データベースのセキュリティ強化!PostgreSQLで列をハッシュ化するベストプラクティス

2024-06-21

PostgreSQLで列をSHA-256ハッシュ化する

方法1:生成された列を使用する

この方法は、新しい列を作成し、その列に元の列のSHA-256ハッシュを自動的に生成します。

CREATE TABLE your_table_name (
  ...,
  hash_column text GENERATED ALWAYS AS (encode(sha256(your_column::bytea), 'hex')) STORED
);

この例では、your_table_nameという名前のテーブルに新しい列hash_columnが作成されます。your_column列のSHA-256ハッシュがhash_column列に16進数で格納されます。

方法2:トリガーを使用する

この方法は、既存の列にSHA-256ハッシュを格納するためにトリガーを使用します。

CREATE TABLE your_table_name (
  ...,
  hash_column text
);

CREATE TRIGGER update_hash_column
BEFORE UPDATE ON your_table_name
FOR EACH ROW
BEGIN
  NEW.hash_column = encode(sha256(NEW.your_column::bytea), 'hex');
END;

この例では、your_table_nameという名前のテーブルにhash_columnという名前の新しい列が作成されます。update_hash_columnというトリガーが作成され、このトリガーは行が更新される前に実行されます。トリガーは、your_column列の新しい値のSHA-256ハッシュをhash_column列に格納します。

生成された列を使用する方法は、よりシンプルで、メンテナンスが容易です。一方、トリガーを使用する方法は、より柔軟性があります。既存のテーブルに変更を加える必要がある場合、またはハッシュ化ロジックをより細かく制御する必要がある場合は、トリガーを使用する方がよいでしょう。

その他の注意事項

  • SHA-256ハッシュは固定長の16進数文字列です。そのため、hash_column列のデータ型はtextにする必要があります。
  • SHA-256ハッシュは、元のデータとは異なる値になります。そのため、元のデータとハッシュされたデータを別々の列に格納することが重要です。
  • SHA-256ハッシュは、元のデータの整合性を検証するために使用できますが、暗号化には使用できません。



    PostgreSQLで列をSHA-256ハッシュ化するサンプルコード

    方法1:生成された列を使用する

    -- your_table_name テーブルが存在することを前提としています
    ALTER TABLE your_table_name
    ADD COLUMN hash_column text GENERATED ALWAYS AS (encode(sha256(your_column::bytea), 'hex')) STORED;
    

    このコードは、your_table_nameテーブルにhash_columnという新しい列を追加します。この列には、your_column列のSHA-256ハッシュが16進数で格納されます。

    方法2:トリガーを使用する

    -- your_table_name テーブルが存在することを前提としています
    CREATE TRIGGER update_hash_column
    BEFORE UPDATE ON your_table_name
    FOR EACH ROW
    BEGIN
      NEW.hash_column = encode(sha256(NEW.your_column::bytea), 'hex');
    END;
    

    使用例

    -- データを挿入
    INSERT INTO your_table_name (your_column)
    VALUES ('元のデータ');
    
    -- ハッシュされた値を確認
    SELECT your_column, hash_column FROM your_table_name;
    

    このコードは、your_table_nameテーブルにデータ行を挿入し、その行のSHA-256ハッシュを出力します。

    このサンプルコードは、基本的な使用方法を示すものです。実際の使用例では、必要に応じてコードを修正する必要があります。

    注意事項

    • 上記のコードは、PostgreSQL 9.4以降で使用できます。



    PostgreSQLで列をハッシュ化するその他の方法

    pgcryptoモジュールは、PostgreSQLに暗号化およびハッシュ化機能を追加します。このモジュールを使用して、SHA-256を含むさまざまなハッシュアルゴリズムを実行できます。

    -- pgcryptoモジュールがインストールされていることを前提としています
    CREATE TABLE your_table_name (
      ...,
      hash_column text
    );
    
    INSERT INTO your_table_name (your_column)
    VALUES ('元のデータ');
    
    SELECT your_column, encode(pg_crypto.sha256(your_column::bytea), 'hex') AS hash_column FROM your_table_name;
    

    外部ライブラリを使用する

    PostgreSQLには、SHA-256などのハッシュアルゴリズムを実装する外部ライブラリがいくつかあります。これらのライブラリを使用して、独自のハッシュ化ロジックを実装できます。

    ビューを使用して、元の列とハッシュされた列を1つの列として表示できます。

    CREATE TABLE your_table_name (
      ...,
      hash_column text
    );
    
    INSERT INTO your_table_name (your_column)
    VALUES ('元のデータ');
    
    CREATE VIEW your_table_name_with_hash AS
    SELECT your_column, encode(sha256(your_column::bytea), 'hex') AS hash_column FROM your_table_name;
    
    SELECT * FROM your_table_name_with_hash;
    

    この例では、your_table_name_with_hashという名前のビューが作成されます。このビューには、your_column列とhash_column列が表示されます。hash_column列には、your_column列のSHA-256ハッシュが格納されます。

    使用する方法は、要件とスキルレベルによって異なります。

    • シンプルで使いやすい方法が必要な場合: 生成された列を使用するか、トリガーを使用します。
    • より柔軟な方法が必要な場合: pgcryptoモジュールを使用するか、外部ライブラリを使用します。
    • 既存のクエリをあまり変更したくない場合: ビューを使用します。

      postgresql


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