PostgreSQLで複数の列でSELECT DISTINCTを行う方法

2024-04-04

PostgreSQLで複数の列でSELECT DISTINCTを行う方法

PostgreSQL で複数の列でSELECT DISTINCTを行う方法はいくつかあります。

DISTINCTキーワードを使用する

SELECT DISTINCT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名;

この方法は、複数の列をカンマ区切りで指定します。

SELECT DISTINCT 氏名, 性別, 年齢
FROM 顧客;

このクエリは、顧客テーブルから重複する行を排除し、氏名、性別、年齢の列のみを返します。

GROUP BYを使用する

SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名
GROUP BY 列名1, 列名2, ...;

この方法は、GROUP BY句でグループ化し、各グループの最初の行のみを返します。

SELECT 氏名, 性別, COUNT(*) AS 件数
FROM 顧客
GROUP BY 氏名, 性別;

このクエリは、顧客テーブルを氏名と性別でグループ化し、各グループの氏名、性別、顧客数 (COUNT(*)) を返します。

EXISTSを使用する

SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名 t1
WHERE NOT EXISTS (
    SELECT *
    FROM テーブル名 t2
    WHERE t1.列名1 = t2.列名1
    AND t1.列名2 = t2.列名2
    AND ...
);

この方法は、EXISTSサブクエリを使用して、重複する行を排除します。

SELECT 氏名, 性別
FROM 顧客 t1
WHERE NOT EXISTS (
    SELECT *
    FROM 顧客 t2
    WHERE t1.氏名 = t2.氏名
    AND t1.性別 = t2.性別
);

DISTINCTキーワード は、最もシンプルで効率的な方法ですが、GROUP BYやEXISTSよりも柔軟性に欠けます。

GROUP BY は、集計関数と組み合わせることで、より複雑な分析を行うことができます。




-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客 (
    氏名 VARCHAR(255) NOT NULL,
    性別 VARCHAR(1) NOT NULL,
    年齢 INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 顧客 (氏名, 性別, 年齢) VALUES
    ('山田太郎', '男', 20),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('田中一郎', '男', 22),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('斎藤二郎', '男', 23);

-- SELECT DISTINCT
SELECT DISTINCT 氏名, 性別, 年齢
FROM 顧客;

-- 結果
-- 山田太郎 男 20
-- 佐藤花子 女 21
-- 田中一郎 男 22
-- 斎藤二郎 男 23
SELECT 氏名, 性別, COUNT(*) AS 件数
FROM 顧客
GROUP BY 氏名, 性別;

-- 結果
-- 山田太郎 男 1
-- 佐藤花子 女 1
-- 田中一郎 男 1
-- 斎藤二郎 男 1
SELECT 氏名, 性別
FROM 顧客 t1
WHERE NOT EXISTS (
    SELECT *
    FROM 顧客 t2
    WHERE t1.氏名 = t2.氏名
    AND t1.性別 = t2.性別
);

-- 結果
-- 山田太郎 男
-- 佐藤花子 女
-- 田中一郎 男
-- 斎藤二郎 男

実行方法

  1. PostgreSQLクライアントに接続します。
  2. 上記のコードをコピーして、新しいクエリウィンドウに貼り付けます。
  3. クエリを実行します。
  4. 結果を確認します。

補足

  • 上記のサンプルコードは、PostgreSQL 14.2で動作確認しています。
  • テーブル名や列名は、環境に合わせて変更してください。



PostgreSQLで複数の列でSELECT DISTINCTを行う他の方法

UNION ALLを使用する

SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名1
UNION ALL
SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名2;

この方法は、複数のテーブルから重複する行を排除して結果を返すことができます。

-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客1 (
    氏名 VARCHAR(255) NOT NULL,
    性別 VARCHAR(1) NOT NULL
);

CREATE TABLE 顧客2 (
    氏名 VARCHAR(255) NOT NULL,
    年齢 INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 顧客1 (氏名, 性別) VALUES
    ('山田太郎', '男'),
    ('佐藤花子', '女');

INSERT INTO 顧客2 (氏名, 年齢) VALUES
    ('田中一郎', 22),
    ('斎藤二郎', 23);

-- UNION ALL
SELECT 氏名, 性別
FROM 顧客1
UNION ALL
SELECT 氏名, 年齢 AS 性別
FROM 顧客2;

-- 結果
-- 山田太郎 男
-- 佐藤花子 女
-- 田中一郎 22
-- 斎藤二郎 23

LATERAL JOINを使用する

SELECT t1.列名1, t1.列名2, ...
FROM テーブル名 t1
LATERAL JOIN (
    SELECT *
    FROM テーブル名 t2
    WHERE t1.列名1 = t2.列名1
    AND t1.列名2 = t2.列名2
    ...
) t2 ON TRUE;
-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客 (
    氏名 VARCHAR(255) NOT NULL,
    性別 VARCHAR(1) NOT NULL,
    年齢 INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 顧客 (氏名, 性別, 年齢) VALUES
    ('山田太郎', '男', 20),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('田中一郎', '男', 22),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('斎藤二郎', '男', 23);

-- LATERAL JOIN
SELECT 氏名, 性別, 年齢
FROM 顧客 t1
LATERAL JOIN (
    SELECT *
    FROM 顧客 t2
    WHERE t1.氏名 = t2.氏名
    AND t1.性別 = t2.性別
) t2 ON TRUE;

-- 結果
-- 山田太郎 男 20
-- 佐藤花子 女 21
-- 田中一郎 男 22
-- 斎藤二郎 男 23

WITH句を使用する

WITH 顧客 AS (
    SELECT DISTINCT 列名1, 列名2, ...
    FROM テーブル名
)
SELECT *
FROM 顧客;

この方法は、WITH句を使用して、中間テーブルを作成してからSELECT DISTINCTを行うことができます。

-- テーブル作成
CREATE TABLE 顧客 (
    氏名 VARCHAR(255) NOT NULL,
    性別 VARCHAR(1) NOT NULL,
    年齢 INT NOT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO 顧客 (氏名, 性別, 年齢) VALUES
    ('山田太郎', '男', 20),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('田中一郎', '男', 22),
    ('佐藤花子', '女', 21),
    ('斎藤二郎', '男', 23);

-- WITH句
WITH 顧客 AS (
    SELECT DISTINCT 氏名, 性別
    FROM 顧客
)
SELECT *
FROM 顧客;

-- 結果
-- 山田太郎 男
-- 佐藤花子 女
-- 田中一郎 男
-- 斎藤二郎 男
  • UNION ALLは、複数のテーブルから重複する行を排除する場合に便利です。
  • LATERAL JOINは、複雑な条件に基づいて重複する行を排除する場合に便利です。
  • WITH句は、中間テーブルを作成して複雑なクエリを簡潔に記述する場合に便利です。
  • PostgreSQL公式ドキュメント - UNION: [https://

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