SQL Server にデータを挿入して ID を取得する:C# による 3 つのベストプラクティス

2024-05-20

C# で SQL Server にデータを挿入し、挿入された ID を取得する方法

SCOPE_IDENTITY() 関数を使用する

この方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。以下のコード例のように、INSERT ステートメントを実行した後、SCOPE_IDENTITY() 関数を使用して、挿入された ID を取得します。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO Customers (Name, Email) VALUES (@name, @email)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@name", customerName);
        command.Parameters.AddWithValue("@email", customerEmail);

        command.ExecuteNonQuery();

        int insertedId = (int)command.ExecuteScalar();
        Console.WriteLine("Inserted Customer ID: {0}", insertedId);
    }
}

OUTPUT 句を使用する

この方法は、SCOPE_IDENTITY() 関数よりも新しい方法で、より柔軟なオプションを提供します。以下のコード例のように、INSERT ステートメントに OUTPUT 句を追加することで、挿入された ID を直接取得できます。

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO Customers (Name, Email) OUTPUT INSERTED.ID AS CustomerID VALUES (@name, @email)", connection))
    {
        command.Parameters.AddWithValue("@name", customerName);
        command.Parameters.AddWithValue("@email", customerEmail);

        using (SqlDataReader reader = command.ExecuteReader())
        {
            if (reader.Read())
            {
                int insertedId = reader.GetInt32(0);
                Console.WriteLine("Inserted Customer ID: {0}", insertedId);
            }
        }
    }
}

注意事項

  • 上記のコード例は、あくまでも基本的な例です。実際のアプリケーションでは、エラー処理や接続の開放処理などを適切に行う必要があります。



C# で SQL Server にデータを挿入し、挿入された ID を取得するサンプルコード

using System;
using System.Data.SqlClient;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 接続文字列
        string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=MyDatabase;Integrated Security=True";

        // 挿入する顧客情報
        string customerName = "山田 太郎";
        string customerEmail = "[email protected]";

        // データ挿入
        int insertedId = InsertCustomer(connectionString, customerName, customerEmail);

        // 挿入された ID の出力
        Console.WriteLine("挿入された顧客 ID: {0}", insertedId);
    }

    static int InsertCustomer(string connectionString, string customerName, string customerEmail)
    {
        using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
        {
            connection.Open();

            using (SqlCommand command = new SqlCommand("INSERT INTO Customers (Name, Email) VALUES (@name, @email); SELECT SCOPE_IDENTITY()", connection))
            {
                command.Parameters.AddWithValue("@name", customerName);
                command.Parameters.AddWithValue("@email", customerEmail);

                int insertedId = (int)command.ExecuteScalar();
                return insertedId;
            }
        }
    }
}

このサンプルコードの説明

  1. using ステートメントを使用して、SqlConnectionSqlCommand オブジェクトを自動的に解放します。
  2. connectionString 変数に、SQL Server への接続文字列を格納します。
  3. InsertCustomer() 関数は、顧客情報を受け取り、SQL Server に挿入します。
  4. 取得した ID を insertedId 変数に格納します。
  5. insertedId 変数を返します。
  6. Main() 関数は、InsertCustomer() 関数を呼び出し、挿入された ID をコンソールに出力します。

補足

  • このサンプルコードは、SQL Server 2008 以降で使用できます。
  • 接続文字列は、ご自身の環境に合わせて変更してください。
  • エラー処理やトランザクション処理などは、ご自身のアプリケーションに合わせて実装する必要があります。



SQL Server にデータを挿入し、挿入された ID を取得するその他の方法

ストアド プロシージャは、データベース内で定義される再利用可能なコードブロックです。INSERT 操作と SCOPE_IDENTITY() 関数を含むロジックをストアド プロシージャにカプセル化することで、コードをより簡潔でモジュール化しやすくなります。

利点:

  • コードを簡潔に記述できる
  • モジュール性を高められる
  • データベースサーバー側で処理を実行できる
  • ストアド プロシージャの作成とメンテナンスが必要
  • アプリケーションコードからストアド プロシージャを呼び出す必要がある

例:

CREATE PROCEDURE InsertCustomer
    @name NVARCHAR(50),
    @email NVARCHAR(100),
    @customerId INT OUTPUT
AS
BEGIN
    INSERT INTO Customers (Name, Email)
    VALUES (@name, @email);

    SET @customerId = SCOPE_IDENTITY();
END;

C# コード:

using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    using (SqlCommand command = new SqlCommand("InsertCustomer", connection))
    {
        command.CommandType = CommandType.StoredProcedure;

        command.Parameters.AddWithValue("@name", customerName);
        command.Parameters.AddWithValue("@email", customerEmail);

        SqlParameter customerIdParam = new SqlParameter("@customerId", SqlDbType.Int);
        customerIdParam.Direction = ParameterDirection.Output;
        command.Parameters.Add(customerIdParam);

        command.ExecuteNonQuery();

        int insertedId = (int)customerIdParam.Value;
        Console.WriteLine("Inserted Customer ID: {0}", insertedId);
    }
}

EntityFramework は、Object-Relational Mapper (ORM) として知られるライブラリであり、C# オブジェクトとデータベースエンティティ間のマッピングを自動化します。EntityFramework を使用すると、INSERT 操作を実行し、挿入されたエンティティの ID を取得するコードをより簡潔に記述できます。

  • オブジェクト指向のコードを記述しやすい
  • データベースとの複雑なやり取りを簡略化できる
  • 変更追跡と自動マッピング機能を提供
  • EntityFramework のライブラリと概念を習得する必要がある
  • 追加のオーバーヘッドが発生する可能性がある
using (var context = new MyDbContext())
{
    var customer = new Customer()
    {
        Name = "山田 太郎",
        Email = "[email protected]"
    };

    context.Customers.Add(customer);
    context.SaveChanges();

    int insertedId = customer.Id;
    Console.WriteLine("Inserted Customer ID: {0}", insertedId);
}

Dapper を使用する

Dapper は、軽量で高性能な ADO.NET ラッパーライブラリです。Dapper を使用すると、SQL クエリを簡潔に記述し、挿入されたレコードの ID を取得できます。

  • 軽量で高速
  • シンプルで使いやすい構文
  • 複雑なクエリにも対応
  • 低レベルな ADO.NET 操作を直接扱う必要
  • エラー処理や接続管理を自分で行う必要がある
using (var connection = new SqlConnection(connectionString))
{
    connection.Open();

    var insertedId = connection.Query<int>("INSERT INTO Customers (Name, Email) VALUES (@name, @email); SELECT SCOPE_IDENTITY()",
        new { name = customerName, email = customerEmail }).Single();

    Console.WriteLine("Inserted Customer ID: {0}", insertedId);
}

どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。

  • モジュール性を高めたい場合: ストアド プロシージャを使用する
  • オブジェクト指向のコードを記述したい場合: EntityFramework を使用する
  • 軽量で高速な方法: Dapper を使用する

それぞれの方法を試し、プロジェクトに最適な方法を選択することをお勧めします。

  • [ストアド プロシージャを作成および実行する方法](

c# sql sql-server


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