PostgreSQL のタイムゾーン設定に関するトラブルシューティング

2024-04-02

PostgreSQL デフォルトタイムゾーン

デフォルトタイムゾーンの確認

現在のセッションのデフォルトタイムゾーンを確認するには、以下のコマンドを使用します。

SHOW TIME ZONE;

例:

SHOW TIME ZONE;

出力:

Asia/Tokyo

デフォルトタイムゾーンの変更

SET TIME ZONE <タイムゾーン名>;
SET TIME ZONE 'GMT';

このコマンドを実行すると、現在のセッションのデフォルトタイムゾーンは GMT になります。

タイムゾーンの重要性

PostgreSQLでは、タイムゾーンは様々な場面で重要になります。例えば、以下のような場合にタイムゾーンが影響します。

  • timestamp 型のデータの保存と取得
  • 日付/時刻の比較
  • 時刻関数

タイムゾーンを正しく設定していないと、これらの操作が誤った結果になる可能性があります。

設定方法

PostgreSQLのデフォルトタイムゾーンを設定するには、以下の方法があります。

  • postgresql.conf ファイル

postgresql.conf ファイルに timezone パラメータを設定することで、PostgreSQL サーバ全体のデフォルトタイムゾーンを設定することができます。

timezone = 'Asia/Tokyo'
  • 環境変数

PGTZ 環境変数を設定することで、クライアント接続時のデフォルトタイムゾーンを設定することができます。

export PGTZ='Asia/Tokyo'
  • セッションパラメータ

SET TIME ZONE コマンドを使用して、現在のセッションのデフォルトタイムゾーンを設定することができます。

SET TIME ZONE 'Asia/Tokyo';

注意事項

  • タイムゾーンは、データベースサーバとクライアントの両方で設定する必要があります。
  • タイムゾーンを変更すると、既存のデータの表示や処理に影響を与える可能性があります。
  • タイムゾーンの設定は、慎重に行う必要があります。

PostgreSQL のタイムゾーンに関する詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

  • タイムゾーンに関する情報は、非常に複雑です。必要に応じて、専門家に相談することをおすすめします。



-- 現在の日付と時刻を取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;

-- デフォルトタイムゾーンを "Asia/Tokyo" に変更
SET TIME ZONE 'Asia/Tokyo';

-- 再度、現在の日付と時刻を取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;

-- デフォルトタイムゾーンを "GMT" に変更
SET TIME ZONE 'GMT';

-- 再度、現在の日付と時刻を取得
SELECT CURRENT_TIMESTAMP;
2023-11-14 15:23:56.789+09
2023-11-14 06:23:56.789+00
2023-11-13 23:23:56.789+00

この出力から、デフォルトタイムゾーンが変更されると、CURRENT_TIMESTAMP 関数によって返される値も変わる事がわかります。

  • サンプルコードでは、CURRENT_TIMESTAMP 関数を使用していますが、他の日付/時刻関数も同様に影響を受けます。
  • タイムゾーン変換機能を使用することで、異なるタイムゾーン間のデータ変換を行うこともできます。



PostgreSQL デフォルトタイムゾーンを設定する他の方法

postgresql.conf ファイル

手順

  1. PostgreSQL サーバを停止します。
  2. timezone パラメータの値を、希望するタイムゾーン名に変更します。

# タイムゾーンを "Asia/Tokyo" に設定
timezone = 'Asia/Tokyo'

注意事項

  • postgresql.conf ファイルを変更する前に、必ずバックアップを取ってください。

環境変数

  1. PGTZ 環境変数を、希望するタイムゾーン名に設定します。
# シェル環境の場合
export PGTZ='Asia/Tokyo'

# Windows の場合
set PGTZ=Asia/Tokyo
  • PGTZ 環境変数は、クライアント接続時のみ有効です。
  • PGTZ 環境変数は、すべてのクライアントで設定する必要があります。

JDBC 接続を使用する場合は、Connection オブジェクトの setTimeZone() メソッドを使用して、デフォルトタイムゾーンを設定することができます。

import java.sql.Connection;
import java.sql.DriverManager;
import java.sql.SQLException;
import java.util.TimeZone;

public class Example {

    public static void main(String[] args) throws SQLException {
        // タイムゾーンを "Asia/Tokyo" に設定
        TimeZone timeZone = TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo");

        // JDBC 接続を取得
        Connection connection = DriverManager.getConnection("jdbc:postgresql://localhost:5432/postgres", "postgres", "password");

        // デフォルトタイムゾーンを設定
        connection.setTimeZone(timeZone);

        // ...

        // 接続を閉じる
        connection.close();
    }
}
  • setTimeZone() メソッドは、JDBC 4.2 以降でサポートされています。

postgresql


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