データベースの現在時刻をミリ秒まで!MySQL、SQL Server、PostgreSQLでCURRENT_TIMESTAMPを扱うテクニック

2024-07-27

MySQL、SQL、PostgreSQLにおけるCURRENT_TIMESTAMPのミリ秒取得方法

MySQL、SQL、PostgreSQLはいずれも、データベース内で現在時刻を取得するための CURRENT_TIMESTAMP 関数を提供しています。しかし、デフォルトではミリ秒情報を含まないため、別途処理が必要となります。以下では、各データベースにおけるミリ秒単位の現在時刻取得方法について解説します。

MySQL

MySQLでは、UNIX_TIMESTAMP()NOW() 関数を組み合わせて、ミリ秒単位の現在時刻を取得できます。

SELECT UNIX_TIMESTAMP(NOW(3))*1000;

このクエリは、以下の手順で処理されます。

  1. NOW(3): 現在時刻を小数点第3位まで取得します。
  2. UNIX_TIMESTAMP(): 引数として渡された時刻を、UNIXエポックからの経過秒数に変換します。
  3. * 1000: 秒数をミリ秒に変換するために、1000を乗算します。

SQL Server

SQL Serverでは、GETDATE() 関数と CONVERT() 関数を組み合わせて、ミリ秒単位の現在時刻を取得できます。

SELECT CONVERT(bigint, GETDATE() * 1000);
  1. GETDATE(): 現在時刻を取得します。
  2. CONVERT(bigint, ...): 結果をbigint型に変換します。

PostgreSQL

PostgreSQLでは、date_part() 関数を使用して、CURRENT_TIMESTAMP からミリ秒情報のみを抽出できます。

SELECT date_part('milliseconds', current_timestamp);

このクエリは、CURRENT_TIMESTAMP のミリ秒部分のみを抽出します。

  • 上記の方法は、あくまでも現在時刻を取得する例です。実際の処理では、取得したミリ秒値をどのように利用するかによって、後続の処理が異なります。



CREATE TABLE test_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  current_timestamp_millis BIGINT
);

INSERT INTO test_table (current_timestamp_millis)
VALUES (UNIX_TIMESTAMP(NOW(3))*1000);

SELECT * FROM test_table;

このコードは、以下の処理を行います。

  1. test_table という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、id 列と current_timestamp_millis 列があります。
  2. UNIX_TIMESTAMP(NOW(3))*1000 で取得したミリ秒単位の現在時刻を current_timestamp_millis 列に挿入します。
  3. test_table テーブルの内容をすべて選択して表示します。
CREATE TABLE test_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  current_timestamp_millis BIGINT
);

INSERT INTO test_table (current_timestamp_millis)
VALUES (CONVERT(bigint, GETDATE() * 1000));

SELECT * FROM test_table;
CREATE TABLE test_table (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  current_timestamp_millis BIGINT
);

INSERT INTO test_table (current_timestamp_millis)
VALUES (EXTRACT(millisecond FROM current_timestamp));

SELECT * FROM test_table;

注意事項

  • 上記のコードはあくまでも例であり、実際の利用状況に合わせて修正する必要があります。
  • テーブルの作成やデータの挿入は、データベースの管理者権限を持つユーザーのみが実行できます。



SELECT to_timestamp(current_timestamp, format='YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS') * 1000;
  1. current_timestamp: 現在時刻を取得します。
  2. to_timestamp(...): 引数として渡された文字列を、時刻値に変換します。この場合、フォーマット文字列 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS' を指定することで、ミリ秒までを含む文字列に変換します。

extract() 関数と current_timestamp() 関数を組み合わせて使用する

SELECT extract(epoch from current_timestamp) * 1000 + extract(millisecond from current_timestamp);
  1. extract(epoch from current_timestamp): current_timestamp をUNIXエポックからの経過秒数に変換します。
  2. extract(millisecond from current_timestamp): current_timestamp のミリ秒部分のみを抽出します。
  3. +: 1. と 2. の結果を足し合わせます。

PostgreSQL 10以降では、clock_timestamp() 関数を使用して、より高精度なミリ秒単位の現在時刻を取得することができます。

SELECT clock_timestamp() * 1000;

このクエリは、current_timestamp() 関数よりも高精度なミリ秒単位の現在時刻を取得します。

各方法の比較

方法利点欠点
UNIX_TIMESTAMP()NOW() 関数を使用するシンプルで分かりやすい比較的古い方法
to_timestamp() 関数を使用する書式を自由に指定できるやや複雑
extract() 関数と current_timestamp() 関数を組み合わせて使用するシンプルclock_timestamp() 関数よりも精度が低い
clock_timestamp() 関数を使用する高精度PostgreSQL 10以降でのみ利用可能
  • 上記の方法はいずれも、PostgreSQL 9.2以降で使用できます。

mysql sql postgresql



データ移行ツール、クラウドサービス、オープンソースツールを使って SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する

このチュートリアルでは、SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する方法について 3 つの方法を説明します。方法 1: SQL Server Management Studio を使用方法 2: bcp コマンドを使用...


INSERT INTOステートメントのIGNOREオプションでMySQL REPLACE INTOを代替

MySQLのREPLACE INTOコマンドは、SQL Server 2005では完全に同じように実装されていません。しかし、いくつかの代替方法を用いることで、同様の動作を実現することができます。REPLACE INTO とはREPLACE INTOは、INSERT INTOと似ていますが、以下の点が異なります。...


Subversion を使用したデータベース構造変更のバージョン管理

データベース構造変更をバージョン管理システムで管理することは、データベースの開発と運用において非常に重要です。バージョン管理システムを使用することで、以下のメリットを得ることができます。変更履歴の追跡: 過去の変更内容を詳細に追跡することができ、どの変更が問題を引き起こしたのかを特定しやすくなります。...


ALTER TABLE文でユニークインデックス列の値を入れ替える

方法1:UPDATE文を使用する最も簡単な方法は、UPDATE文を使用して、直接値を入れ替えることです。例:この方法では、WHERE条件で特定のレコードのみを対象に値を入れ替えることができます。方法2:CASE式を使用するCASE式を使用して、値を入れ替える条件を指定することもできます。...


データベースインデックスの仕組みを理解するためのコード例

データベースインデクシングとは、データベース内のデータを高速に検索するための仕組みです。データベースのテーブルにインデックスを作成することで、特定の列の値に基づいてデータをすばやく検索することができます。SQL (Structured Query Language) を使用してデータベースを操作する場合、インデックスは非常に重要な役割を果たします。適切なインデックスを適切な場所に作成することで、クエリの実行時間を大幅に改善することができます。...



SQL SQL SQL Amazon で見る



ストアドプロシージャ、ライブラリ、フレームワーク...MySQLでバイナリデータを扱うためのツール

BINARY:固定長のバイナリデータ型。最大255バイトまで保存できます。BLOB:可変長のバイナリデータ型。最大65, 535バイトから4GBまで保存できます。TEXT:可変長の文字列型。最大65, 535バイトから4GBまで保存できます。バイナリデータだけでなく、文字列も保存できます。


MySQLトリガーでテーブル更新を防止するエラーをスローする方法

MySQLトリガーは、特定のデータベース操作に対して自動的に実行されるコードです。トリガーを使用して、テーブル更新を防止するエラーをスローすることができます。例:以下の例は、usersテーブルのage列が18歳未満の場合に更新を防止するトリガーです。


SQL Server Profilerを使ってSQL Serverテーブルの変更をチェックする

Change Trackingは、テーブルレベルで変更されたデータを追跡する機能です。有効にすると、どの行が挿入、更新、削除されたかを追跡できます。メリット比較的軽量な機能設定が簡単クエリで変更内容を取得できる変更されたデータの内容は追跡できない


初心者でも安心!PHPでフラットファイルデータベースを始めるためのガイド

PHPは、Web開発に広く使用されているプログラミング言語です。SQLは、データベースとのやり取りに使用される構造化照会言語です。フラットファイルデータベースは、PHPとSQLを使用して読み書きできます。軽量で高速設定と管理が簡単習得しやすい


C#/VB.NET プログラマー必見!T-SQL CAST デコードのすべて

T-SQL CAST は、データを異なるデータ型に変換する関数です。C#/VB. NET で T-SQL CAST を使用する場合、デコードが必要になることがあります。この解説では、T-SQL CAST のデコード方法について、C#/VB