PostgreSQLで日付範囲を自在に操る!BETWEEN句、比較演算子、さらなる高度なテクニックまで
PostgreSQLで日付範囲をフィルタリングする方法
BETWEEN句を使う
BETWEEN句は、指定した範囲内に収まる値を抽出する最もシンプルな方法です。
SELECT * FROM orders
WHERE order_date BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31';
このクエリは、2024年1月1日から12月31日までの全ての注文を抽出します。
比較演算子を使う
比較演算子を使って、日付範囲を指定することもできます。
SELECT * FROM orders
WHERE order_date >= '2024-01-01' AND order_date <= '2024-12-31';
BETWEENとAND句を組み合わせる
BETWEEN句とAND句を組み合わせることで、より複雑な日付範囲を指定することができます。
SELECT * FROM orders
WHERE order_date BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31'
AND status = 'shipped';
日付範囲をフィルタリングする際の注意点
- PostgreSQLは、日付と時刻を区別して扱います。時間も含めて日付範囲を指定したい場合は、適切な形式の日付時刻型を使用する必要があります。
- BETWEEN句を使用する場合は、範囲の境界値を含むデータも抽出されます。境界値を含めたくない場合は、比較演算子を使用する必要があります。
- 複数の条件を組み合わせる場合は、AND句またはOR句を使用して論理演算を定義する必要があります。
- より複雑な日付範囲をフィルタリングする場合は、CASE式やサブクエリを使用することができます。
- 頻繁に使用する日付範囲フィルタリング条件を保存しておくために、ビューを作成することができます。
- パフォーマンスを向上させるために、適切なインデックスを作成することができます。
-- 2024年1月1日から12月31日までの全ての注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE order_date BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31';
-- 2024年1月1日以降、かつ12月31日までの全ての注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE order_date >= '2024-01-01' AND order_date <= '2024-12-31';
-- 2024年1月1日から12月31日までの全ての発送済み注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE order_date BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31'
AND status = 'shipped';
CASE式を使う
-- 2024年1月、4月、7月、10月の全ての注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE CASE
WHEN EXTRACT(MONTH FROM order_date) IN (1, 4, 7, 10) THEN TRUE
ELSE FALSE
END;
サブクエリを使う
-- 2024年1月に注文された商品IDを取得するサブクエリ
SELECT product_id
FROM orders
WHERE order_date >= '2024-01-01' AND order_date <= '2024-01-31';
-- サブクエリを使用して、2024年1月に注文された商品の詳細情報を抽出する
SELECT * FROM products
WHERE product_id IN (
SELECT product_id
FROM orders
WHERE order_date >= '2024-01-01' AND order_date <= '2024-01-31'
);
- より複雑な日付範囲をフィルタリングする場合は、上記のバリエーションを組み合わせることもできます。
daterange
関数は、指定した期間に含まれる日付を生成します。この関数を使用して、日付範囲をフィルタリングするクエリを作成することができます。
-- 2024年1月1日から12月31日までの全ての注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE order_date >= daterange('2024-01-01', '2024-12-31')::daterange;
generate_series 関数と WHERE 句を使う
generate_series
関数は、指定した範囲内の連続した値を生成します。この関数を使用して、日付範囲を生成し、WHERE
句でフィルタリングすることができます。
-- 2024年1月1日から12月31日までの全ての注文を抽出する
SELECT * FROM orders
WHERE order_date >= (
SELECT generate_series('2024-01-01', '2024-12-31', interval '1 day') AS date
)::date;
ウィンドウ関数を使う
ウィンドウ関数を使用して、現在の行の日付を他の行の日付と比較することができます。この方法を使用して、前日または翌日のデータと比較するような複雑な日付範囲フィルタリングを実行することができます。
-- 各注文の前日の注文IDを抽出する
SELECT order_id,
lag(order_id, 1) OVER (ORDER BY order_date) AS previous_order_id
FROM orders;
結合を使う
結合を使用して、別のテーブルから日付範囲データを取得し、メインテーブルのデータとフィルタリングすることができます。
-- 2024年のすべての注文を、その注文が作成された月の名前とともに出力する
SELECT o.order_id,
o.order_date,
to_char(o.order_date, 'Month') AS month_name
FROM orders o
JOIN months m ON EXTRACT(MONTH FROM o.order_date) = m.month_id;
これらの方法は、PostgreSQLで日付範囲をフィルタリングするより高度な方法です。より複雑な日付範囲フィルタリング要件がある場合は、これらの方法を検討してください。
留意点
postgresql date-range