PostgreSQL: 特定のテーブルのWrite Ahead Loggingを無効にする
PostgreSQLで特定のテーブルのWrite Ahead Loggingを無効にする方法
WALを無効にする理由
- 特定のテーブルの更新頻度が非常に高く、WALによるオーバーヘッドが問題になる場合
- 特定のテーブルのデータ損失が許容される場合
特定のテーブルのWALを無効にする方法は、以下の2つがあります。
ALTER TABLEコマンドを使用する
ALTER TABLE table_name SET (wal_log_hints = 'OFF');
このコマンドを実行すると、指定されたテーブルのWALが無効になります。
pg_catalog.pg_table_to_toast_mapテーブルを使用する
UPDATE pg_catalog.pg_table_to_toast_map
SET reltoastrelid = NULL
WHERE reltoastrelid = 'table_name'::regclass;
注意事項
- WALを無効にする前に、データのバックアップを取ることを強く推奨します。
- WALを無効にしたテーブルは、クラッシュが発生した場合、復旧できない可能性があります。
- WALを無効にしたテーブルは、
pg_dump
コマンドでバックアップすることはできません。
補足
- 上記の方法でWALを無効にした場合、そのテーブルに対する更新はWALに記録されません。そのため、クラッシュが発生した場合、そのテーブルのデータが失われる可能性があります。
この情報は参考用であり、いかなる保証もありません。この情報に基づいて行う作業は、自己責任で行ってください。
-- 1. `ALTER TABLE`コマンドを使用する
ALTER TABLE customers SET (wal_log_hints = 'OFF');
-- 2. `pg_catalog.pg_table_to_toast_map`テーブルを使用する
UPDATE pg_catalog.pg_table_to_toast_map
SET reltoastrelid = NULL
WHERE reltoastrelid = 'customers'::regclass;
PostgreSQLで特定のテーブルのWrite Ahead Loggingを無効にするその他の方法
pg_stat_statements
ビューには、実行されたSQL文に関する統計情報が格納されています。このビューを使用して、特定のテーブルに対する更新文の頻度を確認することができます。更新文の頻度が非常に高い場合は、WALを無効にすることで、オーバーヘッドを削減することができます。
トリガーを使用して、特定のテーブルに対する更新の前に、WALを無効にすることができます。
カスタムロジックを使用する
独自のロジックを使用して、WALを無効にすることができます。
- 特定のテーブルの更新頻度が非常に高く、WALによるオーバーヘッドが問題になる場合は、
ALTER TABLE
コマンドを使用するか、pg_catalog.pg_table_to_toast_map
テーブルを使用するのが最も簡単です。 - 特定のテーブルのデータ損失が許容される場合は、トリガーまたはカスタムロジックを使用することができます。
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