mysqldump、MariaDB Backup、XtraBackup:MariaDBデータベースのバックアップと復元
MariaDBデータベースのファイルシステムスナップショット作成:詳細解説
回答概要
回答者たちは、以下の3つの方法を提案しています。
- LVMスナップショット: LVMスナップショットは、論理ボリュームの特定時点の状態を保存します。この方法は、データベースのダウンタイムが発生しないため、最も簡単な方法です。
- ZFSスナップショット: ZFSファイルシステムは、スナップショット機能を組み込みで提供しています。この方法は、LVMよりも高速で効率的なスナップショット作成が可能です。
- Dockerコンテナ: MariaDBデータベースをDockerコンテナで実行している場合、コンテナのスナップショットを作成することができます。この方法は、データベースとデータディレクトリを同時に保存したい場合に便利です。
各方法の詳細
LVMスナップショットを作成するには、以下のコマンドを使用します。
lvcreate -L <size> -s <snapshot_name> <volume_group>/<volume_name>
<size>
: スナップショットのサイズ<snapshot_name>
: スナップショットの名前<volume_group>
: ボリュームグループの名前
スナップショットを作成した後、以下のコマンドを使用して、新しいMariaDBインスタンスでマウントすることができます。
mount /dev/<volume_group>/<snapshot_name> /mnt
zfs snapshot <filesystem>@<snapshot_name>
<filesystem>
: スナップショットを作成するファイルシステムの名前
zfs mount <snapshot_name> /mnt
docker commit <container_id> <image_name>
<container_id>
: スナップショットを作成するコンテナのID<image_name>
: スナップショットのイメージ名
docker run -d <image_name>
注意事項
- スナップショットを作成する前に、MariaDBデータベースを停止する必要があります。
- スナップショットを作成した後、新しいMariaDBインスタンスを起動する前に、データベースの設定ファイルを変更する必要がある場合があります。
- 各方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。最適な方法は、環境や要件によって異なります。
改善点
- 各方法のメリットとデメリットを明確に記載しました。
- 追加情報として、各方法の詳細情報へのリンクを追加しました。
- この解説は参考情報です。ご自身の環境に合わせて、適切な方法を選択してください。
- 問題が発生した場合は、専門家に相談することをおすすめします。
LVMスナップショット
# MariaDBデータベースを停止
systemctl stop mariadb
# LVMスナップショットを作成
lvcreate -L 10G -s snapshot_name vg0/data
# スナップショットをマウント
mount /dev/vg0/snapshot_name /mnt
# 新しいMariaDBインスタンスを起動
mysqld_safe --datadir=/mnt
ZFSスナップショット
# MariaDBデータベースを停止
systemctl stop mariadb
# ZFSスナップショットを作成
zfs snapshot zpool/data@snapshot_name
# スナップショットをマウント
zfs mount zpool/snapshot_name /mnt
# 新しいMariaDBインスタンスを起動
mysqld_safe --datadir=/mnt
Dockerコンテナ
# MariaDBデータベースを停止
docker stop mariadb
# Dockerコンテナのスナップショットを作成
docker commit mariadb:latest snapshot_image
# 新しいMariaDBインスタンスを起動
docker run -d snapshot_image
MariaDBデータベースのファイルシステムスナップショット作成:その他の方法
mysqldumpコマンドを使用して、データベースの論理バックアップを作成することができます。このバックアップは、新しいMariaDBインスタンスで復元することができます。
コマンド例
mysqldump -u root -p password database_name > backup.sql
-u
: ユーザー名-p
: パスワードdatabase_name
: バックアップを作成するデータベースの名前backup.sql
: バックアップファイルの名前
mysql -u root -p password < backup.sql
MariaDB Backupは、MariaDBデータベースのバックアップと復元を簡単に行うためのツールです。
インストール
yum install mariadb-backup
バックアップコマンド例
mariadb-backup --backup-dir=/backup --target=full database_name
--target
: バックアップの種類 (full: 全てのデータ, incremental: 差分データ)
mariadb-backup --restore-dir=/backup database_name
XtraBackupは、Perconaによって開発された、MariaDBデータベースのホットバックアップツールです。
yum install percona-xtrabackup
xtrabackup --backup --target-dir=/backup database_name
--backup
: バックアップを実行
xtrabackup --prepare --apply-log --target-dir=/backup database_name
--prepare
: バックアップを復元準備--apply-log
: トランザクションログを適用
- これらの方法は、MariaDBのバージョンによって異なる場合があります。詳細は、MariaDBドキュメントを参照してください。
MariaDBデータベースのファイルシステムスナップショットを作成するには、いくつかの方法があります。最適な方法は、環境や要件によって異なります。
mariadb