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
- FULL JOIN:
SELECT *
FROM table1
FULL JOIN table2
ON table1.column1 = table2.column2;
- CROSS JOIN:
SELECT *
FROM table1
CROSS JOIN table2;
例
以下の例は、customers
テーブルと orders
テーブルを結合する方法を示しています。
-- INNER JOIN
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルで customer_id
が一致するすべての行を返します。
-- LEFT JOIN
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
LEFT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルのすべての行を返します。一致する orders
テーブルの行があれば、その行も返します。
-- RIGHT JOIN
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
RIGHT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
-- FULL JOIN
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
FULL JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルのすべての行を返します。一致する行も、一致しない行も返します。
-- CROSS JOIN
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
CROSS JOIN orders;
このクエリは、customers
テーブルのすべての行と orders
テーブルのすべての行を笛型結合します。すべての行がすべての行と結合されます。
INNER JOIN
-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、顧客の名前と注文情報 (注文 ID と注文日) を取得する
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
INNER JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
LEFT JOIN
-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、すべての顧客情報を取得し、注文情報があれば一緒に取得する
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
LEFT JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
RIGHT JOIN
-- orders テーブルと customers テーブルを結合して、すべての注文情報を取得し、顧客情報があれば一緒に取得する
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM orders
RIGHT JOIN customers
ON orders.customer_id = customers.customer_id;
FULL JOIN
-- customers テーブルと orders テーブルを結合して、すべての顧客情報と注文情報を取得する
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
FULL JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;
CROSS JOIN
-- customers テーブルと orders テーブルを笛型結合して、すべての顧客情報とすべての注文情報を取得する
SELECT customers.name, orders.order_id, orders.order_date
FROM customers
CROSS JOIN orders;
- NATURAL JOIN: 両方のテーブルで同じ名前とデータ型の列がある場合に、その列を基に自動的に結合するジョイントです。
- STRAIGHT JOIN: 順序を保って結合するジョイントです。これは、通常、
INNER JOIN
と同じように使用されますが、INNER JOIN
はオプティマイザによって順序が変更される可能性があるため、まれに使用されます。 - USING JOIN: 両方のテーブルで同じ名前の列がある場合に、その列を基に結合するジョイントです。これは、
NATURAL JOIN
と似ていますが、NATURAL JOIN
はデータ型も一致する必要がありますが、USING JOIN
はデータ型が一致していなくても使用できます。
ジョイントのヒント
- 適切なジョイントの種類を選択することは重要です。間違ったジョイントの種類を選択すると、不要な行が返されたり、必要な行が返されなかったりする可能性があります。
- 結合条件を明確に定義する必要があります。結合条件が曖昧だと、予期しない結果になる可能性があります。
- 複数のテーブルを結合する場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。複数のテーブルを結合すると、クエリの処理速度が遅くなる可能性があります。
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