迷ったらコレ!PostgreSQLでNULLカラムを含むユニーク制約のベストプラクティス

2024-04-02

PostgreSQLでNULLカラムを含むユニーク制約を作成するには、いくつかの方法があります。

方法1: UNIQUE制約とデフォルト値の組み合わせ

CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL DEFAULT 'unknown',
  name VARCHAR(255)
);

この例では、emailカラムにUNIQUE制約とデフォルト値'unknown'を設定しています。

方法2: COALESCE関数とUNIQUE制約の組み合わせ

CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) UNIQUE,
  name VARCHAR(255)
);

CREATE FUNCTION coalesce_null_to_empty(text) RETURNS text AS
$$
SELECT COALESCE($1, '');
$$ LANGUAGE SQL;

ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email UNIQUE (coalesce_null_to_empty(email));

この例では、COALESCE関数を使用して、emailカラムのNULL値を空文字列に変換してからUNIQUE制約を適用しています。

CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255),
  name VARCHAR(255)
);

CREATE UNIQUE INDEX unique_email ON users (email)
WHERE email IS NOT NULL;

この例では、EXCLUDED USING句を使用して、emailカラムがNULLの場合にのみユニーク制約を適用しています。

注意点

  • NULL値は他のNULL値と等価ではないため、NULLカラムを含むユニーク制約を作成する際には注意が必要です。
  • 上記の方法は、PostgreSQL 9.2以降で使用できます。

補足

  • 上記以外にも、CHECK制約やpartialインデックスを使用して、NULLカラムを含むユニーク制約を作成する方法があります。



-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL DEFAULT 'unknown',
  name VARCHAR(255)
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (email, name) VALUES ('[email protected]', 'Alice');
INSERT INTO users (email, name) VALUES ('[email protected]', 'Bob');
INSERT INTO users (name) VALUES ('Carol');

-- ユニーク制約違反
-- エラー: ERROR: duplicate key value violates unique constraint "users_email_key"
INSERT INTO users (email, name) VALUES ('[email protected]', 'Eve');

-- NULL値の挿入
INSERT INTO users (name) VALUES (NULL);

-- SELECT
SELECT * FROM users;

id | email           | name
-- | --------------- | --------
1  | [email protected] | Alice
2  | [email protected]  | Bob
3  |                  | Carol

説明

  • INSERT文でemailカラムにNULL値を挿入しようとすると、エラーが発生します。
  • emailカラムにNULL値を挿入するには、デフォルト値'unknown'を明示的に指定する必要があります。



PostgreSQLでNULLカラムを含むユニーク制約を作成する他の方法

CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL DEFAULT 'unknown',
  name VARCHAR(255)
);
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255) UNIQUE,
  name VARCHAR(255)
);

CREATE FUNCTION coalesce_null_to_empty(text) RETURNS text AS
$$
SELECT COALESCE($1, '');
$$ LANGUAGE SQL;

ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email UNIQUE (coalesce_null_to_empty(email));
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255),
  name VARCHAR(255)
);

CREATE UNIQUE INDEX unique_email ON users (email)
WHERE email IS NOT NULL;
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255),
  name VARCHAR(255)
);

CREATE UNIQUE INDEX unique_email ON users (email)
WHERE email IS NOT NULL;

ALTER TABLE users
ADD INDEX partial_email ON users (email)
WHERE email IS NULL;

方法5: CHECK制約

CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  email VARCHAR(255),
  name VARCHAR(255)
);

ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email CHECK (email IS UNIQUE OR email IS NULL);

この例では、CHECK制約を使用して、emailカラムがNULLの場合、または他のレコードのemailカラムと一致しない場合のみ、レコードを挿入できるようにしています。


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