psql スクリプトで繰り返し実行するタスクを簡略化する

2024-04-04

変数宣言

psql スクリプト変数は SET コマンドを使って宣言します。以下の形式です。

SET 変数名 = 値;

例えば、データベース名とユーザー名を格納する変数を宣言するには、次のように記述します。

SET dbname = 'mydb';
SET username = 'postgres';

変数名は大文字と小文字を区別し、空白文字を含めることはできません。

変数の使用

変数は、$ 記号 followed by 変数名を使ってクエリ内で参照できます。例えば、以下のクエリは、dbname 変数で指定されたデータベースに接続します。

\connect $dbname $username

変数は、文字列だけでなく、数値、日付、ブーリアン値など、あらゆる種類のデータ型を格納できます。

スクリプト例

以下の例は、psql スクリプト変数を使用して、users テーブルから特定のユーザー情報を取得する方法を示します。

-- ユーザー名を変数に格納
SET username = 'johndoe';

-- 変数を用いてクエリを生成
SELECT * FROM users WHERE username = $username;

-- クエリ結果を表示
\t

このスクリプトは、users テーブルから johndoe ユーザーの情報のみを取得し、結果を表示します。

その他の変数機能

psql スクリプト変数は、以下のような様々な機能も提供します。

  • 複数の値を格納する配列変数
  • デフォルト値を設定する変数
  • 環境変数から値を取得する変数

psql スクリプト変数は、PostgreSQL クエリを動的に生成したり、繰り返し実行するタスクを簡略化したりするのに役立ちます。変数の使用方法を理解することで、より効率的な psql スクリプトを作成することができます。




ユーザー情報を取得するスクリプト

#!/bin/bash

# ユーザー名とパスワードを入力
read -p "ユーザー名: " username
read -p "パスワード: " password

# 変数を使って接続
psql -U $username -W -d postgres <<EOF
SELECT * FROM users WHERE username = '$username';
\q
EOF

# 結果を表示
echo "ユーザー情報:"
echo "-----------------"
echo "名前: $username"
echo "パスワード: $password"

テーブル作成とデータ挿入

#!/bin/bash

# 変数を使ってテーブル作成
psql -U postgres -W -d postgres <<EOF
CREATE TABLE IF NOT EXISTS my_table (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age INTEGER
);
\q
EOF

# 変数を使ってデータ挿入
name="John Doe"
age=30

psql -U postgres -W -d postgres <<EOF
INSERT INTO my_table (name, age) VALUES ('$name', $age);
\q
EOF

# 結果を表示
echo "データ挿入完了!"

このスクリプトは、my_table というテーブルを作成し、変数 nameage で指定されたデータを挿入します。

これらのサンプルコードは、psql スクリプト変数の使い方を理解するのに役立ちます。




psql スクリプト変数を使う以外的方法

SQL クエリ内で直接値を指定

最も簡単な方法は、SQL クエリ内で直接値を指定することです。例えば、以下のクエリは、users テーブルから johndoe ユーザーの情報のみを取得します。

SELECT * FROM users WHERE username = 'johndoe';

ただし、この方法では、クエリを動的に生成したり、繰り返し実行するタスクを簡略化したりすることはできません。

準備済みステートメントは、繰り返し実行するクエリを事前にコンパイルして保存しておく方法です。これにより、クエリの実行速度を向上させることができます。

準備済みステートメントを使用するには、以下の手順が必要です。

  1. PREPARE コマンドを使って、クエリを準備します。
  2. EXECUTE コマンドを使って、準備済みステートメントを実行します。

例えば、以下のコードは、users テーブルから johndoe ユーザーの情報のみを取得する準備済みステートメントを作成し、実行します。

-- 準備済みステートメントを作成
PREPARE my_statement AS SELECT * FROM users WHERE username = $1;

-- 準備済みステートメントを実行
EXECUTE my_statement ('johndoe');

準備済みステートメントは、繰り返し実行するクエリがある場合に有効です。

サーバ側パラメータは、PostgreSQL サーバの設定ファイルで設定できる変数です。これらの変数は、すべてのクライアントセッションで利用できます。

  1. postgresql.conf 設定ファイルを編集します。
  2. パラメータの名前と値を設定します。
  3. PostgreSQL サーバを再起動します。

例えば、以下のコードは、default_transaction_isolation パラメータを read committed に設定します。

default_transaction_isolation = 'read committed'

サーバ側パラメータは、すべてのクライアントセッションで適用したい設定がある場合に有効です。

環境変数は、オペレーティングシステムによって提供される変数です。これらの変数は、psql などのプログラムで使用できます。

  1. オペレーティングシステムの環境変数を設定します。
  2. psql スクリプト内で環境変数を参照します。

例えば、以下のコードは、PGUSER 環境変数を使用して、PostgreSQL サーバに接続します。

-- 環境変数を参照
SET username = $PGUSER;

-- 接続
\connect $dbname $username

環境変数は、オペレーティングシステム全体で設定したい変数がある場合に有効です。

psql スクリプト変数以外にも、PostgreSQL クエリを動的に生成したり、繰り返し実行するタスクを簡略化したりする方法はいくつかあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。


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