SQL Server ProfilerによるデータベースのCPU使用率監視
SQL ServerにおけるデータベースごとのCPU使用率の監視
SQL Serverでデータベースを運用する上で、パフォーマンスの監視は非常に重要です。特に、CPU使用率はパフォーマンスに大きな影響を与えるため、データベースごとに詳細な監視が必要です。
本解説の目的
本解説では、SQL ServerにおけるデータベースごとのCPU使用率の監視方法について、以下の内容を分かりやすく解説します。
- CPU使用率の監視指標
- 監視方法
- SQL Server Management Studio (SSMS)
- 動的管理ビュー (DMV)
- サードパーティ製ツール
- CPU使用率が高い場合の対処方法
CPU使用率を監視する際には、以下の指標が重要です。
- Total CPU Usage: 全体的なCPU使用率
- User CPU Usage: ユーザーモードによるCPU使用率
- Processor Queue Length: プロセッサ待ち行列の長さ
監視方法
SSMSは、SQL Serverを管理するためのツールです。SSMSを使用して、データベースごとのCPU使用率を監視するには、以下の手順を実行します。
- SSMSを起動し、対象のSQL Serverインスタンスに接続します。
- オブジェクトエクスプローラーで、**「監視」**フォルダを展開します。
- **「パフォーマンス」フォルダを展開し、「アクティビティモニター」**を選択します。
- アクティビティモニターで、**「セッション」**タブを選択します。
- **「CPU使用率」**列で、データベースごとのCPU使用率を確認できます。
SELECT
session_id,
database_id,
login_name,
cpu_time,
total_cpu_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE total_cpu_time > 0
ORDER BY total_cpu_time DESC;
SQL Serverの監視に特化したサードパーティ製ツールも多数存在します。これらのツールは、SSMSやDMVよりも詳細な情報や機能を提供する場合があります。
CPU使用率が高い場合、以下の方法で問題を解決できます。
- インデックスのチューニング
- クエリの最適化
- ハードウェアのアップグレード
- リソースの割り当て調整
補足
- 上記は基本的な方法であり、状況によって最適な方法は異なります。
- 詳細な情報は、Microsoftの公式ドキュメントなどを参照してください。
SELECT
session_id,
database_id,
login_name,
cpu_time,
total_cpu_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE total_cpu_time > 0
ORDER BY total_cpu_time DESC;
解説
- このクエリは、
sys.dm_exec_sessions
DMV を使用して、CPU 使用率が 0 より大きいセッションの一覧を取得します。 - 結果は、CPU 使用率の高い順に表示されます。
- 各列は以下の情報を示します。
session_id
: セッション IDdatabase_id
: データベース IDlogin_name
: ログイン名cpu_time
: セッションが使用した CPU 時間
SSMS アクティビティモニターを使用したサンプルコード
手順
- アクティビティモニターでは、CPU使用率以外にも、メモリ使用率、ディスク I/O など、さまざまなパフォーマンス情報を収集できます。
- 詳細な情報は、SSMS のヘルプを参照してください。
サードパーティ製ツールには、それぞれ独自のサンプルコードやドキュメントが用意されています。詳細は、各ツールの提供元を参照してください。
CPU 使用率を監視するその他方法
Windows パフォーマンスモニターは、Windows オペレーティングシステムのパフォーマンスを監視するツールです。このツールを使用して、SQL Server インスタンス全体の CPU 使用率を監視できます。
SQL Server Profiler は、SQL Server インスタンスに対するアクティビティをトレースするツールです。このツールを使用して、特定のデータベースに対する CPU 使用率を監視できます。
ログファイルの分析
SQL Server のログファイルには、CPU 使用率に関する情報が含まれています。ログファイルを分析することで、CPU 使用率の傾向や問題箇所を特定できます。
サードパーティ製ツールには、CPU 使用率を監視する機能に加えて、さまざまな分析機能やアラート機能などが提供されている場合があります。
各方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
SSMS アクティビティモニター | 操作が簡単 | 詳細な情報が得られない |
DMV | 詳細な情報が得られる | 複雑な操作が必要 |
サードパーティ製ツール | 詳細な情報が得られる | 費用がかかる場合がある |
CPU 使用率を監視するには、さまざまな方法があります。各方法にはメリットとデメリットがあるため、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。
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