PostgreSQL: GINインデックスとGiSTインデックスの代替手段

2024-04-06

PostgreSQL: GINインデックスとGiSTインデックス

PostgreSQLでは、GINとGiSTという2種類の特殊なインデックスを使用できます。どちらのインデックスも、部分一致検索や複雑なデータ型に対するクエリのパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

GINインデックス:

  • Generalized Inverted Indexの略
  • オブジェクトツリーを構築し、部分一致検索を高速化
  • JSON、hstore、XMLなど、複雑なデータ型に最適
  • 更新速度はGiSTより遅い
  • インデックスサイズがGiSTより大きい
  • R木構造を使用して、範囲検索や近似検索を高速化
  • 空間データ、時間系列データなどに最適

どちらのインデックスを選ぶべきかは、データ型とクエリパターンによって異なります。

  • 部分一致検索や複雑なデータ型に対するクエリの場合はGINインデックス
  • 範囲検索や近似検索の場合はGiSTインデックス
  • GWT-GINは、GINインデックスの概念に基づいたGWTフレームワーク用のライブラリです。
  • PostgreSQLには、他にもさまざまな種類のインデックスがあります。詳細はドキュメントを参照してください。

  • JSONデータ
CREATE INDEX my_index ON my_table USING gin(data);
  • 空間データ
CREATE INDEX my_index ON my_table USING gist(geom);

注意

  • GINインデックスとGiSTインデックスは、互換性がありません。
  • インデックスを作成する前に、データ型とクエリパターンを慎重に検討してください。



GINインデックス

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name TEXT,
  email TEXT,
  tags JSONB
);

-- GINインデックス作成
CREATE INDEX idx_users_tags ON users USING gin(tags);

-- 部分一致検索
SELECT * FROM users WHERE tags @> '["foo", "bar"]';

-- 完全一致検索
SELECT * FROM users WHERE tags = '["foo", "bar"]';

GiSTインデックス

-- テーブル作成
CREATE TABLE points (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  x INTEGER,
  y INTEGER
);

-- GiSTインデックス作成
CREATE INDEX idx_points_location ON points USING gist(point(x, y));

-- 範囲検索
SELECT * FROM points WHERE point(x, y) <@ box(0, 0, 10, 10);

-- 近似検索
SELECT * FROM points WHERE point(x, y) <-> point(5, 5) < 10;



GINインデックスとGiSTインデックスの代替手段

  • BRINインデックス: ブロック範囲インデックスの略。ビットマップを使用して、特定の範囲にデータが存在するかどうかを高速に確認できます。
  • SP-GiSTインデックス: 空間データ用のGiSTインデックスの改良版。空間関係演算のパフォーマンスを向上させることができます。
  • btree_gistインデックス: B木とGiSTインデックスの組み合わせ。部分一致検索と範囲検索の両方に適しています。

これらのインデックスは、特定の状況でGINインデックスやGiSTインデックスよりも優れたパフォーマンスを提供する場合があります。

その他の方法:

  • クエリを最適化する: インデックスを作成する前に、クエリを最適化してパフォーマンスを向上させる可能性があります。
  • 別のデータ型を使用する: 場合によっては、別のデータ型を使用することで、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。
  • マテリアライズドビューを使用する: マテリアライズドビューは、事前に計算された結果を保存するテーブルです。マテリアライズドビューを使用することで、複雑なクエリのパフォーマンスを向上させることができます。

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