SQL Server で大文字小文字を区別する方法

2024-04-07

SQL Server における大文字小文字区別の利点

SQL Server では、データベースを大文字小文字を区別するか区別しないかを選択できます。どちらを選択するかは、データの性質とアプリケーションの要件によって異なります。

大文字小文字を区別するデータベースには、以下のような利点があります。

  • データの精度向上

    • 名前、住所、製品コードなど、大文字小文字が重要なデータの場合、正確な検索と比較が可能になります。
    • 例えば、"田中"と"たなか"は異なる名前として扱われます。
  • 検索パフォーマンスの向上

  • 国際化対応

  • データ入力の簡略化

  • 互換性の向上

どちらを選択すべきかは、データの性質とアプリケーションの要件によって異なります。

  • データで大文字小文字が重要な場合、または検索パフォーマンスを向上させたい場合は、大文字小文字を区別するデータベースを選択する必要があります。
  • データ入力の簡略化を重視する場合、または様々なクライアントアプリケーションとの互換性を必要とする場合は、大文字小文字を区別しないデータベースを選択する必要があります。

  • 氏名、住所、製品コードなどのデータは、大文字小文字を区別するデータベースに格納するのが一般的です。



大文字小文字を区別するデータベース

-- データベースの作成
CREATE DATABASECaseSensitive (
    COLLATION = Latin1_General_CS_AS
);

-- テーブルの作成
CREATE TABLE CaseSensitiveTable (
    Name VARCHAR(50)
);

-- データの挿入
INSERT INTO CaseSensitiveTable (Name) VALUES ('田中');
INSERT INTO CaseSensitiveTable (Name) ('たなか');

-- データの検索
SELECT * FROM CaseSensitiveTable WHERE Name = '田中';

-- 結果: 1 行が返される

SELECT * FROM CaseSensitiveTable WHERE Name = 'たなか';

-- 結果: 0 行が返される

大文字小文字を区別しないデータベース

-- データベースの作成
CREATE DATABASE CaseInsensitive (
    COLLATION = Latin1_General_CI_AS
);

-- テーブルの作成
CREATE TABLE CaseInsensitiveTable (
    Name VARCHAR(50)
);

-- データの挿入
INSERT INTO CaseInsensitiveTable (Name) VALUES ('田中');
INSERT INTO CaseInsensitiveTable (Name) ('たなか');

-- データの検索
SELECT * FROM CaseInsensitiveTable WHERE Name = '田中';

-- 結果: 2 行が返される

SELECT * FROM CaseInsensitiveTable WHERE Name = 'たなか';

-- 結果: 2 行が返される
  • COLLATION オプションを使用して、データベースまたはテーブルの照合順序を指定できます。
  • Latin1_General_CS_AS は、大文字小文字を区別し、アクセントを区別する照合順序です。

注意

  • 大文字小文字を区別するデータベースに変更する場合、既存のデータが失われる可能性があります。
  • 大文字小文字を区別するデータベースを使用する場合は、アプリケーションのコードを変更する必要がある場合があります。



大文字小文字を区別する他の方法

LIKE 演算子の COLLATE オプションを使用して、照合順序を指定することができます。

SELECT * FROM Table
WHERE Name LIKE '田中' COLLATE Latin1_General_CS_AS;

CASE 式を使用して、大文字小文字を区別した比較を行うことができます。

SELECT * FROM Table
WHERE CASE Name WHEN '田中' THEN 'Y' ELSE 'N' END = 'Y';

Transact-SQL 関数

UPPER()LOWER() などの Transact-SQL 関数を使用して、文字列の大文字小文字を変換することができます。

SELECT * FROM Table
WHERE UPPER(Name) = 'TANAKA';

データ型

CHAR データ型は、大文字小文字を区別しますが、VARCHAR データ型は区別しません。

-- 大文字小文字を区別する列
CREATE TABLE Table (
    Name CHAR(50)
);

-- 大文字小文字を区別しない列
CREATE TABLE Table (
    Name VARCHAR(50)
);
  • 既存のクエリを変更せずに大文字小文字を区別したい場合は、LIKE 演算子の COLLATE オプションを使用するのが最も簡単です。
  • より複雑な比較を行う場合は、CASE 式を使用することができます。
  • 文字列の大文字小文字を変換したい場合は、UPPER()LOWER() などの Transact-SQL 関数を使用することができます。
  • データ型によって大文字小文字の区別を制御したい場合は、CHAR データ型または VARCHAR データ型を使用することができます。

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ワイルドカードで大文字と小文字を区別せずに検索する

データベースや設定によって異なります。デフォルトで大文字と小文字を区別しない: MySQL PostgreSQL Oracle (一部の例外あり)MySQLPostgreSQLOracle (一部の例外あり)デフォルトで大文字と小文字を区別する: SQL Server Microsoft Access Teradata