SQL Server で未使用だが割り当てられたテーブル領域
SQL Server で未使用だが割り当てられたテーブル領域
SQL Server では、テーブルを作成または拡張すると、テーブルデータ用にディスク領域が割り当てられます。しかし、データが削除されたり、テーブルが切り詰められたりしても、割り当てられた領域は解放されない場合があります。この結果、未使用だが割り当てられたテーブル領域が発生します。
原因
未使用だが割り当てられたテーブル領域が発生する主な原因は以下の3つです。
- データの削除: テーブルからデータを削除しても、そのデータが占有していた領域はすぐに解放されません。これは、パフォーマンス上の理由からです。データの削除後、テーブルに新しいデータが挿入されると、その領域を再利用できるため、ディスク I/O を削減できます。
- テーブルの切り詰め: テーブルの切り詰め操作を実行しても、テーブルのファイルサイズが縮小されない場合があります。これは、テーブル内に空き領域が存在するためです。空き領域は、新しいデータの挿入に使用されます。
- インデックスの再構築: インデックスの再構築操作を実行すると、インデックス用に新しい領域が割り当てられます。古いインデックスの領域は、自動的に解放されません。
影響
未使用だが割り当てられたテーブル領域は、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- ディスク容量の不足: 使用していない領域が蓄積されると、ディスク容量が不足する可能性があります。
- パフォーマンスの低下: データベースの操作に時間がかかるようになる可能性があります。
解決方法
- SHRINKDATABASE コマンド: SHRINKDATABASE コマンドを使用して、データベースファイルのサイズを縮小できます。
- DBCC SHRINKFILE コマンド: DBCC SHRINKFILE コマンドを使用して、テーブルファイルのサイズを縮小できます。
- ALTER TABLE ... DROP CONSTRAINT コマンド: 不要な制約を削除することで、テーブル領域を解放できます。
- パーティショニング: テーブルをパーティショニングすることで、不要なパーティションを削除して領域を解放できます。
予防策
- 適切なデータ型を選択: データ型を適切に選択することで、テーブルに必要な領域を最小限に抑えることができます。
- AUTOSHRINK オプションを使用する: AUTOSHRINK オプションを使用すると、データベースが自動的に領域を解放します。
- 定期的にデータベースのメンテナンスを行う: 定期的にデータベースのメンテナンスを行うことで、不要な領域を解放できます。
USE [データベース名]
GO
SHRINKDATABASE
DBCC SHRINKFILE コマンド
USE [データベース名]
GO
DBCC SHRINKFILE ([ファイル名], 1)
ALTER TABLE ... DROP CONSTRAINT コマンド
USE [データベース名]
GO
ALTER TABLE [テーブル名]
DROP CONSTRAINT [制約名]
パーティショニング
USE [データベース名]
GO
CREATE TABLE [テーブル名]
(
[列名] [データ型] NOT NULL,
...
)
PARTITION BY RANGE (
[列名]
)
(
PARTITION [パーティション名]
BOUNDED BY (
VALUE = [最小値],
VALUE = [最大値]
)
)
注意:
上記のサンプルコードは、あくまでも参考です。実際の運用環境に合わせて、コードを修正する必要があります。
- サードパーティ製のツール: SQL Server の領域を管理するためのサードパーティ製のツールがあります。
- 手動による領域解放: 経験豊富なユーザーであれば、手動で領域を解放することもできます。
注意事項
- 領域を解放する前に、必ずデータベースをバックアップしてください。
- 領域を解放すると、データが失われる可能性があります。
- 領域を解放する前に、影響を受けるすべてのユーザーに通知してください。
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