PostgreSQLのINSERT INTOに条件を付けよう! 重複防止&条件挿入のテクニック

2024-06-25

PostgreSQLにおける条件付きINSERT INTOステートメント

構文

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...)
WHERE condition;

次の例では、usersテーブルにレコードを挿入する前に、usernameがまだ存在しないことを確認します。

INSERT INTO users (username, email, password)
VALUES ('johndoe', '[email protected]', 'password123')
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM users WHERE username = 'johndoe'
);

この例では、NOT EXISTSサブクエリを使用して、usernameusersテーブルに既に存在するかどうかを確認します。サブクエリが1行を返す場合、usernameは既に存在し、INSERTステートメントは実行されません。サブクエリが0行を返す場合、usernameは存在せず、INSERTステートメントが実行されて新しいレコードが挿入されます。

条件付きINSERT INTOステートメントの使用例

  • 重複データの挿入を防ぐ
  • 特定の条件を満たすレコードのみを挿入する
  • 既存のレコードを更新する前に条件を確認する

注意点

  • WHERE句で複雑な条件を使用する場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 条件付きINSERT INTOステートメントは、トリガーよりも効率的に実行される場合があります。



    PostgreSQLにおける条件付きINSERT INTOステートメント - サンプルコード

    この例では、usernameusersテーブルに既に存在しない場合にのみ、新しいレコードを挿入します。

    INSERT INTO users (username, email, password)
    VALUES ('johndoe', '[email protected]', 'password123')
    WHERE NOT EXISTS (
      SELECT 1 FROM users WHERE username = 'johndoe'
    );
    

    この例では、ageが18歳以上の場合にのみ、新しいレコードをusersテーブルに挿入します。

    INSERT INTO users (username, email, password, age)
    VALUES ('janedoe', '[email protected]', 'password456', 25)
    WHERE age >= 18;
    

    この例では、emailアドレスがusersテーブルに既に存在する場合、既存のレコードを更新します。存在しない場合は、新しいレコードを挿入します。

    INSERT INTO users (username, email, password)
    VALUES ('johndoe', '[email protected]', 'updatedpassword')
    ON CONFLICT (email)
    DO UPDATE SET password = 'updatedpassword';
    

    説明

    • 上記の例では、INSERT INTOステートメントにWHERE句を追加することで、レコード挿入を条件付きで実行しています。
    • NOT EXISTSサブクエリを使用して、レコードが既に存在するかどうかを確認しています。
    • age >= 18のような条件を使用して、特定の条件を満たすレコードのみを挿入することができます。
    • ON CONFLICT句を使用して、既存のレコードを更新するか、新しいレコードを挿入するかを指定することができます。



    PostgreSQLにおける条件付きINSERT INTOステートメントの代替方法

    MERGEステートメントは、INSERTとUPDATEを1つのステートメントにまとめる便利な方法です。ターゲットテーブルにレコードが存在するかどうかを判定し、存在する場合はUPDATE、存在しない場合はINSERTを実行します。

    MERGE INTO users (username, email, password)
    USING (
      VALUES ('johndoe', '[email protected]', 'password123') AS new_data
    )
    ON (username = new_data.username)
    WHEN MATCHED THEN
      UPDATE SET email = new_data.email, password = new_data.password
    WHEN NOT MATCHED THEN
      INSERT (username, email, password)
      VALUES (new_data.username, new_data.email, new_data.password);
    

    INSERT ... SELECTステートメントは、別のSELECTステートメントの結果に基づいてレコードを挿入する方法です。この方法は、複雑な条件処理が必要な場合に役立ちます。

    INSERT INTO users (username, email, password)
    SELECT 'johndoe', '[email protected]', 'password123'
    WHERE NOT EXISTS (
      SELECT 1 FROM users WHERE username = 'johndoe'
    );
    

    トリガーは、データベースイベント(INSERT、UPDATE、DELETEなど)に応じて自動的に実行されるプログラムです。条件付きINSERTを実行するためにトリガーを使用することができますが、複雑なロジックの場合には難易度が高くなります。

    CREATE OR REPLACE FUNCTION trigger_insert_user()
    RETURNS TRIGGER AS $$
    BEGIN
      IF NOT EXISTS (
        SELECT 1 FROM users WHERE username = NEW.username
      ) THEN
        INSERT INTO users (username, email, password)
        VALUES (NEW.username, NEW.email, NEW.password);
      RETURN NEW;
    END;
    $$ LANGUAGE plpgsql;
    
    CREATE TRIGGER insert_user
    BEFORE INSERT ON users
    FOR EACH ROW
    EXECUTE PROCEDURE trigger_insert_user();
    

    それぞれの方法の比較

    方法説明利点欠点
    WHERE句付きINSERTシンプルでわかりやすい簡単な条件処理に適している複雑な条件処理には不向き
    MERGEステートメントINSERTとUPDATEを1つのステートメントにまとめられる読みやすく、メンテナンスしやすいやや複雑な構文
    INSERT ... SELECTステートメント複雑な条件処理が可能柔軟性が高い結果セットが大きいとパフォーマンスが低下する可能性がある
    トリガー特定のイベントに応じて自動的に実行される複雑なロジックをカプセル化できる設定とメンテナンスが複雑

    最適な方法の選択

    使用する方法は、要件によって異なります。単純な条件処理の場合は、WHERE句付きINSERTが最も適しています。複雑な条件処理やINSERTとUPDATEを組み合わせる必要がある場合は、MERGEステートメントが適しています。結果セットが大きい場合は、INSERT ... SELECTステートメントが適しています。高度な自動化が必要な場合は、トリガーが適しています。


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