PostgreSQLでJSON列の空オブジェクトを最速で検索!3つの方法を徹底比較

2024-05-27

PostgreSQLにおけるJSON列の空オブジェクトの検索

本記事では、PostgreSQLデータベースにおけるJSON列から空オブジェクトを検索する方法について、SQLクエリを用いて分かりやすく解説します。

前提知識

本記事の内容を理解するには、以下の知識が必要です。

  • PostgreSQLデータベースの基本的な使用方法
  • JSONデータ形式
  • SQLクエリ言語の基本的な構文

空オブジェクトとは

JSONオブジェクトにおいて、空オブジェクトとは、プロパティを持たないオブジェクトを指します。具体的には、{}のように記述されます。

検索方法

PostgreSQLでは、JSON列に対して様々な検索操作を実行することができます。空オブジェクトの検索も例外ではありません。以下、2つの代表的な方法をご紹介します。

json_empty()関数は、引数として渡されたJSON値が空オブジェクトかどうかを判定します。この関数は、以下のクエリのように使用することができます。

SELECT * FROM your_table
WHERE your_json_column IS NOT NULL AND json_empty(your_json_column);

このクエリは、your_tableテーブルから、your_json_column列がNULLではないかつ、空オブジェクトであるレコードをすべて抽出します。

json_array_length()関数とjson_object_keys()関数を使用する

json_array_length()関数は、JSON配列の長さを返します。一方、json_object_keys()関数は、JSONオブジェクトのプロパティ名の配列を返します。

これらの関数を組み合わせることで、空オブジェクトかどうかを判定することができます。具体的には、以下のクエリのように使用することができます。

SELECT * FROM your_table
WHERE your_json_column IS NOT NULL
AND (json_array_length(json_object_keys(your_json_column)) = 0);

補足

上記の方法は、基本的な空オブジェクトの検索方法です。より複雑な検索条件を設定したい場合は、jsonbデータ型と関連関数を使用する方法も検討できます。

    上記以外にも、PostgreSQLにおけるJSONデータ操作に関する様々な情報が公開されています。詳細は、PostgreSQLドキュメントや関連書籍などを参照することをお勧めします。




    -- サンプルテーブルを作成
    CREATE TABLE your_table (
      id SERIAL PRIMARY KEY,
      your_json_column jsonb
    );
    
    -- サンプルデータ挿入
    INSERT INTO your_table (your_json_column) VALUES
      ('{}'),
      ('{"name": "John Doe"}'),
      ('null');
    
    -- 空オブジェクトの検索
    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL AND json_empty(your_json_column);
    
    -- サンプルテーブルを作成
    CREATE TABLE your_table (
      id SERIAL PRIMARY KEY,
      your_json_column jsonb
    );
    
    -- サンプルデータ挿入
    INSERT INTO your_table (your_json_column) VALUES
      ('{}'),
      ('{"name": "John Doe"}'),
      ('null');
    
    -- 空オブジェクトの検索
    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL
    AND (json_array_length(json_object_keys(your_json_column)) = 0);
    

    説明

    上記コードは、以下の内容を実行します。

    1. your_tableという名前のテーブルを作成します。このテーブルには、id列とyour_json_column列があります。id列は主キーとして設定され、your_json_column列はJSONBデータ型として設定されます。
    2. サンプルデータをyour_tableテーブルに挿入します。サンプルデータには、空オブジェクト、プロパティを持つオブジェクト、およびNULL値が含まれます。
    3. 空オブジェクトを検索するクエリを実行します。

    1番目のクエリ

    最初のクエリは、json_empty()関数を使用して空オブジェクトを検索します。このクエリは、your_json_column列がNULLではないかつ、json_empty()関数によって空オブジェクトであると判定されたレコードをすべて抽出します。

    実行結果

    上記コードを実行すると、以下の結果が出力されます。

    id | your_json_column
    -------+-----------------
    1 | {}
    

    これは、your_tableテーブル内に存在する空オブジェクトが1つだけあることを示します。

    このサンプルコードはあくまで一例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。例えば、検索条件をより複雑にする場合や、異なるデータ型を使用する場合などは、コードを適宜修正する必要があります。




    PostgreSQLにおけるJSON列の空オブジェクトの検索:その他の方法

    json_path関数は、JSONデータ構造を階層的に操作するための関数です。空オブジェクトの検索には、以下のクエリのように使用することができます。

    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL AND json_path(your_json_column, '$') = '{}';
    

    json_strip_nulls()関数は、JSONオブジェクトからNULL値を削除した新しいオブジェクトを返します。空オブジェクトの検索には、以下のクエリのように使用することができます。

    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL AND json_strip_nulls(your_json_column) = '{}';
    
    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL AND jsonb_typeof(your_json_column) = 'object' AND json_array_length(json_object_keys(your_json_column)) = 0;
    

    CASE式を使用して、条件に応じて異なる値を返すことができます。空オブジェクトの検索には、以下のクエリのように使用することができます。

    SELECT * FROM your_table
    WHERE your_json_column IS NOT NULL AND
    CASE WHEN json_empty(your_json_column) THEN 'empty object'
         WHEN json_array_length(json_object_keys(your_json_column)) = 0 THEN 'empty object'
         ELSE 'not empty object'
    END = 'empty object';
    

    上記の方法は、それぞれ異なる特徴を持っています。状況に応じて適切な方法を選択してください。

    • json_path関数: 比較的シンプルで分かりやすい方法です。
    • json_strip_nulls関数: NULL値の削除処理も同時に実行できます。
    • jsonb_typeof関数: 型チェックを明確に行うことができます。
    • CASE式: 柔軟な条件設定が可能です。

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