迷ったらコレ!PostgreSQLで更新と結合を行うための基礎知識

2024-04-02

PostgreSQLで更新と結合を行う方法

UPDATE文とJOIN句を使用する

この方法は、複数のテーブルからデータを結合し、その結果に基づいてデータを更新するのに適しています。

UPDATE テーブル名
SET 列名 = 新しい値
FROM テーブル名
JOIN 結合条件
WHERE 条件;

usersテーブルとordersテーブルを結合し、ordersテーブルのstatus列をshippedに更新する例です。

UPDATE orders
SET status = 'shipped'
FROM orders
JOIN users ON orders.user_id = users.id
WHERE users.email = '[email protected]';

この例では、usersテーブルのemail列が[email protected]であるユーザーの注文のstatus列をshippedに更新します。

サブクエリを使用する

この方法は、更新するデータの条件を複雑な論理式で表現したい場合に適しています。

UPDATE テーブル名
SET 列名 = (
  SELECTFROM テーブル名
  WHERE 条件
);

productsテーブルのprice列を、salesテーブルの平均販売価格よりも高い値に更新する例です。

UPDATE products
SET price = (
  SELECT AVG(price)
  FROM sales
);

どちらの方法を使うべきかは、更新するデータの条件と、結合するテーブルの数の2つの要素によって決まります。

  • 更新するデータの条件が単純で、結合するテーブルが少ない場合は、UPDATE文とJOIN句を使用する方法の方がシンプルで効率的です。
  • 更新するデータの条件が複雑で、結合するテーブルが多い場合は、サブクエリを使用する方法の方が可読性が高く、メンテナンスしやすいです。

注意点

  • 結合条件を正しく指定しないと、意図しないデータが更新される可能性があります。
  • サブクエリを使用する場合は、サブクエリが正しく実行されることを確認する必要があります。

補足

  • 上記の例は基本的なものです。実際の使用例では、WHERE句やORDER BY句などのオプションを組み合わせて使用することができます。
  • PostgreSQLには、UPDATE文とJOIN句以外にも、データを更新する方法はいくつかあります。詳細は公式ドキュメントを参照してください。



-- テーブル定義
CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) NOT NULL
);

CREATE TABLE orders (
  id INT PRIMARY KEY,
  user_id INT NOT NULL,
  status VARCHAR(255) NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (id, email) VALUES (1, '[email protected]');
INSERT INTO orders (id, user_id, status) VALUES (1, 1, 'pending');

-- 更新
UPDATE orders
SET status = 'shipped'
FROM orders
JOIN users ON orders.user_id = users.id
WHERE users.email = '[email protected]';

-- 確認
SELECT * FROM orders;

-- 結果
-- id | user_id | status
-- --- | --- | ---
-- 1 | 1 | shipped
-- テーブル定義
CREATE TABLE products (
  id INT PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  price INT NOT NULL
);

CREATE TABLE sales (
  id INT PRIMARY KEY,
  product_id INT NOT NULL,
  price INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO products (id, name, price) VALUES (1, 'Product A', 100);
INSERT INTO sales (id, product_id, price) VALUES (1, 1, 110);
INSERT INTO sales (id, product_id, price) VALUES (2, 1, 120);

-- 更新
UPDATE products
SET price = (
  SELECT AVG(price)
  FROM sales
  WHERE product_id = products.id
);

-- 確認
SELECT * FROM products;

-- 結果
-- id | name | price
-- --- | --- | ---
-- 1 | Product A | 115
  • 上記のサンプルコードは、PostgreSQL 14.5で動作確認しています。
  • テーブル名や列名は、ご自身の環境に合わせて変更してください。



PostgreSQLで更新と結合を行うその他の方法

WITH句を使用すると、複雑な結合条件をよりシンプルに記述することができます。

WITH t AS (
  SELECT *
  FROM users
  JOIN orders ON users.id = orders.user_id
)
UPDATE t
SET orders.status = 'shipped'
WHERE users.email = '[email protected]';

この例では、WITH句を使用して、usersテーブルとordersテーブルを結合した結果を一時テーブルtに格納しています。その後、UPDATE文でtテーブルを更新しています。

CTASを使用する

CTAS (CREATE TABLE AS SELECT) を使用すると、結合結果を新しいテーブルとして作成し、そのテーブルを更新することができます。

CREATE TABLE orders_shipped AS
SELECT *
FROM users
JOIN orders ON users.id = orders.user_id
WHERE users.email = '[email protected]';

UPDATE orders_shipped
SET status = 'shipped';

PL/pgSQLは、PostgreSQLに組み込まれた手続き型言語です。PL/pgSQLを使用すると、より複雑な更新処理を行うことができます。

CREATE FUNCTION update_orders() RETURNS void AS $$
BEGIN
  UPDATE orders
  SET status = 'shipped'
  FROM users
  WHERE users.id = orders.user_id
  AND users.email = '[email protected]';
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

CALL update_orders();

この例では、PL/pgSQLを使用して、usersテーブルとordersテーブルを結合し、ordersテーブルのstatus列をshippedに更新する関数を作成しています。その後、CALL文を使用して、作成した関数を呼び出しています。

どの方法を使うべきかは、更新処理の複雑さと、ご自身のスキルレベルによって決まります。

  • 比較的単純な更新処理の場合は、UPDATE文とJOIN句を使用する方法が最も簡単です。
  • 複雑な結合条件を記述したい場合は、WITH句を使用すると、コードをよりシンプルに記述することができます。
  • 新しいテーブルを作成して更新したい場合は、CTASを使用すると、処理を効率化することができます。
  • 非常に複雑な更新処理を行う場合は、PL/pgSQLを使用することができます。

PostgreSQLで更新と結合を行う方法はいくつかあります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。


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SQL ServerでJOINを使用してUPDATEステートメントを実行する方法

構文の詳細:target_table: 更新するテーブルの名前です。expression: 更新する値を指定する式です。join_column: 結合条件となる列の名前です。condition: 更新対象となる行を指定する条件式です。例:次の例では、CustomersテーブルとOrdersテーブルを結合し、CustomersテーブルのCity列をOrdersテーブルのShippingCity列に基づいて更新します。