SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除する方法:コード例解説

2024-08-27

SQL Serverでdatetime型の時間部分を削除する方法

SQL Serverdatetime型の値から時間部分を削除し、日付部分のみを残すには、以下の方法を使用します。

DATEPART関数を使用する

最も一般的な方法は、DATEPART関数を使用して、日付部分のみを抽出し、他の部分(年、月、日)を無視することです。

SELECT DATEPART(day, @datetime) AS Day,
       DATEPART(month, @datetime) AS Month,
       DATEPART(year, @datetime) AS Year
FROM YourTable;

このクエリは、datetime型の列から日、月、年の情報を抽出し、新しい列として表示します。

CAST関数を使用する

CAST関数を使い、datetime型の値をdate型に変換することもできます。date型は時間部分を含まないため、自動的に削除されます。

SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS DateOnly
FROM YourTable;

CONVERT関数を使用する

CONVERT関数も、datetime型をdate型に変換するのに使用できます。

SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS DateOnly
FROM YourTable;

注意:

  • DATEPART関数を使用する場合、各部分を個別に取得する必要があります。
  • CAST関数やCONVERT関数を使用する場合、直接日付部分のみを取得できます。
  • どちらの方法を使用するかは、個々の要件や好みによって異なります。

例:

DECLARE @datetime DATETIME = '2023-12-31 12:34:56';

-- DATEPART関数を使用
SELECT DATEPART(day, @datetime) AS Day,
       DATEPART(month, @datetime) AS Month,
       DATEPART(year, @datetime) AS Year;

-- CAST関数を使用
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS DateOnly;

-- CONVERT関数を使用
SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS DateOnly;



SELECT DATEPART(year, @datetime) AS 年, 
       DATEPART(month, @datetime) AS 月, 
       DATEPART(day, @datetime) ASFROM YourTable;
  • 解説:
    • DATEPART関数は、指定した日付部分(年、月、日など)を整数値として抽出します。
    • この例では、@datetimeという変数に格納されたdatetime型の値から、年、月、日それぞれを個別に取得しています。
    • AS句を使って、各列に分かりやすい別名を付けています。
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS 日付のみ
FROM YourTable;
  • 解説:
    • CAST関数は、あるデータ型を別のデータ型に変換します。
    • この例では、@datetimeDATE型にキャストすることで、時間部分が切り捨てられ、日付部分のみが残ります。
    • AS句を使って、新しい列に日付のみという名前を付けています。
SELECT CONVERT(DATE, @datetime) AS 日付のみ
FROM YourTable;
  • 解説:
    • CONVERT関数も、CAST関数と同様にデータ型を変換します。
    • この例では、@datetimeDATE型に変換し、日付部分のみを取得します。

これらのコード例の違いと選択のポイント

  • DATEPART関数:
    • 年、月、日などの各部分を個別に抽出したい場合に便利です。
    • 柔軟な処理が可能ですが、複数の関数呼び出しが必要になります。
  • CAST関数, CONVERT関数:
    • 日付部分全体を一度に取得したい場合に適しています。
    • 書き方が簡潔で、扱いやすいです。

どの関数を使うべきかは、どのような結果を得たいか後の処理でどのように日付データを扱いたいかによって決まります。

DECLARE @datetime DATETIME = '2023-12-31 12:34:56';

-- DATEPART関数を使用
SELECT DATEPART(year, @datetime) * 10000 + 
       DATEPART(month, @datetime) * 100 + 
       DATEPART(day, @datetime) AS 年月日;

-- CAST関数を使用
SELECT CAST(@datetime AS DATE) AS 日付のみ;

上記の例では、DATEPART関数を使って年、月、日を結合することで、YYYYMMDD形式の日付を作成しています。一方、CAST関数では、単純に日付部分のみを取得しています。

SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除するには、DATEPARTCASTCONVERT関数のいずれかを使用します。どの関数を使うかは、求める結果や後の処理によって適切なものを選択してください。

  • GETDATE()関数を使用すると、現在のシステム日時を取得できます。
  • DATEADD関数を使用すると、日付に日数や月数を加算したり、減算したりできます。



FLOOR関数とCAST関数の組み合わせ

FLOOR関数は、数値を切り捨てて整数値にする関数です。datetime型を浮動小数点数に変換し、FLOOR関数で小数点以下を切り捨て、最後にCAST関数でDATE型に戻すことで、時間部分を削除できます。

SELECT CAST(FLOOR(CAST(@datetime AS FLOAT)) AS DATE) AS DateOnly
FROM YourTable;
  • 解説:
    • CAST(@datetime AS FLOAT): datetime型を浮動小数点数に変換します。
    • FLOOR: 小数点以下を切り捨てます。
    • CAST( ... AS DATE): 整数値をDATE型に変換します。

CONVERT関数でスタイル指定

CONVERT関数では、スタイル番号を指定することで、様々な形式に変換できます。日付部分のみを取得したい場合は、適切なスタイル番号を指定します。

SELECT CONVERT(VARCHAR(10), @datetime, 112) AS DateOnly
FROM YourTable;
  • 解説:
    • CONVERT(VARCHAR(10), @datetime, 112): datetime型をYYYYMMDD形式の文字列に変換します。
    • 必要であれば、再度CAST関数でDATE型に戻すことができます。

ユーザー定義関数

より複雑な処理が必要な場合は、ユーザー定義関数を作成することもできます。

CREATE FUNCTION dbo.RemoveTime(@datetime DATETIME)
RETURNS DATE
AS
BEGIN
  RETURN CAST(@datetime AS DATE);
END;

SELECT dbo.RemoveTime(@datetime) AS DateOnly
FROM YourTable;
  • 解説:
    • ユーザー定義関数を作成することで、再利用可能な関数として定義できます。
    • 複雑なロジックをカプセル化することができます。

どの方法を選ぶべきか?

  • 簡潔さ: CASTCONVERT関数は、シンプルで使いやすいです。
  • 柔軟性: DATEPART関数やユーザー定義関数は、より柔軟な処理が可能です。
  • パフォーマンス: 大量のデータを扱う場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。一般的に、単純な変換であればCASTCONVERT関数が高速です。
  • 可読性: コードの可読性を重視する場合は、分かりやすい関数名やコメントを付け加えることが重要です。

SQL Serverでdatetime型から時間部分を削除する方法は、様々なものが存在します。どの方法を選ぶかは、処理の目的、データ量、コードの可読性などを考慮して、最適なものを選択してください。

  • タイムゾーン: SQL Serverのdatetime型はタイムゾーン情報を保持しません。タイムゾーンを考慮する必要がある場合は、他の方法や関数を使用する必要があります。
  • 精度: datetime型の精度は、マイクロ秒単位までです。より高精度な日時が必要な場合は、別のデータ型を使用する必要があります。

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