C#とSQLiteの連携を強化!Windows Runtimeコンポーネントにおけるクラスプロパティとデータベース列のマッピング

2024-07-27

C#, SQLite, Windows Runtime におけるクラス プロパティとデータベース列の関連性

シナリオ

以下の状況を想定します。

  • C# でクラスを定義し、いくつかのプロパティを持つ
  • そのクラスを Windows Runtime コンポーネントとして公開
  • SQLite データベースにそのクラスのインスタンスを保存

この場合、すべての クラス プロパティが自動的にデータベース列としてマッピングされるわけではありません。

原因

この問題は、以下の要因によって発生します。

  • SQLite データ型との不一致: プロパティのデータ型が SQLite でサポートされていない場合、データベース列としてマッピングできません。
  • 属性の欠如: [SQLiteColumn] 属性などのマッピング属性がプロパティに付与されていない場合、データベース列として認識されません。
  • Windows Runtime の制約: Windows Runtime コンポーネントのプロパティは、SQLite と互換性がない場合があります。

解決策

この問題を解決するには、以下の方法があります。

  • [SQLiteColumn] 属性を使用してプロパティをマッピングする: 各プロパティに [SQLiteColumn] 属性を付与し、データベース列名と型を指定します。

コード例

以下のコード例は、[SQLiteColumn] 属性を使用してクラス プロパティを SQLite データベース列にマッピングする方法を示しています。

using System.ComponentModel;

public class MyData
{
    [SQLiteColumn("Id")]
    public int Id { get; set; }

    [SQLiteColumn("Name")]
    public string Name { get; set; }

    [SQLiteColumn("Price")]
    public double Price { get; set; }
}

このコードでは、MyData クラスのプロパティ Id, Name, Price はそれぞれ Id, Name, Price という名前のデータベース列にマッピングされます。

  • 上記以外にも、データベーススキーマとクラス構造の不一致などが原因で、プロパティがデータベース列に含められない場合があります。
  • 問題解決には、デバッガやログを活用し、詳細なエラーメッセージを確認することが重要です。

この情報がお役に立てば幸いです。

  • 上記の解決策は、あくまで一般的な例です。具体的な状況に合わせて、適宜調整する必要があります。



まず、SQLite データベースを作成し、必要なテーブルと列を定義します。この例では、mydata という名前のテーブルを作成し、Id, Name, Price という 3 つの列を定義します。

CREATE TABLE mydata (
    Id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
    Name TEXT NOT NULL,
    Price REAL NOT NULL
);

C# クラスの定義

次に、MyData という名前の C# クラスを定義し、データベース列に対応するプロパティを作成します。各プロパティには、[SQLiteColumn] 属性を使用して、データベース列名と型を指定します。

using System.ComponentModel;

public class MyData
{
    [SQLiteColumn("Id")]
    public int Id { get; set; }

    [SQLiteColumn("Name")]
    public string Name { get; set; }

    [SQLiteColumn("Price")]
    public double Price { get; set; }
}

Windows Runtime コンポーネントの作成

MyData クラスを Windows Runtime コンポーネントとして公開します。そのためには、WindowsRuntime 名前空間を使用し、ComVisible 属性と Guid 属性をクラスに付与する必要があります。

using Windows.Foundation.Metadata;

[ComVisible(true)]
[Guid("F65423F2-5434-413B-B244-234423442344")]
public class MyDataCompositor
{
    public MyData CreateMyData(int id, string name, double price)
    {
        return new MyData()
        {
            Id = id,
            Name = name,
            Price = price
        };
    }
}

データベース操作

SQLitePCL.NET ライブラリを使用して、SQLite データベースにアクセスし、データ操作を行います。

using SQLitePCL.BatteriesPlus;
using System.Collections.Generic;

public class DatabaseHelper
{
    private readonly SQLiteConnection db;

    public DatabaseHelper(string dbPath)
    {
        db = new SQLiteConnection(dbPath);
        db.CreateTableAsync<MyData>().Wait();
    }

    public void InsertData(MyData myData)
    {
        using (var statement = db.PrepareStatement("INSERT INTO mydata (Id, Name, Price) VALUES (?, ?, ?)"))
        {
            statement.Bind(1, myData.Id);
            statement.Bind(2, myData.Name);
            statement.Bind(3, myData.Price);
            statement.Execute();
        }
    }

    public List<MyData> GetData()
    {
        var dataList = new List<MyData>();
        using (var statement = db.PrepareStatement("SELECT * FROM mydata"))
        {
            while (statement.Step())
            {
                dataList.Add(new MyData()
                {
                    Id = (int)statement[0],
                    Name = (string)statement[1],
                    Price = (double)statement[2]
                });
            }
        }
        return dataList;
    }
}

コードの実行

上記のコードを実行するには、以下の手順が必要です。

  1. SQLitePCL.NET ライブラリをプロジェクトにインストールする。
  2. SQLite データベースファイルを作成する。
  3. DatabaseHelper クラスを使用して、データベース操作を行う。
  • エラー処理やロック処理などの詳細な実装は省略されています。



using System.ComponentModel;
using SQLitePCL.BatteriesPlus.SQLite;

public class MyData
{
    public int Id { get; set; }

    [SQLiteColumn("Name")]
    public string NameProperty
    {
        get { return _name; }
        set { _name = value; }
    }
    private string _name;

    [SQLiteColumn("Price")]
    public double PriceProperty
    {
        get { return _price; }
        set { _price = value; }
    }
    private double _price;
}

この例では、NamePrice プロパティはラッパープロパティ NamePropertyPriceProperty によってラップされています。これらのラッパープロパティには [SQLiteColumn] 属性を付与し、データベース列名と型を指定します。

Fluent API の使用

一部の SQLite ライブラリでは、Fluent API を提供しており、マッピングをより柔軟に定義することができます。

using SQLitePCL.BatteriesPlus.SQLite;

public class MyData
{
    public int Id { get; set; }

    public string Name { get; set; }

    public double Price { get; set; }
}

public class DatabaseHelper
{
    private readonly SQLiteConnection db;

    public DatabaseHelper(string dbPath)
    {
        db = new SQLiteConnection(dbPath);
        db.CreateTable<MyData>(t =>
        {
            t.Map(m => m.Id).WithPrimaryKey();
            t.Map(m => m.Name).WithColumnName("my_name");
            t.Map(m => m.Price);
        });
    }

    // ...
}

カスタム属性の作成

独自の属性を作成して、マッピング情報を定義することができます。

using System.ComponentModel;

public class SQLiteColumnAttribute : Attribute
{
    public string ColumnName { get; set; }
    public SQLiteType DbType { get; set; }
}

public class MyData
{
    public int Id { get; set; }

    [SQLiteColumn(ColumnName = "my_name", DbType = SQLiteType.Text)]
    public string Name { get; set; }

    [SQLiteColumn(DbType = SQLiteType.Real)]
    public double Price { get; set; }
}

この例では、SQLiteColumnAttribute というカスタム属性を作成し、列名とデータ型を指定できるようにしています。この属性をプロパティに付与することで、マッピング情報を定義することができます。

ダイナミックなマッピング

データベーススキーマが事前に定義されていない場合、動的にマッピングを定義することができます。

using SQLitePCL.BatteriesPlus.SQLite;

public class MyData
{
    public dynamic Id { get; set; }

    public dynamic Name { get; set; }

    public dynamic Price { get; set; }
}

public class DatabaseHelper
{
    private readonly SQLiteConnection db;

    public DatabaseHelper(string dbPath)
    {
        db = new SQLiteConnection(dbPath);
        db.CreateTable<MyData>(t =>
        {
            t.Map(m => m.Id);
            t.Map(m => m.Name);
            t.Map(m => m.Price);
        });
    }

    // ...
}

この例では、プロパティ型を dynamic にすることで、データベース列のデータ型に依存しないマッピングを実現しています。

サードパーティ製ライブラリの利用

上記以外にも、C#, SQLite, Windows Runtime におけるクラスプロパティとデータベース列のマッピングを支援するサードパーティ製ライブラリがいくつか存在します。


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