SQLiteでATTACH DATABASEコマンドを使って別データベースからテーブルをインポート
SQLiteで別のデータベースからテーブルをインポートする方法
ATTACH DATABASEコマンドを使う
この方法は、別のSQLiteデータベースを一時的に現在のデータベースにアタッチし、そのデータベースのテーブルをインポートするものです。 以下の手順で行います。
- インポートするデータベースファイルを同じディレクトリに配置します。
- 以下のSQLクエリを実行します。
ATTACH DATABASE 'path/to/source.db' AS source;
- インポートしたいテーブルを、
source
データベースから現在のデータベースにコピーします。 以下のクエリを実行できます。
CREATE TABLE target_table LIKE source.table_name;
INSERT INTO target_table SELECT * FROM source.table_name;
- アタッチしたデータベースをデタッチします。 以下のSQLクエリを実行します。
DETACH DATABASE source;
例
以下の例では、source.db
データベースのcustomers
テーブルを、現在のデータベースのmy_customers
テーブルにインポートします。
ATTACH DATABASE 'source.db' AS source;
CREATE TABLE my_customers LIKE source.customers;
INSERT INTO my_customers SELECT * FROM source.customers;
DETACH DATABASE source;
SQLインポートツールを使う
SQLiteには、sqlite-import
というコマンドラインツールが付属しており、CSVファイルや他の形式のデータベースからテーブルをインポートすることができます。 以下の手順で行います。
sqlite-import
ツールをインストールします。
sqlite-import -db target_database.db source_database.db table_name
sqlite-import -db target_database.db source.db customers
注意事項
- インポートするテーブルと、インポート先のデータベースに同名のテーブルが存在しないことを確認してください。
- データ型変換が必要な場合は、
sqlite-import
ツールのオプションで指定できます。
これらの方法に加えて、Pythonなどのプログラミング言語を使って、SQLiteデータベース間でテーブルをインポートすることもできます。
SQLiteでのテーブルインポートのサンプルコード
import sqlite3
# インポート元のデータベースファイルパス
source_db_path = "source.db"
# インポート先のデータベースファイルパス
target_db_path = "target.db"
# インポートするテーブル名
table_name = "customers"
# 接続を確立
source_conn = sqlite3.connect(source_db_path)
target_conn = sqlite3.connect(target_db_path)
# インポート元のデータベースをアタッチ
source_conn.execute("ATTACH DATABASE '{}' AS source".format(source_db_path))
# ターゲットテーブルを作成
target_conn.execute("CREATE TABLE {} LIKE source.{}".format(table_name, table_name))
# データをコピー
target_conn.execute("INSERT INTO {} SELECT * FROM source.{}".format(table_name, table_name))
# アタッチしたデータベースをデタッチ
source_conn.execute("DETACH DATABASE source")
# 接続を閉じる
source_conn.close()
target_conn.close()
説明
source_db_path
とtarget_db_path
変数に、インポート元とインポート先のデータベースファイルパスを設定します。table_name
変数に、インポートするテーブル名を設定します。source_conn
とtarget_conn
変数を使って、それぞれインポート元とインポート先のデータベースに接続します。ATTACH DATABASE
コマンドを使って、インポート元のデータベースをsource
という名前でアタッチします。CREATE TABLE
コマンドを使って、インポート先のデータベースに、インポート元のテーブルと同じ構造のテーブルを作成します。INSERT INTO
コマンドを使って、インポート元のテーブルのデータを、インポート先のテーブルにコピーします。close()
メソッドを使って、接続を閉じます。
- このコードは、Python 3.x で動作することを確認しています。
- データ型変換が必要な場合は、コードを修正する必要があります。
このサンプルコードを参考に、ご自身の環境に合わせてコードを修正してご利用ください。
SQLiteでテーブルをインポートするその他の方法
外部テーブル機能を使う
SQLite 3.8.2以降では、CREATE EXTERNAL TABLE
コマンドを使って、外部のデータベースにあるテーブルをあたかもSQLiteのテーブルであるかのように参照することができます。 この方法は、他のデータベースとの連携が必要な場合に便利です。
データベースダンプと復元を使う
sqlite3
コマンドラインツールを使って、インポート元のデータベースのダンプを作成し、そのダンプをインポート先のデータベースに復元することができます。 この方法は、テーブルだけでなく、データベース全体を移行する場合に便利です。
スクリプト言語を使う
Pythonなどのスクリプト言語を使って、SQLiteデータベースを操作することができます。 これらの言語を使って、テーブルのインポート処理を自動化することができます。
それぞれの方法の利点と欠点
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
ATTACH DATABASE | 簡単 | インポート元のデータベースが書き込み可能である必要がある |
SQLインポートツール | 使いやすい | オプションが限られている |
外部テーブル機能 | 柔軟性が高い | SQLite 3.8.2以降が必要 |
データベースダンプと復元 | データベース全体を移行できる | 時間と処理能力が必要 |
スクリプト言語 | 自動化できる | プログラミングスキルが必要 |
最適な方法の選択
使用する方法は、インポートするデータの量、インポート元のデータベースの種類、必要な機能などによって異なります。 簡単なインポートであれば、ATTACH DATABASE
コマンドを使うのがおすすめです。 より複雑なインポートや、データベース全体を移行する場合は、他の方法を検討する必要があります。
sqlite