パフォーマンスを重視するならCount(1)? SQL Serverにおける行数カウントの最適化

2024-04-02

SQL Serverにおける「Count(*)」と「Count(1)」の比較:パフォーマンスへの影響

SQL Serverでテーブルの行数をカウントする際、Count(*)Count(1)のどちらを使用するべきか悩むことがあります。どちらも同じ結果を返すように思えますが、パフォーマンス面ではわずかな違いがあります。

Count(*)とCount(1)の違い

  • Count(*): テーブル内のすべての行をカウントします。NULL値もカウントされます。

パフォーマンスへの影響

  • Count(*): すべての列を検査する必要があるため、Count(1)よりもわずかに時間がかかります。
  • Count(1): 常に1をカウントするため、Count(*)よりも高速です。

パフォーマンスの違いが顕著になるケース

  • テーブルに多くの列がある場合

パフォーマンスが重要な場合は、Count(1)を使用するのがおすすめです。ただし、以下の点に注意する必要があります。

  • カウントしたい列にNULL値がある場合、Count(1)はNULL値もカウントするため、実際よりも行数が多くなる可能性があります。
  • コードの可読性や保守性を考慮すると、Count(*)の方が分かりやすい場合もあります。

Count(*)Count(1)はどちらも行数をカウントする関数ですが、パフォーマンス面ではCount(1)の方がわずかに高速です。ただし、カウントしたい列にNULL値がある場合など、状況によってはCount(*)の方が適切な場合もあります。




SELECT COUNT(*) AS total_rows
FROM table_name;

SELECT COUNT(1) AS total_rows
FROM table_name;

例2:NULL値を含む列のカウント

SELECT COUNT(*) AS total_rows,
       COUNT(column_name) AS non_null_rows
FROM table_name;

例3:GROUP BY句を使用したカウント

SELECT column_name,
       COUNT(*) AS total_rows
FROM table_name
GROUP BY column_name;

補足

上記のサンプルコードは、SQL Server 2019で動作確認しています。他のバージョンのSQL Serverでは、動作が異なる場合があります。




SQL Serverでテーブルの行数をカウントするその他の方法

  • sp_spaceused
  • sys.partitions
  • sys.sysindexes

これらのシステムストアドプロシージャは、テーブルの行数を含む、テーブルに関する詳細情報を提供します。

EXEC sp_spaceused @table_name = 'table_name';
  • SQL Server Management Studio (SSMS)
  • オブジェクトエクスプローラー
  • テーブルのプロパティ

SSMSのGUIを使用して、テーブルのプロパティを表示し、行数を取得することができます。

手順

  1. SSMSでデータベースに接続します。
  2. オブジェクトエクスプローラーでテーブルを展開します。
  3. テーブルを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
  4. [ストレージ]ページで、[行数]の値を確認します。

T-SQLの代替構文の使用

  • SELECT COUNT(*) FROM table_name

これらのT-SQLの代替構文を使用して、テーブルの行数をカウントすることができます。

SELECT (SELECT COUNT(*) FROM table_name) AS total_rows;

CTEを使用する

WITH cte AS (
    SELECT *
    FROM table_name
)
SELECT COUNT(*) AS total_rows
FROM cte;

CTE (Common Table Expressions)を使用して、テーブルの行数をカウントすることができます。

上記の方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。


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