SQL Server ProfilerによるデータベースのCPU使用率監視

2024-04-07

SQL ServerにおけるデータベースごとのCPU使用率の監視

SQL Serverでデータベースを運用する上で、パフォーマンスの監視は非常に重要です。特に、CPU使用率はパフォーマンスに大きな影響を与えるため、データベースごとに詳細な監視が必要です。

本解説の目的

本解説では、SQL ServerにおけるデータベースごとのCPU使用率の監視方法について、以下の内容を分かりやすく解説します。

  • CPU使用率の監視指標
  • 監視方法
    • SQL Server Management Studio (SSMS)
    • 動的管理ビュー (DMV)
    • サードパーティ製ツール
  • CPU使用率が高い場合の対処方法

CPU使用率を監視する際には、以下の指標が重要です。

  • Total CPU Usage: 全体的なCPU使用率
  • User CPU Usage: ユーザーモードによるCPU使用率
  • Processor Queue Length: プロセッサ待ち行列の長さ

監視方法

SSMSは、SQL Serverを管理するためのツールです。SSMSを使用して、データベースごとのCPU使用率を監視するには、以下の手順を実行します。

  1. SSMSを起動し、対象のSQL Serverインスタンスに接続します。
  2. オブジェクトエクスプローラーで、**「監視」**フォルダを展開します。
  3. **「パフォーマンス」フォルダを展開し、「アクティビティモニター」**を選択します。
  4. アクティビティモニターで、**「セッション」**タブを選択します。
  5. **「CPU使用率」**列で、データベースごとのCPU使用率を確認できます。
SELECT
    session_id,
    database_id,
    login_name,
    cpu_time,
    total_cpu_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE total_cpu_time > 0
ORDER BY total_cpu_time DESC;

SQL Serverの監視に特化したサードパーティ製ツールも多数存在します。これらのツールは、SSMSやDMVよりも詳細な情報や機能を提供する場合があります。

CPU使用率が高い場合、以下の方法で問題を解決できます。

  • インデックスのチューニング
  • クエリの最適化
  • ハードウェアのアップグレード
  • リソースの割り当て調整

補足

  • 上記は基本的な方法であり、状況によって最適な方法は異なります。
  • 詳細な情報は、Microsoftの公式ドキュメントなどを参照してください。



SELECT
    session_id,
    database_id,
    login_name,
    cpu_time,
    total_cpu_time
FROM sys.dm_exec_sessions
WHERE total_cpu_time > 0
ORDER BY total_cpu_time DESC;

解説

  • このクエリは、sys.dm_exec_sessions DMV を使用して、CPU 使用率が 0 より大きいセッションの一覧を取得します。
  • 結果は、CPU 使用率の高い順に表示されます。
  • 各列は以下の情報を示します。
    • session_id: セッション ID
    • database_id: データベース ID
    • login_name: ログイン名
    • cpu_time: セッションが使用した CPU 時間

SSMS アクティビティモニターを使用したサンプルコード

手順

  • アクティビティモニターでは、CPU使用率以外にも、メモリ使用率、ディスク I/O など、さまざまなパフォーマンス情報を収集できます。
  • 詳細な情報は、SSMS のヘルプを参照してください。

サードパーティ製ツールには、それぞれ独自のサンプルコードやドキュメントが用意されています。詳細は、各ツールの提供元を参照してください。




CPU 使用率を監視するその他方法

Windows パフォーマンスモニターは、Windows オペレーティングシステムのパフォーマンスを監視するツールです。このツールを使用して、SQL Server インスタンス全体の CPU 使用率を監視できます。

SQL Server Profiler は、SQL Server インスタンスに対するアクティビティをトレースするツールです。このツールを使用して、特定のデータベースに対する CPU 使用率を監視できます。

ログファイルの分析

SQL Server のログファイルには、CPU 使用率に関する情報が含まれています。ログファイルを分析することで、CPU 使用率の傾向や問題箇所を特定できます。

サードパーティ製ツールには、CPU 使用率を監視する機能に加えて、さまざまな分析機能やアラート機能などが提供されている場合があります。

各方法の比較

方法メリットデメリット
SSMS アクティビティモニター操作が簡単詳細な情報が得られない
DMV詳細な情報が得られる複雑な操作が必要
サードパーティ製ツール詳細な情報が得られる費用がかかる場合がある

CPU 使用率を監視するには、さまざまな方法があります。各方法にはメリットとデメリットがあるため、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。


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