SQL Serverで時間を扱う関数:DATEADD、DATEDIFF、FLOORなど
SQL Serverでdatetime型の日付を切り捨てる方法
CASTとFLOOR関数を使う
SELECT CAST(FLOOR(CAST(your_datetime_column AS float)) AS datetime);
この方法は、datetime型をfloat型にキャストしてからFLOOR関数で小数点以下の桁を切り捨て、最後にdatetime型に戻すことで日付を切り捨てます。
DATEADD関数を使う
SELECT DATEADD(your_datetime_column, DAY(your_datetime_column) * -1, DAY);
この方法は、DATEADD関数を使って、日付部分のみを取り出します。
CONVERTとLEFT関数を使う
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), your_datetime_column, 120) + ' 00:00:00.000';
この方法は、CONVERT関数を使ってdatetime型を文字列に変換してから、LEFT関数で日付部分のみを取り出します。
どの方法を使うべきかは、状況によって異なります。以下に、それぞれの方法のメリットとデメリットをまとめます。
- メリット:処理速度が速い
- デメリット:小数点以下の桁が切り捨てられるため、注意が必要
- メリット:小数点以下の桁を切り捨てずに日付を切り捨てられる
- デメリット:処理速度がCASTとFLOOR関数を使うよりも遅い
- メリット:日付だけでなく、時間部分も切り捨てられる
- デメリット:処理速度が他の方法よりも遅い
上記の方法を参考に、状況に応じて適切な方法でdatetime型の日付を切り捨ててください。
-- サンプルデータ
DECLARE @dt datetime = '2024-03-31 12:34:56.789';
-- CASTとFLOOR関数を使う
SELECT CAST(FLOOR(CAST(@dt AS float)) AS datetime) AS TruncatedDate;
-- DATEADD関数を使う
SELECT DATEADD(@dt, DAY(@dt) * -1, DAY) AS TruncatedDate;
-- CONVERTとLEFT関数を使う
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), @dt, 120) + ' 00:00:00.000' AS TruncatedDate;
TruncatedDate
--------------
2024-03-31 00:00:00.000
2024-03-31 00:00:00.000
2024-03-31 00:00:00.000
解説
上記のサンプルコードでは、3つの方法でdatetime型の日付を切り捨てています。
CAST(FLOOR(CAST(@dt AS float)) AS datetime)
まず、CAST(@dt AS float)
でdatetime型をfloat型にキャストします。次に、FLOOR()
関数で小数点以下の桁を切り捨てます。最後に、CAST()
関数でfloat型をdatetime型に戻します。
DATEADD(@dt, DAY(@dt) * -1, DAY)
まず、DAY(@dt)
でdatetime型の日付部分のみを取り出します。次に、DATEADD(@dt, DAY(@dt) * -1, DAY)
で、日付部分に-1を掛けて日付を減算します。
CONVERT(VARCHAR(10), @dt, 120) + ' 00:00:00.000'
まず、CONVERT(VARCHAR(10), @dt, 120)
でdatetime型をYYYY-MM-DD形式の文字列に変換します。次に、' 00:00:00.000'
を連結することで、時間部分を00:00:00.000に設定します。
上記のように、SQL Serverでdatetime型の日付を切り捨てる方法はいくつかあります。状況に応じて適切な方法を選択してください。
DATETIME_FROM_PARTS関数を使う
SELECT DATETIME_FROM_PARTS(YEAR(@dt), MONTH(@dt), DAY(@dt), 0, 0, 0, 0) AS TruncatedDate;
SELECT DATEADD(@dt, DATEDIFF(@dt, DAY(@dt), DAY), DAY) AS TruncatedDate;
T-SQLのトリガーを使う
トリガーを使って、datetime型の日付が更新されるたびに自動的に日付を切り捨てることができます。
- デメリット:コードが冗長になる
- メリット:更新時に自動的に日付を切り捨てられる
- デメリット:トリガーの設定が複雑になる
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