PostgreSQL: 読み取り専用ユーザーがSELECTでエラー「ERROR: permission denied for relation tablename」を発生させる原因と解決策
PostgreSQL で「ERROR: permission denied for relation tablename on Postgres while trying a SELECT as a readonly user」エラーが発生する原因と解決策
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
読み取り専用ユーザーにテーブルの読み取り権限を付与する
GRANT SELECT ON tablename TO readonly_user;
クエリをスーパーユーザーとして実行する
sudo su - postgres
psql -d database_name
データベースにログインしたら、以下のクエリを実行できます。
SELECT * FROM tablename;
読み取り専用ユーザー以外のユーザーでログインし、以下のクエリを実行できます。
SELECT * FROM tablename;
クエリを書き換えて、読み取り専用ユーザーがアクセスできるテーブルのみを使用する
読み取り専用ユーザーがアクセスできるテーブルのみを使用するようにクエリを書き換えることで、このエラーを回避できます。
データベースの所有者に連絡して、読み取り権限を付与してもらう
読み取り専用ユーザーにテーブルの読み取り権限を付与できない場合は、データベースの所有者に連絡して、権限を付与してもらう必要があります。
エラーが発生する原因
このエラーは、読み取り専用ユーザーがテーブルのデータを読み取る権限を持っていない場合に発生します。これは、ユーザーに権限が付与されていない場合、またはユーザーが間違ったデータベースにログインしている場合などに発生する可能性があります。
エラーの解決方法
このエラーを解決するには、読み取り専用ユーザーにテーブルの読み取り権限を付与する必要があります。これは、GRANT
コマンドを使用して実行できます。
このエラーを回避するには、クエリをスーパーユーザーとして実行するか、別のユーザーとして実行するか、クエリを書き換えて、読み取り専用ユーザーがアクセスできるテーブルのみを使用する必要があります。
GRANT SELECT ON tablename TO readonly_user;
このコマンドは、readonly_user
ユーザーに tablename
テーブルのデータを読み取る権限を付与します。
sudo su - postgres
psql -d database_name
このコマンドは、postgres
ユーザーとしてログインし、database_name
データベースに接続します。データベースにログインしたら、以下のクエリを実行できます。
SELECT * FROM tablename;
このクエリは、tablename
テーブルのすべてのデータを選択します。
psql -d database_name -U another_user
SELECT * FROM tablename;
たとえば、次のクエリは、customers
テーブルと orders
テーブルのデータにアクセスします。
SELECT customers.name, orders.id, orders.amount
FROM customers
JOIN orders ON customers.id = orders.customer_id;
SELECT customers.name, orders.id, orders.amount
FROM customers
JOIN orders_readonly ON customers.id = orders_readonly.customer_id;
このクエリは、customers
テーブルと orders_readonly
テーブルのデータにアクセスします。orders_readonly
テーブルは、読み取り専用ユーザーがアクセスできるようにする必要があります。
注意事項
- 上記のコードは例であり、実際の状況に合わせて変更する必要がある場合があります。
ビューは、既存のテーブルからデータを抽出した仮想テーブルです。読み取り専用ユーザーにビューに対する権限を付与することで、テーブルに対する直接のアクセス権限を与えなくても、テーブルのデータにアクセスできるようにすることができます。
ビューを作成するには、以下のクエリを使用します。
CREATE VIEW view_name AS
SELECT * FROM tablename;
このクエリは、tablename
テーブルのすべてのデータを含む view_name
という名前のビューを作成します。
読み取り専用ユーザーにビューに対する権限を付与するには、以下のクエリを使用します。
GRANT SELECT ON view_name TO readonly_user;
ローカルコピーを作成する
読み取り専用ユーザーは、テーブルのローカルコピーを作成して、そのコピーに対してクエリを実行することができます。
テーブルのローカルコピーを作成するには、以下のクエリを使用します。
CREATE TABLE local_tablename AS
SELECT * FROM tablename;
読み取り専用ユーザーは、local_tablename
テーブルに対してクエリを実行することができます。
トリガーを使用する
トリガーは、データベースイベントに応じて自動的に実行されるストアドプロシージャです。トリガーを使用して、読み取り専用ユーザーがテーブルにアクセスできるようにすることができます。
たとえば、次のトリガーは、tablename
テーブルに新しい行が挿入されるたびに、その行を readonly_table
テーブルにコピーします。
CREATE TRIGGER copy_data
AFTER INSERT ON tablename
FOR EACH ROW
INSERT INTO readonly_table VALUES (NEW.*);
このトリガーは、tablename
テーブルに新しい行が挿入されるたびに、その行を readonly_table
テーブルにコピーします。readonly_user
ユーザーは、readonly_table
テーブルに対してクエリを実行することができます。
マテリアライズドビューを使用する
マテリアライズドビューは、定期的に更新されるスナップショットです。マテリアライズドビューを使用すると、読み取り専用ユーザーがテーブルの最新データにアクセスできるようにすることができます。
CREATE MATERIALIZED VIEW materialized_view_name AS
SELECT * FROM tablename;
REFRESH MATERIALIZED VIEW materialized_view_name;
このクエリは、materialized_view_name
マテリアライズドビューを最新の状態に更新します。
読み取り専用ユーザーは、materialized_view_name
マテリアライズドビューに対してクエリを実行することができます。
最適な方法を選択する
最適な方法は、具体的な状況によって異なります。読み取り専用ユーザーがテーブルのデータに頻繁にアクセスする場合は、ビューまたはマテリアライズドビューを使用するのがよいでしょう。読み取り専用ユーザーがテーブルのデータに稀にしかアクセスしない場合は、ローカルコピーを作成するのがよいでしょう。
権限の管理
読み取り専用ユーザーに付与する権限は、慎重に管理する必要があります。読み取り専用ユーザーに必要以上に多くの権限を付与すると、セキュリティ上のリスクが発生する可能性があります。
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