MariaDBで電話番号やメールアドレスを正規表現で抽出する方法

2024-04-14

MariaDBで文字列から正規表現キャプチャグループを抽出する方法

REGEXP_EXTRACT関数は、指定した文字列から正規表現にマッチする最初の部分文字列を抽出し、それを返します。構文は以下の通りです。

REGEXP_EXTRACT(string, regexp)
  • string: 抽出対象の文字列
  • regexp: 一致する必要がある正規表現

例:

SELECT REGEXP_EXTRACT('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3}-\d{3}-\d{4})') AS phone_number;

このクエリは、入力文字列から最初の電話番号 (090-1234-5678) を抽出し、phone_number という名前の変数に格納します。

REGEXP_REPLACE(string, regexp, replacement)
  • replacement: 置換後の文字列
SELECT REGEXP_REPLACE('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3})', '***') AS masked_phone_number;

このクエリは、入力文字列の電話番号部分を *** に置き換えます。結果は以下のようになります。

電話番号は***-1234-5678です。

キャプチャグループの抽出

上記2つの関数を組み合わせることで、正規表現のキャプチャグループを抽出することができます。

SELECT REGEXP_EXTRACT(REGEXP_REPLACE('電話番号は(090)-(1234)-(5678)です。', '(\d+)', '*'), '(\d+)') AS phone_number;

このクエリは、まずREGEXP_REPLACE関数を使用して、電話番号部分を * に置き換えます。次に、REGEXP_EXTRACT関数を使用して、置換後の文字列から最初のキャプチャグループ (090) を抽出します。結果は以下のようになります。

090

補足

  • 上記の例はほんの一例です。使用する正規表現や抽出方法は、目的に合わせて変更する必要があります。



-- 電話番号の抽出
SELECT REGEXP_EXTRACT('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3}-\d{3}-\d{4})') AS phone_number;

-- 電話番号のマスク処理
SELECT REGEXP_REPLACE('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3})', '***') AS masked_phone_number;

メールアドレスの抽出とドメイン部分の取得

-- メールアドレスの抽出
SELECT REGEXP_EXTRACT('[email protected]', '(\w+@\w+\.\w+)') AS email_address;

-- メールアドレスのドメイン部分の取得
SELECT REGEXP_EXTRACT('[email protected]', '@(\w+\.\w+)') AS domain;

IPアドレスの抽出

-- IPアドレスの抽出
SELECT REGEXP_EXTRACT('127.0.0.1', '(\d{1,3}\.\d{1,3}\.\d{1,3}\.\d{1,3})') AS ip_address;

URLの抽出

-- URLの抽出
SELECT REGEXP_EXTRACT('https://www.example.com', '((https|http)://[\w-]+(\.\w{2,})+)') AS url;

説明

上記のサンプルコードは、MariaDBで正規表現を使用して文字列から情報を抽出する例です。それぞれのコードは、以下の処理を行います。

  1. 電話番号の抽出とマスク処理:
    • REGEXP_EXTRACT関数を使用して、入力文字列から最初の電話番号を抽出します。
    • REGEXP_REPLACE関数を使用して、抽出された電話番号部分を *** に置き換えます。



MariaDBで文字列から正規表現キャプチャグループを抽出するその他の方法

サブストリング関数と正規表現

SUBSTRING関数とREGEXP関数を使用して、正規表現にマッチする部分文字列を抽出することができます。構文は以下の通りです。

SUBSTRING(string, POS(string, regexp), LENGTH(REGEXP_SUBSTR(string, regexp)))
SELECT SUBSTRING('電話番号は090-1234-5678です。', POS('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3}-\d{3}-\d{4})'), LENGTH(REGEXP_SUBSTR('電話番号は090-1234-5678です。', '(\d{3}-\d{3}-\d{4})'))) AS phone_number;

MATCH_AGAINST関数と全文検索

MariaDB 10.2以降では、MATCH_AGAINST関数を使用して全文検索を実行することができます。この関数は、正規表現だけでなく、ブール値論理を使用して検索条件を指定することができます。構文は以下の通りです。

SELECT MATCH(string, AGAINST(regexp IN BOOLEAN MODE)) AS score, MATCH_AGAINST(string, AGAINST(regexp IN BOOLEAN MODE)) AS matched_text
FROM your_table;
SELECT MATCH_AGAINST('電話番号は090-1234-5678です。', AGAINST('(\d{3}-\d{3}-\d{4}) IN BOOLEAN MODE')) AS matched_text;

ユーザー定義関数

複雑な正規表現処理や、複数の正規表現を組み合わせた処理が必要な場合は、ユーザー定義関数を作成することができます。

CREATE FUNCTION extract_phone_number(input TEXT) RETURNS TEXT
BEGIN
    DECLARE phone_number VARCHAR(20);
    SET phone_number = REGEXP_EXTRACT(input, '(\d{3}-\d{3}-\d{4})');
    IF phone_number IS NULL THEN
        RETURN NULL;
    END IF;
    RETURN phone_number;
END;

SELECT extract_phone_number('電話番号は090-1234-5678です。');

この関数は、入力文字列から最初の電話番号を抽出し、それを返します。

外部ライブラリの利用

MariaDBは、正規表現処理に特化した外部ライブラリをいくつかサポートしています。例えば、PCREライブラリを使用することで、より複雑な正規表現処理を行うことができます。

SET @pattern = '(\d{3}-\d{3}-\d{4})';
SELECT pcre_match(@pattern, '電話番号は090-1234-5678です。');

このクエリは、入力文字列に 090-1234-5678 という電話番号が含まれているかどうかを判定します。

MariaDBで文字列から正規表現キャプチャグループを抽出するには、様々な方法があります。それぞれの方法には、それぞれ利点と欠点があります。目的に合わせて適切な方法を選択することが重要です。


mariadb


クラウドベースのデータベース移行:AWS Database Migration Serviceの紹介

MySQLとMariaDBは、どちらもオープンソースで人気のある関係データベース管理システム(RDBMS)ですが、いくつかの重要な違いがあります。MariaDBはMySQLのフォークであり、高い互換性と拡張機能を提供します。多くの場合、パフォーマンス、スケーラビリティ、およびセキュリティの向上により、MySQLからMariaDBへの移行が検討されます。...


PDO と Yii2 を使用して MariaDB との永続接続を構成する

Yii2 で MariaDB との永続接続を維持することは、データベースへのアクセスを高速化し、パフォーマンスを向上させるのに役立ちます。これは、特に頻繁にデータベースにアクセスするアプリケーションの場合に重要です。永続接続とは、アプリケーションがデータベースサーバーに接続し、接続を閉じずに複数のクエリを実行できる状態です。これにより、アプリケーションが毎回データベースに接続する必要がなくなり、オーバーヘッドが軽減されます。...


MySQL/MariaDBクライアント: 接続できない?原因と解決策を分かりやすく解説

MySQLやMariaDBクライアントが、設定したポート番号で接続できない問題が発生することがあります。これは、様々な要因が考えられます。以下では、一般的な原因と解決策について詳しく解説します。原因ポート番号の競合:指定したポート番号が既に別のプログラムによって使用されている可能性があります。例えば、別のデータベースサーバーや、ファイル共有ソフトなどが同じポートを使用している可能性があります。...


Raspberry Pi2でMariaDBにCSVデータをロードする3つの方法

前提条件:Raspberry Pi2にMariaDBがインストールされていることロードするCSVファイルが用意されていること手順:MariaDBにログインsudo mysql -u root -pMariaDBにログインCSVファイルの形式を確認以下のコマンドを使用して、CSVファイルの列挙限数とデータ型を確認します。DELIMITER = ','; SELECT *...


MariaDB の COLUMNS テーブルを使いこなしてデータベーススキーマをマスターしよう

COLUMNSテーブルには、以下の重要な列タイプがあります。COLUMN_NAME: 列名DATA_TYPE: データ型CHARACTER_MAXIMUM_LENGTH: 文字列データの場合の最大文字数NUMERIC_PRECISION: 数値データの場合の精度...


SQL SQL SQL Amazon で見る



JSON データから配列を抽出するための 正規表現

このガイドでは、JSON データから配列を抽出するための 正規表現 の使用方法について、MariaDB を使った実践的な例を交えて詳細に解説します。正規表現は、テキスト内における特定のパターンを検索および操作するための強力なツールです。パターンは、個々の文字、文字クラス、メタ文字などを組み合わせて記述されます。


REGEXP_SUBSTR関数でMariaDBのテキストからパターンを抽出する

REGEXP_SUBSTR関数の基本的な構文は次のとおりです。ここで、string は、検索対象の文字列です。pattern は、一致する必要がある正規表現です。関数は以下の値を返します。一致が見つかった場合は、一致する部分文字列。一致が見つからない場合は、NULL。


JSON形式のデータから数字だけを簡単抽出!MariaDBでできるテクニック

手順JSON_EXTRACT() 関数を使用して、user フィールドの値を JSON オブジェクトから抽出します。抽出した値を文字列に変換します。REGEXP() 関数を使用して、抽出された文字列から数字のみを抽出します。例説明JSON_EXTRACT('{"user":"128"}', '$."user"'): この部分は、{"user":"128"} という JSON オブジェクトから "user" フィールドの値を抽出します。