SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除する方法:コード例解説
SQL Serverでdatetime型の時間部分を削除する方法
SQL Serverでdatetime型の値から時間部分を削除し、日付部分のみを残すには、以下の方法を使用します。
DATEPART関数を使用する
最も一般的な方法は、DATEPART
関数を使用して、日付部分のみを抽出し、他の部分(年、月、日)を無視することです。
SELECT DATEPART(day, @datetime) AS Day,
DATEPART(month, @datetime) AS Month,
DATEPART(year, @datetime) AS Year
FROM YourTable;
このクエリは、datetime
型の列から日、月、年の情報を抽出し、新しい列として表示します。
CAST関数を使用する
CAST
関数を使い、datetime
型の値をdate
型に変換することもできます。date
型は時間部分を含まないため、自動的に削除されます。
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS DateOnly
FROM YourTable;
CONVERT関数を使用する
CONVERT
関数も、datetime
型をdate
型に変換するのに使用できます。
SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS DateOnly
FROM YourTable;
注意:
DATEPART
関数を使用する場合、各部分を個別に取得する必要があります。CAST
関数やCONVERT
関数を使用する場合、直接日付部分のみを取得できます。- どちらの方法を使用するかは、個々の要件や好みによって異なります。
例:
DECLARE @datetime DATETIME = '2023-12-31 12:34:56';
-- DATEPART関数を使用
SELECT DATEPART(day, @datetime) AS Day,
DATEPART(month, @datetime) AS Month,
DATEPART(year, @datetime) AS Year;
-- CAST関数を使用
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS DateOnly;
-- CONVERT関数を使用
SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS DateOnly;
SELECT DATEPART(year, @datetime) AS 年,
DATEPART(month, @datetime) AS 月,
DATEPART(day, @datetime) AS 日
FROM YourTable;
- 解説:
DATEPART
関数は、指定した日付部分(年、月、日など)を整数値として抽出します。- この例では、
@datetime
という変数に格納されたdatetime型の値から、年、月、日それぞれを個別に取得しています。 AS
句を使って、各列に分かりやすい別名を付けています。
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS 日付のみ
FROM YourTable;
- 解説:
CAST
関数は、あるデータ型を別のデータ型に変換します。- この例では、
@datetime
をDATE
型にキャストすることで、時間部分が切り捨てられ、日付部分のみが残ります。 AS
句を使って、新しい列に日付のみ
という名前を付けています。
SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS 日付のみ
FROM YourTable;
- 解説:
CONVERT
関数も、CAST
関数と同様にデータ型を変換します。- この例では、
@datetime
をDATE
型に変換し、日付部分のみを取得します。
これらのコード例の違いと選択のポイント
DATEPART
関数:- 年、月、日などの各部分を個別に抽出したい場合に便利です。
- 柔軟な処理が可能ですが、複数の関数呼び出しが必要になります。
CAST
関数,CONVERT
関数:- 日付部分全体を一度に取得したい場合に適しています。
- 書き方が簡潔で、扱いやすいです。
どの関数を使うべきかは、どのような結果を得たいか、後の処理でどのように日付データを扱いたいかによって決まります。
DECLARE @datetime DATETIME = '2023-12-31 12:34:56';
-- DATEPART関数を使用
SELECT DATEPART(year, @datetime) * 10000 +
DATEPART(month, @datetime) * 100 +
DATEPART(day, @datetime) AS 年月日;
-- CAST関数を使用
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS 日付のみ;
上記の例では、DATEPART
関数を使って年、月、日を結合することで、YYYYMMDD形式の日付を作成しています。一方、CAST
関数では、単純に日付部分のみを取得しています。
SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除するには、DATEPART
、CAST
、CONVERT
関数のいずれかを使用します。どの関数を使うかは、求める結果や後の処理によって適切なものを選択してください。
GETDATE()
関数を使用すると、現在のシステム日時を取得できます。DATEADD
関数を使用すると、日付に日数や月数を加算したり、減算したりできます。
FLOOR関数とCAST関数の組み合わせ
FLOOR
関数は、数値を切り捨てて整数値にする関数です。datetime
型を浮動小数点数に変換し、FLOOR
関数で小数点以下を切り捨て、最後にCAST
関数でDATE
型に戻すことで、時間部分を削除できます。
SELECT CAST(FLOOR(CAST(@datetime AS FLOAT)) AS DATE) AS DateOnly
FROM YourTable;
- 解説:
CAST(@datetime AS FLOAT)
: datetime型を浮動小数点数に変換します。FLOOR
: 小数点以下を切り捨てます。CAST( ... AS DATE)
: 整数値をDATE型に変換します。
CONVERT関数でスタイル指定
CONVERT
関数では、スタイル番号を指定することで、様々な形式に変換できます。日付部分のみを取得したい場合は、適切なスタイル番号を指定します。
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), @datetime, 112) AS DateOnly
FROM YourTable;
- 解説:
CONVERT(VARCHAR(10), @datetime, 112)
: datetime型をYYYYMMDD形式の文字列に変換します。- 必要であれば、再度
CAST
関数でDATE型に戻すことができます。
ユーザー定義関数
より複雑な処理が必要な場合は、ユーザー定義関数を作成することもできます。
CREATE FUNCTION dbo.RemoveTime(@datetime DATETIME)
RETURNS DATE
AS
BEGIN
RETURN CAST(@datetime AS DATE);
END;
SELECT dbo.RemoveTime(@datetime) AS DateOnly
FROM YourTable;
- 解説:
- ユーザー定義関数を作成することで、再利用可能な関数として定義できます。
- 複雑なロジックをカプセル化することができます。
どの方法を選ぶべきか?
- 簡潔さ:
CAST
やCONVERT
関数は、シンプルで使いやすいです。 - 柔軟性:
DATEPART
関数やユーザー定義関数は、より柔軟な処理が可能です。 - パフォーマンス: 大量のデータを扱う場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。一般的に、単純な変換であれば
CAST
やCONVERT
関数が高速です。 - 可読性: コードの可読性を重視する場合は、分かりやすい関数名やコメントを付け加えることが重要です。
SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除する方法は、様々なものが存在します。どの方法を選ぶかは、処理の目的、データ量、コードの可読性などを考慮して、最適なものを選択してください。
- タイムゾーン: SQL Serverのdatetime型はタイムゾーン情報を保持しません。タイムゾーンを考慮する必要がある場合は、他の方法や関数を使用する必要があります。
- 精度: datetime型の精度は、マイクロ秒単位までです。より高精度な日時が必要な場合は、別のデータ型を使用する必要があります。
sql sql-server t-sql