PostgreSQLで「Permission denied for relation」エラーが発生する原因と解決方法

2024-04-02

PostgreSQLで「Permission denied for relation」エラーが発生する原因と解決方法

PostgreSQLでテーブルやビューなどのリレーションにアクセスしようとした際に、「Permission denied for relation」エラーが発生することがあります。これは、アクセスしようとしているリレーションに対する権限が不足していることが原因です。

原因

「Permission denied for relation」エラーが発生する主な原因は以下の2つです。

  1. アクセスしようとしているリレーションに対する権限がない

PostgreSQLでは、ユーザーごとにリレーションに対する権限が設定されています。SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどの操作を行うためには、それぞれ必要な権限が必要です。

  1. ロールに適切な権限が付与されていない

PostgreSQLでは、ユーザーの権限をグループ化したロールと呼ばれる機能があります。ユーザーは1つ以上のロールに所属することができ、ロールに付与された権限は所属するユーザーに継承されます。

解決方法

  1. リレーションに対する権限を確認する

以下のコマンドを使用して、アクセスしようとしているリレーションに対する現在の権限を確認できます。

\ddp テーブル名

出力結果を確認して、必要な権限が付与されているかどうかを確認します。

必要な権限が不足している場合は、GRANTコマンドを使用してリレーションに対する権限を付与できます。

GRANT 権限名 ON テーブル名 TO ユーザ名;

例えば、ユーザpostgresにテーブルtestに対するSELECT権限を付与する場合は、以下のコマンドを実行します。

GRANT SELECT ON test TO postgres;

ユーザーがロールに所属している場合、ロールに付与された権限もユーザーに継承されます。

以下のコマンドを使用して、ロールに付与されている権限を確認できます。

\ddp ロール名
  1. ロールに権限を付与する
GRANT 権限名 ON テーブル名 TO ロール名;
GRANT SELECT ON test TO app;

補足

  • 権限の変更は、PostgreSQLサーバーを再起動せずに反映されます。



-- テーブルtestに対するSELECT権限をユーザーpostgresに付与する
GRANT SELECT ON test TO postgres;

-- テーブルtestに対するINSERT権限をユーザーpostgresに付与する
GRANT INSERT ON test TO postgres;

-- テーブルtestに対するUPDATE権限をユーザーpostgresに付与する
GRANT UPDATE ON test TO postgres;

-- テーブルtestに対するDELETE権限をユーザーpostgresに付与する
GRANT DELETE ON test TO postgres;

上記のように、GRANTコマンドを使用して、必要な権限をユーザーに付与することができます。

注意事項

  • 権限の付与は、慎重に行う必要があります。誤った権限を付与してしまうと、セキュリティ上のリスクが高まる可能性があります。



その他の解決方法

スーパーユーザーでアクセスする

PostgreSQLのスーパーユーザーは、すべてのデータベースとリレーションに対するすべての権限を持っています。スーパーユーザーでアクセスすることで、権限の問題を回避することができます。

psql -U postgres

リレーションの所有者を変更することで、アクセス権限を変更することができます。

ALTER TABLE テーブル名 OWNER TO ユーザ名;

例えば、テーブルtestの所有者をユーザーpostgresに変更する場合は、以下のコマンドを実行します。

ALTER TABLE test OWNER TO postgres;

リレーションを削除して再作成することで、権限の問題を解決することができます。

DROP TABLE テーブル名;

CREATE TABLE テーブル名 (
  カラム名 型,
  ...
);

PostgreSQLの設定を変更することで、デフォルトの権限を変更することができます。

ALTER SYSTEM SET default_privileges = 'GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON TABLE TO PUBLIC;';

上記のように、様々な方法で「Permission denied for relation」エラーを解決することができます。

  • スーパーユーザーでアクセスする場合は、セキュリティ上のリスクが高まる可能性があります。
  • リレーションの所有者を変更したり、リレーションを削除したりする場合は、データが失われる可能性があります。
  • PostgreSQLの設定を変更する場合は、他の設定に影響を与える可能性があります。

database postgresql privileges


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