SQL Server インデックス:パフォーマンスを最大限に引き出すための最適な選択
SQL Server インデックス:昇順と降順、その違いとは?
インデックスを作成する際には、昇順と降順のどちらの順序でデータを格納するかを選択する必要があります。それぞれの順序には、以下のような違いがあります。
昇順インデックス
- データは、値が小さいものから大きいものへと順序付けされます。
- 利点:
- WHERE 句で等価比較を使用する場合に効果的です。 例えば、
WHERE id = 10
のようなクエリの場合、昇順インデックスを使用すると、インデックスを使用して迅速にレコードを 1 つ見つけることができます。 - 範囲検索にも効果的です。 例えば、
WHERE age BETWEEN 20 AND 30
のようなクエリの場合、昇順インデックスを使用すると、インデックスを使用して該当するすべてのレコードを効率的に見つけることができます。
- WHERE 句で等価比較を使用する場合に効果的です。 例えば、
- 欠点:
- 利点:
- 最大値または最小値の検索に効果的です。 例えば、
SELECT MAX(salary) FROM employees
のようなクエリの場合、降順インデックスを使用すると、インデックスを使用して迅速に最大給与を見つけることができます。
- 最大値または最小値の検索に効果的です。 例えば、
- 欠点:
- 範囲検索に非効率的です。 範囲検索を実行するには、インデックスを複数回スキャンする必要があるため、非効率になります。
どちらのインデックスを選択すべきか?
適切なインデックスの選択は、クエリのワークロードによって異なります。一般的に、以下の指針に従うことができます。
- WHERE 句で等価比較または範囲検索を使用する場合は、昇順インデックスを使用します。
- ORDER BY 句で降順に並べ替える場合、または最大値または最小値を検索する場合は、降順インデックスを使用します。
- 頻繁に実行される複数のクエリがある場合は、それぞれのクエリに最適なインデックスを作成します。
例:
社員テーブル (employees) に、id
、name
、salary
の列があると仮定します。
WHERE id = 10
のようなクエリを頻繁に実行する場合は、id
列に昇順インデックスを作成します。ORDER BY salary DESC
のようなクエリを頻繁に実行する場合は、salary
列に降順インデックスを作成します。- 両方の種類のクエリを頻繁に実行する場合は、
id
列とsalary
列の両方にインデックスを作成します。
- 幅の広いインデックスよりも、狭いインデックスの方が効率的です。
- 使用されないインデックスは削除します。
- 定期的にインデックスを再構築します。
CREATE INDEX IX_Employees_Id ON employees (id);
CREATE INDEX IX_Employees_Salary_Desc ON employees (salary DESC);
注:
- 上記のコードは、SQL Server 2012 以降で使用できます。
- インデックスを作成する前に、テーブルが存在することを確認してください。
- インデックスが既に存在する場合は、
CREATE INDEX
ステートメントでDROP
オプションを使用して削除してから、再度作成する必要があります。
- より高速な CPU、RAM、またはストレージデバイスにアップグレードすると、パフォーマンスが向上することがあります。
クエリを最適化する:
- 不要な JOIN や WHERE 句を削除するなど、クエリを簡素化することで、パフォーマンスが向上することがあります。
- WHERE 句で使用する列にインデックスを作成します。
- パラメータ化されたクエリを使用します。
ストレージを最適化する:
- データファイルを定期的にデフラグします。
- テーブルとインデックスを適切なファイルグループに配置します。
- データ圧縮を使用します。
アプリケーションを最適化する:
- アプリケーションコードをレビューして、非効率なコードを修正します。
- バッチ処理を使用して、複数のクエリを 1 回のリクエストで実行します。
- キャッシュを使用します。
SQL Server の構成を最適化する:
- 適切な実行プランを選択するように、クエリ オプティマイザを構成します。
- ワークロードに合ったロック設定を選択します。
- メモリ設定を調整します。
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