PostgreSQLで重複行を削除する方法|3つの基本的な方法と応用例

2024-05-21

PostgreSQLで重複行を削除する方法(ユニーク識別子なし)

DISTINCT句を使用する

最も簡単な方法は、DISTINCT 句を使用することです。

SELECT DISTINCT col1, col2, ... FROM table_name;

このクエリは、table_name テーブルからすべての列の値を返し、重複する行は除外します。

利点:

  • シンプルで分かりやすい
  • 少ないコードで記述できる
  • すべての列で重複を判断する必要がある
  • どの行が残るかはランダム
  • 列の型が一致する必要がある

GROUP BY句を使用する

もう 1 つの方法は、GROUP BY 句を使用することです。

SELECT col1, col2, ... FROM table_name
GROUP BY col1, col2, ...;
  • 特定の列で重複を判断できる
  • DISTINCT句よりも少し複雑
  • 集計関数と一緒に使用できない

ウィンドウ関数を使用する

より高度な方法として、ウィンドウ関数を使用する方法があります。

WITH cte AS (
  SELECT
    col1,
    col2,
    ...
    ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY col1, col2, ...) AS rn
  FROM table_name
)
DELETE FROM cte
WHERE rn > 1;

このクエリは、table_name テーブルからすべての列の値を cte という一時テーブルにコピーし、各行に rn という列を追加します。 rn 列には、各グループ内の行番号が格納されます。 その後、rn が 1 より大きい行を cte テーブルから削除します。

  • 柔軟性が高い
  • 複雑な重複条件を処理できる
  • 最新のPostgreSQLバージョンでのみ使用可能
  • 最も複雑な方法
  • 理解と記述に時間がかかる

結合を使用する

DELETE FROM table_name t1
USING table_name t2
WHERE t1.col1 = t2.col1
AND t1.col2 = t2.col2
AND t1.id > t2.id;

このクエリは、table_name テーブルを t1t2 という 2 つのエイリアスで参照し、col1col2 列で結合します。 その後、t1.idt2.id より大きい行を table_name テーブルから削除します。

  • 他のテーブルと結合できる
  • 他の方法よりも複雑
  • 複数のテーブルを結合する場合はパフォーマンスが低下する可能性がある
  • シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、DISTINCT句を使用します。
  • 特定の列で重複を判断する必要がある場合は、GROUP BY句を使用します。
  • 複雑な重複条件を処理する必要がある場合は、ウィンドウ関数を使用します。

その他の考慮事項

  • 重複行を削除する前に、バックアップを取るようにしてください。
  • どの方法を使用する場合でも、パフォーマンスを考慮する必要があります。
  • 重複行を削除すると、データの整合性に影響を与える可能性があることに注意してください。
  • [Qiita - PostgreSQL



PostgreSQLで重複行を削除するサンプルコード

DISTINCT句を使用する

-- 重複行を除外してすべての列の値を返す
SELECT DISTINCT col1, col2, ... FROM table_name;

-- 特定の列で重複行を除外して値を返す
SELECT DISTINCT col1, col2 FROM table_name WHERE condition;

GROUP BY句を使用する

-- 特定の列で重複行を除外して最初の行の値を返す
SELECT col1, col2, ... FROM table_name
GROUP BY col1, col2, ...;

-- 特定の列で重複行を除外して最初の行の値を、さらに別の列で集計して返す
SELECT col1, col2, AVG(col3) FROM table_name
GROUP BY col1, col2;

ウィンドウ関数を使用する

-- 特定の列で重複行を除外して最初の行の値を返す
WITH cte AS (
  SELECT
    col1,
    col2,
    ...
    ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY col1, col2, ...) AS rn
  FROM table_name
)
SELECT * FROM cte
WHERE rn = 1;

-- 特定の条件で重複行を除外して最初の行の値を、さらに別の列で集計して返す
WITH cte AS (
  SELECT
    col1,
    col2,
    col3,
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY col1, col2 ORDER BY col3) AS rn
  FROM table_name
)
SELECT col1, col2, AVG(col3) FROM cte
WHERE rn = 1;

注:

  • 上記のコードはあくまで例であり、状況に合わせて調整する必要があります。



    PostgreSQLで重複行を削除するその他の方法

    CTEとサブクエリを使用する

    WITH cte AS (
      SELECT col1, col2, ...
      FROM table_name
      ORDER BY col1, col2, ...
      ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY col1, col2, ...) AS rn
    )
    DELETE FROM table_name
    WHERE id IN (
      SELECT id FROM cte
      WHERE rn > 1
    );
    

    この方法は、ウィンドウ関数と似ていますが、CTE(共通表式)とサブクエリを使用して実装されています。

    • より柔軟なクエリを作成できる
    • 少し複雑

    DELETE FROM ... SELECT構文を使用する

    DELETE FROM table_name t1
    USING (
      SELECT col1, col2, ...
      FROM table_name t2
      ORDER BY col1, col2, ...
      ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY col1, col2, ...) AS rn
      WHERE rn = 1
    ) AS t3
    WHERE t1.col1 = t3.col1
    AND t1.col2 = t3.col2
    AND t1.id > t3.id;
    

    この方法は、DELETE FROM ... SELECT 構文を使用して、重複していない行のみを table_name テーブルに残す方法です。

    • CTEを使用するよりもシンプル
    • 読みづらい

    トリガーを使用する

    CREATE OR REPLACE FUNCTION delete_duplicates()
    RETURNS TRIGGER AS $$
    BEGIN
      IF NEW.rn > 1 THEN
        DELETE FROM table_name
        WHERE id = OLD.id;
        RETURN NEW;
      ELSE
        RETURN NEW;
      END IF;
    $$ LANGUAGE plpgsql;
    
    CREATE TRIGGER delete_duplicates_after_insert
    AFTER INSERT ON table_name
    FOR EACH ROW
    EXECUTE PROCEDURE delete_duplicates();
    

    この方法は、トリガーを使用して、新しい行が table_name テーブルに挿入されるたびに重複行を削除する方法です。

    • 挿入時に自動的に重複行を削除できる
    • 複雑
    • より柔軟なクエリを作成する必要がある場合は、CTEとサブクエリを使用します。
    • 読みやすいクエリが必要な場合は、DELETE FROM ... SELECT構文を使用します。
    • 挿入時に自動的に重複行を削除する必要がある場合は、トリガーを使用します。

      PostgreSQLで重複行を削除するには、さまざまな方法があります。 それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。


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