CASE式、EXISTSサブクエリ、JOINによるLIKEとINの組み合わせ

2024-04-02

SQL Server で LIKE と IN を組み合わせる

CASE 式は、複数の条件を分岐して処理するのに便利な構文です。 LIKE と IN を組み合わせる場合、CASE 式で以下のように記述できます。

SELECT *
FROM table
WHERE CASE
    WHEN column LIKE '%pattern%' THEN 1
    ELSE 0
END = 1
AND column IN ('value1', 'value2', ...);

この例では、まず CASE 式で columnpattern に一致するかどうかを判定し、一致する場合は 1、一致しない場合は 0 を返します。 その後、AND 演算子を使って、CASE 式の結果が 1 かつ columnvalue1value2 などの値のいずれかに一致するレコードを抽出します。

CASE 式の利点

  • 柔軟性の高い条件を記述できる
  • 複数の LIKE 条件を組み合わせられる
  • 記述が複雑になる
  • 処理速度が遅くなる可能性がある

EXISTS サブクエリは、あるテーブルに存在するレコードかどうかを判定するのに便利な構文です。 LIKE と IN を組み合わせる場合、EXISTS サブクエリで以下のように記述できます。

SELECT *
FROM table
WHERE EXISTS (
    SELECT *
    FROM table2
    WHERE table2.column LIKE '%pattern%'
    AND table2.column IN ('value1', 'value2', ...)
);

この例では、EXISTS サブクエリで table2pattern に一致するレコードが存在するかどうかを判定し、存在する場合は TRUE、存在しない場合は FALSE を返します。 その後、WHERE 句で EXISTS サブクエリの結果が TRUE であるレコードを抽出します。

EXISTS サブクエリの利点

  • 記述が比較的シンプル
  • 複雑な条件を記述しにくい
SELECT *
FROM table1
INNER JOIN table2 ON table1.column = table2.column
WHERE table2.column LIKE '%pattern%'
AND table2.column IN ('value1', 'value2', ...);

この例では、table1table2column で結合し、table2columnpattern に一致するレコードと value1value2 などの値のいずれかに一致するレコードを抽出します。

SQL Server で LIKE と IN を組み合わせる方法は、CASE 式、EXISTS サブクエリ、JOIN の 3 つがあります。 それぞれの使い方と利点・欠点を理解した上で、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。




SELECT *
FROM customers
WHERE CASE
    WHEN city LIKE '%東京%' THEN 1
    ELSE 0
END = 1
AND country IN ('日本', '韓国');

このコードは、都市名が "東京" を含み、国籍が日本または韓国である顧客を抽出します。

SELECT *
FROM products
WHERE EXISTS (
    SELECT *
    FROM orders
    WHERE orders.product_id = products.id
    AND orders.quantity > 10
);

このコードは、10個以上注文された商品を抽出します。

JOIN

SELECT *
FROM employees
INNER JOIN departments ON employees.department_id = departments.id
WHERE departments.name LIKE '%営業%'
AND employees.salary > 100000;

このコードは、営業部に所属し、給与が10万円以上の従業員を抽出します。




LIKE と IN を組み合わせるその他の方法

SELECT *
FROM table
WHERE column LIKE '%pattern%'
UNION
SELECT *
FROM table
WHERE column IN ('value1', 'value2', ...);
  • 重複するレコードが抽出される可能性がある
SELECT *
FROM table
WHERE column LIKE '%pattern%'
EXCEPT
SELECT *
FROM table
WHERE column IN ('value1', 'value2', ...);

EXCEPT の利点

  • 重複するレコードを除外できる

CTE (Common Table Expressions) は、複雑なクエリを複数の部分に分割して記述するのに便利な構文です。 LIKE と IN を組み合わせる場合、CTE で以下のように記述できます。

WITH t AS (
    SELECT *
    FROM table
    WHERE column LIKE '%pattern%'
)
SELECT *
FROM t
WHERE t.column IN ('value1', 'value2', ...);
  • 複雑なクエリを分かりやすく記述できる
  • 古いバージョンの SQL Server ではサポートされていない

LIKE と IN を組み合わせる方法は、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。 上記の例を参考に、最適な方法を選択してください。


sql sql-like


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