PostgreSQL初心者でも安心!マイグレーション時の外部キーチェック無効化チュートリアル
PostgreSQL でマイグレーション時に外部キーチェックを無効にする方法
外部キーチェックを無効にする方法はいくつかあります。
SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED を使用する
SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED;
-- マイグレーションを実行
SET CONSTRAINTS ALL IMMEDIATE;
この方法は、すべての外部キー制約のチェックを一時的に延期します。マイグレーションが完了したら、SET CONSTRAINTS ALL IMMEDIATE
を使用して、チェックを再び有効にする必要があります。
個々の制約を無効にする
ALTER TABLE テーブル名
DISABLE CONSTRAINT 制約名;
-- マイグレーションを実行
ALTER TABLE テーブル名
ENABLE CONSTRAINT 制約名;
この方法は、特定の外部キー制約のみを無効にします。
ALTER TABLE ... ADD ... を使用する
ALTER TABLE テーブル名
ADD CONSTRAINT 制約名 FOREIGN KEY (列名)
REFERENCES 参照テーブル名 (列名)
DEFERRABLE INITIALLY DEFERRED;
-- マイグレーションを実行
ALTER TABLE テーブル名
ALTER CONSTRAINT 制約名
SET DEFERRABLE IMMEDIATE;
注意事項
- 外部キーチェックを無効にすることは、データの整合性を損なう可能性があります。
- マイグレーションが完了したら、必ず外部キーチェックを再び有効にしてください。
-- テーブル users と roles を作成
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255)
);
CREATE TABLE roles (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255)
);
-- users テーブルに role_id 外部キーを追加
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT fk_user_role
FOREIGN KEY (role_id)
REFERENCES roles (id);
-- 外部キーチェックを無効にする
SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED;
-- users テーブルに新しいレコードを挿入
INSERT INTO users (name, role_id)
VALUES ('John Doe', 1);
-- roles テーブルに新しいレコードを挿入
INSERT INTO roles (name)
VALUES ('Administrator');
-- 外部キーチェックを有効にする
SET CONSTRAINTS ALL IMMEDIATE;
このコードを実行すると、users
テーブルに role_id
が 1 の新しいレコードが挿入されます。これは、roles
テーブルにまだ id
が 1 のレコードが存在しないため、外部キー制約が違反されるはずですが、外部キーチェックが無効になっているため、エラーが発生せずに挿入されます。
上記のサンプルコードは、SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED
を使用して外部キーチェックを無効にする方法を示していますが、他の方法でも同様のことができます。詳細は、上記の参考資料を参照してください。
PostgreSQL でマイグレーション時に外部キーチェックを無効にする他の方法
個々の制約を無効にする
ALTER TABLE テーブル名
DISABLE CONSTRAINT 制約名;
-- マイグレーションを実行
ALTER TABLE テーブル名
ENABLE CONSTRAINT 制約名;
ALTER TABLE ... ADD ... を使用する
ALTER TABLE テーブル名
ADD CONSTRAINT 制約名 FOREIGN KEY (列名)
REFERENCES 参照テーブル名 (列名)
DEFERRABLE INITIALLY DEFERRED;
-- マイグレーションを実行
ALTER TABLE テーブル名
ALTER CONSTRAINT 制約名
SET DEFERRABLE IMMEDIATE;
トランザクションを使用する
BEGIN;
-- マイグレーションを実行
COMMIT;
この方法は、トランザクション内でマイグレーションを実行することで、外部キーチェックを一時的に無効にします。トランザクションがコミットされると、外部キーチェックが再び有効になります。
pg_constraint_exclusion を使用する
ALTER TABLE テーブル名
SET CONSTRAINTS exclusion;
-- マイグレーションを実行
ALTER TABLE テーブル名
RESET CONSTRAINTS;
この方法は、pg_constraint_exclusion
カタログビューを使用して、外部キー制約を一時的に除外します。
- すべての外部キー制約を無効にする必要がある場合は、
SET CONSTRAINTS ALL DEFERRED
を使用するのが最も簡単です。 - 特定の外部キー制約のみを無効にする必要がある場合は、
ALTER TABLE ... DISABLE CONSTRAINT ...
を使用します。 - 新しい外部キー制約を作成する場合は、
ALTER TABLE ... ADD ... DEFERRABLE INITIALLY DEFERRED
を使用するのが良いでしょう。 - トランザクション内でマイグレーションを実行する場合は、
BEGIN ... COMMIT
を使用します。 pg_constraint_exclusion
を使用する方法は、他の方法よりも複雑ですが、より細かい制御が可能です。
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