パフォーマンスを向上させる!INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...) のインデックス活用
SQL: INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...) の詳細解説
INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...)
は、SQL で最も強力なデータ操作ステートメントの一つです。このステートメントは、SELECT ステートメントの結果に基づいて、新しいデータを既存のテーブルに挿入するために使用されます。つまり、別のテーブルや複雑な条件に基づいて、データを選択的に挿入することができます。
構文
INSERT INTO destination_table (column_list)
VALUES (SELECT column_list FROM source_table);
各要素の説明
- destination_table: 新しいデータが挿入されるテーブルの名前です。
- column_list: 挿入される列の名前をカンマ区切りで指定します。省略すると、すべての列にデータが挿入されます。
- SELECT: データの取得方法を指定します。
- column_list: SELECT ステートメントで取得する列の名前をカンマ区切りで指定します。
- FROM: データを取得するテーブルの名前を指定します。
例
例1:customers テーブルから orders テーブルにデータを挿入
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (SELECT customer_id, product_id, quantity FROM customers);
この例では、customers
テーブルのすべてのデータが orders
テーブルに挿入されます。
例2:条件に基づいてデータを挿入
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (SELECT customer_id, product_id, quantity FROM customers
WHERE country = 'Japan');
詳細
- INSERT ステートメントは、
VALUES
句の代わりにSELECT
句を使用することができます。 SELECT
句は、複雑な条件や集計関数を記述することができます。- INSERT ステートメントは、複数のテーブルからデータを挿入することができます。
補足
- 上記の説明は、基本的な構文と動作についてのみ説明しています。詳細については、参考資料を参照してください。
- INSERT ステートメントを実行する前に、データ型や制約条件などを考慮する必要があります。
-- customers テーブル
CREATE TABLE customers (
customer_id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255),
country VARCHAR(2)
);
-- orders テーブル
CREATE TABLE orders (
order_id INT PRIMARY KEY,
customer_id INT,
product_id INT,
quantity INT
);
-- データ挿入
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (SELECT customer_id, product_id, quantity FROM customers);
-- customers テーブル
CREATE TABLE customers (
customer_id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255),
country VARCHAR(2)
);
-- orders テーブル
CREATE TABLE orders (
order_id INT PRIMARY KEY,
customer_id INT,
product_id INT,
quantity INT
);
-- データ挿入
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (SELECT customer_id, product_id, quantity FROM customers
WHERE country = 'Japan');
例3:複数のテーブルからデータを挿入
-- products テーブル
CREATE TABLE products (
product_id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255),
price INT
);
-- categories テーブル
CREATE TABLE categories (
category_id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255)
);
-- product_categories テーブル
CREATE TABLE product_categories (
product_id INT,
category_id INT
);
-- データ挿入
INSERT INTO product_categories (product_id, category_id)
VALUES (SELECT product_id, category_id FROM products JOIN categories ON products.category_id = categories.category_id);
例4:トランザクションの一部としてデータを挿入
-- BEGIN TRANSACTION
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (SELECT customer_id, product_id, quantity FROM customers);
-- COMMIT TRANSACTION
これらのサンプルコードは、INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...) ステートメントのさまざまな使用方法を示しています。
INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...) の代替方法
代替方法
- INSERT INTO ... VALUES ...
この方法は、挿入するデータが少数で、事前にわかっている場合に使用します。
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity)
VALUES (1, 10, 2), (2, 20, 3);
- LOAD DATA INFILE
この方法は、大量のデータをファイルから挿入する場合に使用します。
LOAD DATA INFILE 'data.csv'
INTO TABLE orders
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(customer_id, product_id, quantity);
- ETL ツール
データパイプラインやETL(Extract, Transform, Load)ツールを使用して、データを挿入することもできます。
以下の点を考慮して、最適な方法を選択する必要があります。
- 挿入するデータ量
- データの複雑性
- 処理速度
- 使いやすさ
以下は、それぞれの方法の利点と欠点です。
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
INSERT INTO ... VALUES ... | 簡単 | 大量のデータには不向き |
LOAD DATA INFILE | 大量のデータに適している | 設定が複雑 |
ETL ツール | 使いやすい | 導入コストがかかる |
INSERT INTO ... VALUES (SELECT ... FROM ...)
ステートメントは、パフォーマンスを向上させるためにインデックスを使用することができます。
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